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「有益な情報」って誰が決めるの?|有益よりも、「あなたはどうしたい?」

“有益な情報を発信します”という言葉に、少しモヤッとした。
本当に「有益」って、誰が決めるんだろう。
上から与えるより、隣で考える。
私の“有益”とは、「あなたはどうしたい?」を、そっと置くこと。


この記事は「スキも共感もいらない」シリーズ第5話です。
▼前回は、こちら


「有益な情報」という言葉にモヤッ。なんで?


“有益な情報”
“役に立つ情報”

この言葉を使うことに、私はどうしても抵抗がある。

「有益な情報をお届けします」
「役に立つ情報です」

こんなフレーズ、あちこちで見かける。

でも。
私は、仕事でも、個人でも、できるだけ使わないようにしてきた。
たぶん、私の心が、それらの言葉を使うことを拒否している。

今日は、その理由を、少しだけ深く観察していこうと思う。


「有益」ってそもそもなに?

「有益」という言葉の意味を、あらためて調べてみた。

利益があること。ためになること。また、そのさま。



なるほど。
「利益があること」ね。

とすると……

「有益な情報です」という表現は、発信者が「これは有益だから」と判断して、“誰かに教えてあげよう”としている言葉。

つまり、「価値の基準を発信者が決めている」。

私は、そこにモヤッとする。
本来、その情報が“有益かどうか”を決めるのは、受け手だと思うから。

一方で、こんな表現には全く違和感がない。

「私はこの受験期間を有益なものにしていきます」

これは、主語が「私」。
私が決めて、私の中で完結している。
“他人のための有益”ではなく、“自分の中で育てる有益”。
この違いが、すごく大きい。


「あなたのためだよ」にも、同じ匂いを感じる

同じように、親が子どもに言いやすいこの言葉。

「あなたのために、言っているのよ」

これも、「有益な情報です」とよく似た空気をまとっている。

もちろん、親の気持ちはわかる。
心から“子どもの幸せ”を願っているからこその言葉。

でも。

そこにはもうひとつ、
「私の理想のあなたになってほしい」という気持ちも、ほんの少し混ざっているように思う。

それは愛情だけど、同時に“コントロール”でもある。


3つの共通点:上から目線と“善意の支配”

“有益な情報”
“役に立つ情報”
“あなたのために”

この3つの言葉には、ある共通点がある。

それは……

「私のほうが上の立場だから、教えてあげるよ」

という、わずかに感じる“上から目線”や“支配のにおい”。

たぶん、私はそこに違和感を感じているのだろう。

受け手からすれば、その“善意”が時にプレッシャーになったり、“押しつけられた感”として伝わってしまう。


だから私は、“隣で考える人”でありたい

私は「教える」よりも、「一緒に考える」スタイルが好きだ。

好きだというより……
私は、自分のことを「すごくない」と思っているから。

「私はすごくない。」については
▼こちらをお読みください。


子育てでも、いつも子どもたちにこう聞いている。

「あなたはどうしたい?」

そうか!

私は、“これが正解ですよ”と差し出すより、

「私はこう感じたよ。
あなたはどう思う?どうしたい?」

そういう問いかけの形で言葉を渡したいんだ。

私がしたいのは、私の知識や価値観を「与える」ことではなく、相手の中に“芽が生まれるきっかけ”を置いていくこと。

……でも、考えてみたら、
「相手の中に“芽が生まれるきっかけ”を置いていくこと」さえも、ちょっとおこがましいよね。

もしかしたら、
「相手の中に“芽が生まれるきっかけ”があるかもしれない」
それくらいのこと。

そう思うと、私はやっぱり、“隣で考える人”でありたいと思う。


まとめ|有益よりも、「あなたはどうしたい?」

「有益な情報」という言葉に、私はずっと違和感があった。
それはきっと、“与える”という前提があるから。

与える側と、与えられる側。
上下が生まれた瞬間に、そこには、小さな“支配”が生まれてしまう。

人はついつい、無意識のうちに「上下」を考えてしまうけれど。

私はそれを望んではいない。

だから、私は、
「あなたのために」でも
「有益な情報です」でもなく、

「あなたはどうしたい?」


そう問いかけられる人でありたい。


この記事は、「スキも共感もいらない」シリーズ、第5話でした。
▶次回、第6話は こちら
▶第1話は こちら


▼この記事を書いている私自身については、こちらにまとめています。


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