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時短料理の楽しみ方

はじめに

フライパンへ豚肉と野菜を重ね、ふたをして火にかける。その間に豆腐を器へ盛り、たれをかけ、使い終えたまな板を洗っておく。ふたを開ける頃には主菜が仕上がり、台所には調理器具がほとんど残っていません。

時短料理というと、包丁を素早く動かし、慌ただしく何品も作ることを想像するかもしれません。けれど、本当に時間を短くする方法は、手の速さを競うことではなく、切る回数、使う道具、待ち時間、片付けを減らすことにあります。

冷凍野菜や缶詰を使う日があっても、主菜だけを手作りして副菜を市販品に任せても構いません。食事の内容と安全を保ちながら、毎日の負担を軽くする組み合わせを探すことが、時短料理の中心です。

初めから十分で夕食を完成させようとせず、普段より洗い物を一つ減らす、加熱中に食卓を整える、一つの食材を二品へ使うところから始めます。少しずつ手順が整うと、急がなくても自然に完成までの時間が短くなっていきます。


時短料理の基本情報

主な楽しみ方 工程と道具を整理し、無理に急がず短い時間で一食を仕上げる

おすすめの頻度 月2回ほど新しい方法を試し、使いやすい工夫を普段の食事へ取り入れる

1回の調理時間 約20〜45分

短時間で楽しむ場合 主菜一品と盛るだけの副菜なら約15〜20分から

準備と片付けを含む総所要時間 約30〜60分

最初に作りやすい献立 フライパン一つの主菜、ご飯、加熱しない副菜

主な実施場所 自宅の台所

最初に必要なもの 包丁、まな板、フライパンまたは鍋、耐熱容器、菜箸やトング

始めやすさ 普段の道具と食材を使えるため、新しい機器がなくても始めやすい

難しく感じやすいところ 短時間で作れる献立を選ぶこと、加熱と下ごしらえの順番を組み立てること

時短料理は、料理の種類ではなく、食事を完成させる方法です。同じ炒め物でも、材料を一つずつ探しながら切る場合と、使う物を先にそろえてから調理する場合では、かかる時間も台所の散らかり方も変わります。

目標は、何分以内という数字だけではありません。食べ始めるまでの時間、調理中の慌ただしさ、食後の洗い物まで含めて、自分の暮らしが軽くなる方法を選びます。

時短料理にかかる費用

時短料理では、食材の多くが普段の食費に含まれます。趣味として特別に必要な費用は少なく、手持ちの包丁、まな板、鍋、電子レンジが使えるなら、初期費用をほとんどかけずに始められます。

手持ちの道具を使う場合の初期費用 ほぼ0円

保存容器やタイマーを追加する場合 約1,000〜4,000円

使いやすいフライパンや調理器具を買い替える場合 約3,000〜1万円前後

二人分の食材費 約600〜1,800円ほどを中心に、主菜の食材によって変わる

カット野菜や冷凍食材を使う場合 下処理の手間を減らせる一方、生鮮食材より割高になることがある

食費を考えるときは、「時短料理のための費用」と「もともと必要な一食分」を分けます。肉、魚、野菜、ご飯などは通常の食費であり、すべてを趣味の追加費用として計算する必要はありません。

時短のために新たにかかるのは、カット済み食材、合わせ調味料、冷凍食品、使いやすい保存容器などです。ただし、食材を余らせずに使い切れるなら、単価が少し高くても食費全体は下がる場合があります。

安い食材を大量に買い、使い切れずに傷ませてしまえば節約にはなりません。必要な量だけ購入し、下処理の時間と廃棄する量まで含めて選ぶ方が、時短と費用を両立しやすくなります。

電気圧力鍋、フードプロセッサー、高機能な電子レンジなどは便利ですが、最初から必要ではありません。使うたびに組み立てや洗浄が必要な機器は、一食分の料理ではかえって手間が増えることもあります。

まずは今ある道具で三、四回作り、毎回時間がかかる工程を見つけます。みじん切りが負担なら調理器具を検討し、煮込み中に台所を離れたいなら自動調理器を考えるという順番なら、使わない機器を増やさずに済みます。

時短料理をおすすめする3つの理由

1.急ぐのではなく、迷う時間を減らせる

料理に時間がかかる理由は、切る作業や加熱だけではありません。冷蔵庫を何度も開ける、調味料を探す、次の工程をレシピで確認する、使う皿を途中で決めるといった小さな迷いも積み重なります。

調理前にレシピを一度読み、材料と調味料を出しておけば、作業中に手を止める回数が減ります。次に何をするかが分かっていると、動作を速くしなくても自然に料理が進みます。

同じ献立を何度か作るうちに、鍋を温めるタイミングや調味料の場所も定まります。料理に慣れるというより、自分の台所で迷わない仕組みが育っていくことが、時短料理の面白さです。

2.市販品と手作りを、無理なく組み合わせられる

食事は、すべてを一から作らなければならないものではありません。主菜を作り、副菜は冷ややっこや総菜にする。ご飯は冷凍しておいたものを温め、汁物だけを作る。こうした組み合わせでも一食は整います。

冷凍野菜、缶詰、豆腐、納豆、乾物、袋入りのサラダなどは、洗う、皮をむく、切るといった工程を減らしてくれます。忙しい日に一部を市販品へ任せることで、手作りする一品へ落ち着いて向き合えます。

毎回同じ方法にする必要もありません。時間のある日はだしから汁物を作り、余裕のない日は即席のものを使うなど、その日の体力と予定に合わせて選べます。

3.片付けまで含めて、夕食後の時間を残せる

料理を三十分で終えても、鍋、ボウル、ざるがいくつも残れば、食後に長い片付けが待っています。時短料理では、完成する速さだけでなく、最後に残る洗い物も考えます。

野菜を洗ったボウルで調味料を合わせる、フライパンの中で下味を付ける、盛りつける皿をふた代わりに使うなど、衛生を保てる範囲で道具を兼用します。加熱待ちの間に不要な物を洗っておけば、食事のあとには食器だけが残ります。

夕食後に少しゆっくりできると、時短の効果を実感しやすくなります。浮いた時間をさらに別の家事で埋めるのではなく、休む時間として残すことも、時短料理の大切な目的です。

時間を短くする前に、献立を小さくする

時短料理で最初に見直したいのは、手の動かし方ではなく献立の大きさです。主菜、副菜二品、汁物をすべて別々に作れば、短時間向けのレシピを選んでも、切る物と洗う道具は増えていきます。

初めは、次の三つで一食を組み立てます。

主菜 肉、魚、卵、豆腐などと野菜を一緒に加熱する料理

副菜 切るだけ、盛るだけ、和えるだけの一品

主食 炊いたご飯、冷凍ご飯、麺、パンなど

豚肉と野菜の蒸し焼きに、冷ややっことご飯。魚の包み蒸しに、袋入りサラダとパン。卵と野菜の丼に、即席のみそ汁。この程度なら、品数を減らしながら食材を複数取り入れられます。

汁物を付けたい日は、主菜の材料を少し取り分け、同じ野菜を使います。玉ねぎを主菜とみそ汁へ分けるようにすれば、別の食材を洗って切る必要がありません。

「一汁三菜にしなければ」と考えるより、一皿の中へ主菜と野菜をまとめます。一食ごとに完璧を目指さず、数日間で食材の種類を補うくらいに考えると続けやすくなります。

時短の基本は、始める前の五分にある

調理時間を短くしたい日は、火をつける前に五分だけ準備します。ここで工程を整えておくと、加熱が始まってから慌てにくくなります。

まず、レシピを最後まで読みます。材料の量だけでなく、加熱時間、途中で混ぜるか、ふたを使うか、最後に加える物があるかを確認します。

次に、冷蔵庫から必要な材料を出し、調味料を一か所へ集めます。使用後すぐ戻せるものは、計量した段階で片付けても構いません。

盛りつける皿と保存する容器も先に決めます。完成してから容器を探すと、その間にも料理の火が入り続けたり、鍋の中で冷めたりします。

最後に、どの順番で作るかを簡単に考えます。最も時間のかかる炊飯や加熱を先に始め、待っている間に副菜と片付けを進めます。

最初にそろえたい道具

時短料理では、道具の数を増やすより、いつも使う物を取り出しやすくすることが大切です。

最初に必要なもの

・よく切れる包丁
・安定したまな板
・ふた付きのフライパンまたは鍋
・菜箸またはトング
・電子レンジ対応の耐熱容器
・計量スプーン
・キッチンタイマー
・清潔な保存容器

包丁の切れ味が落ちていると、食材を切るたびに余計な力と時間がかかります。高価な包丁を購入するより、手持ちの物を適切に手入れし、滑りにくいまな板と組み合わせる方が使いやすくなります。

フライパンは、大きすぎると洗うのが負担になり、小さすぎると食材が重なって加熱に時間がかかります。普段作る人数分の肉と野菜を無理なく広げられ、ふたが使えるものを一つ決めておくと便利です。

タイマーは、加熱中に別の作業を進めるときの頼りになります。スマートフォンでも代用できますが、ぬれた手で触れずに使えるキッチンタイマーがあると、作業を中断しにくくなります。

あると便利なもの

・キッチンばさみ
・小さなボウル
・ざる付きの耐熱容器
・一食分に分けられる保存容器
・食品用温度計
・薄いまな板や使い分け用のシート

キッチンばさみは、薄切り肉、ねぎ、のりなどを切るときに使えます。ただし、包丁を使わないこと自体を目標にせず、食材と量に合う方法を選びます。

最初は買わなくてよいもの

・大容量のフードプロセッサー
・用途の限られた野菜カッター
・複数の自動調理家電
・大量の保存容器
・同じ用途のフライパンや鍋

便利そうな道具でも、出す、組み立てる、洗う、乾かすという工程があります。包丁で一分ほどで切れる量なら、機器を使わない方が早い場合もあります。

最初の献立は、フライパン一つの主菜から

初めて時短料理を意識する日は、豚こま切れ肉と野菜の蒸し焼きのように、主菜と野菜を同時に加熱できる料理が向いています。肉は薄く火が通りやすいものを選び、野菜はもやし、キャベツ、きのこなど、下処理の少ないものを組み合わせます。

副菜は、豆腐、納豆、トマト、袋入りサラダなど、加熱せずに出せる一品にします。ご飯は先に炊くか、冷凍してあるものを温めます。

1.献立と調味料を確認する

主菜の味を先に決めます。しょうゆとみりん、みそだれ、ポン酢など、使う調味料を二、三種類へ絞ります。

複数の味を足しながら調整するより、基本の組み合わせを決めておく方が迷いません。市販のたれを使う場合は、一食分の量と保存方法を確認します。

2.生で食べる物から準備する

副菜に使うトマトや薬味など、生で食べる物を先に洗って切ります。器へ盛り、冷蔵庫へ戻してから肉を扱います。

そのあとで野菜、最後に生肉を準備します。生肉を切った包丁やまな板は、加熱後の食品や生で食べる物へ使わず、手と一緒によく洗います。

3.フライパンへ材料を重ねる

野菜を広げ、その上へ肉を重なりすぎないように置きます。調味料を加え、ふたをして加熱します。

肉を大きな塊のまま置くと火が通りにくくなります。薄切り肉も一枚ずつほぐし、中心まで十分に加熱できる状態にします。

4.加熱中に副菜と片付けを進める

火にかけたらタイマーを設定し、副菜を食卓へ出します。調味料を元へ戻し、使い終えたまな板やボウルを洗います。

ただし、加熱中に台所を離れたり、火元が見えない作業へ集中したりしません。途中でふたを開け、肉の重なりをほぐしながら全体を混ぜます。

5.火の通りを確認して盛りつける

肉の色だけでなく、厚い部分や重なっていたところまで火が通っているか確認します。必要に応じて温度計を使い、加熱が不足していれば追加します。

完成したら、肉を扱う前に用意しておいた清潔な皿へ盛りつけます。調理中の肉を置いた皿や箸を、そのまま完成品へ使わないようにします。

この流れなら、主菜を加熱している時間に副菜と片付けを進められます。何分で完成したかだけでなく、食後に何が残ったかも振り返ると、次に減らしたい工程が見つかります。

切る回数を減らす食材の選び方

時短のために、すべての食材を加工済みにする必要はありません。手間のかかる物だけを置き換えると、料理らしい手触りも残せます。

もやし、きのこ、小松菜、ミニトマト、豆苗などは、比較的少ない下処理で使えます。冷凍のブロッコリー、ほうれん草、揚げなすなども、必要な量だけ取り出せます。

缶詰の魚、豆、トマトは、下処理と加熱の一部を終えた食材です。ツナと冷凍野菜を和える、さば缶と野菜を煮る、豆をスープへ加えるなど、主菜や副菜の土台になります。

肉は、こま切れ、薄切り、ひき肉など、切らずに使いやすいものを選びます。魚は切り身や骨を取り除いた商品を使えば、下処理の時間を減らせます。

一方で、カット野菜は開封後に傷みやすいことがあります。大袋を買って何日も使うより、その日に食べ切れる量を選び、表示された保存方法と期限を守ります。

加熱方法を一つに絞る

コンロ、オーブン、電子レンジを同時に使えば速く作れそうですが、管理する物が増えるほど慌ただしくなります。初めは、主菜の加熱方法を一つに決めます。

フライパンで蒸し焼きにする

食材を入れて少量の水や調味料を加え、ふたをして加熱します。炒め続ける必要がなく、肉と野菜を一緒に仕上げやすい方法です。

ただし、食材を詰め込みすぎると中心が温まりにくくなります。量が多い日は二回に分けるか、大きな鍋を使います。

鍋で煮る

スープ、うどん、鍋物などは、主菜、野菜、汁物を一つへまとめられます。冷蔵庫に少量ずつ残った野菜を使いやすい方法でもあります。

煮込み時間を長くすればよいわけではありません。薄く切る、火の通りにくい食材から入れるなど、短時間向けの組み合わせを選びます。

電子レンジを使う

電子レンジは、野菜の下加熱、冷凍ご飯の温め、少量の蒸し料理などに向いています。耐熱容器のまま食卓へ出せる料理なら、鍋と盛りつけ皿を減らせます。

加熱むらが生じるため、長時間を一度に設定せず、途中で混ぜたり、食材の位置を変えたりします。肉や魚を調理する場合は、中心まで十分に加熱できているか確認します。

電子レンジを安全な時短へつなげる

電子レンジは、短時間で温まる一方、表面が熱くても中心が冷たいことがあります。容器の端だけ沸騰し、中央に加熱されていない部分が残る場合もあります。

食材は大きさをそろえ、厚い部分を容器の外側へ置きます。途中で一度取り出して混ぜるか裏返し、再び加熱します。

ふたやラップは、蒸気の逃げ道を残して使用します。完全に密閉した容器を加熱せず、取り出すときは蒸気によるやけどに注意します。

卵、殻や皮のある食材、密閉された食品などは、破裂するおそれがあります。レシピと機器の説明書を確認し、自己流で加熱しません。

容器も、電子レンジ対応の表示があるものを使います。金属、金銀の装飾がある食器、対応していないプラスチック容器は入れません。

冷凍料理を温め直すときも、中心まで熱くなったか確認します。とろみのある料理や量の多い料理は、途中で全体をよく混ぜ、必要に応じて追加加熱します。

作り置きより、下ごしらえを残す方法もある

時短料理というと、休日に何品も作り置きする方法が思い浮かびます。ただし、一度に大量の料理を作るには、調理、冷却、容器詰め、冷蔵庫の管理まで必要です。

負担を減らしたいなら、完成した料理ではなく、次回の工程だけを残す方法があります。

きのこを小房に分けて冷凍する。

肉へ一食分の下味を付ける。

油揚げを切って冷凍する。

ご飯を一食分ずつ包む。

ゆでた野菜ではなく、洗って水気を取った野菜を用意する。

これだけでも、次の調理で切る、量る、解凍する時間を減らせます。何日分も完成品を作らないため、味に飽きにくく、献立も変えやすくなります。

保存する食材には、内容と日付を書きます。冷凍したことだけで安心せず、家庭で決めた期間内に使い切り、状態に違和感があれば使用しません。

保存まで行う日は、冷ます時間を省かない

時間を短くしたいからといって、熱い料理を鍋のまま室温へ長く置くことは避けます。煮込み料理や汁気のあるおかずは、中心の温度が下がりにくいためです。

保存する分は、清潔で底の浅い容器へ一食分ずつ分けます。できるだけ早く温度を下げ、速やかに冷蔵または冷凍します。

大きな鍋一杯のカレーやスープをそのまま保存するより、浅く小分けにした方が早く冷えます。容器を重ねるのは十分に冷えてからにし、冷気が回るように置きます。

食べるときは、必要な量だけ取り出し、全体を十分に再加熱します。鍋では底から混ぜ、電子レンジでは途中で混ぜて、冷たい部分を残さないようにします。

においや見た目だけで安全を判断できないことがあります。室温へ長く置いた、保存した日が分からない、容器が膨らんでいるなど、少しでも不安があれば味見で確かめず処分します。

急ぐ日ほど守りたい衛生の順番

時短料理でも、手洗い、加熱、冷却、保存の工程は短くできません。急いでいるときほど、生で食べる物と生肉や魚を扱う順番を決めます。

野菜や薬味など、生で食べる物を先に準備します。そのあと加熱する野菜、最後に生肉や魚を扱い、包丁、まな板、手をよく洗います。

肉や魚のパックを調理台へ直接置かず、汁がほかの食品へ付かないようにします。生の食材をつかんだ箸やトングを、加熱後の料理へそのまま使いません。

加熱が必要な食品は、中心部まで十分に火を通します。家庭での食中毒予防では、中心部を75℃で1分間以上加熱することが一つの目安です。

完成した料理は室温へ長く置かず、食べない分を早めに保存します。途中で調理を中断する場合も、そのまま台所へ放置せず、冷蔵庫へ入れて再開時に十分加熱します。

時短は、安全の工程を省くことではありません。洗浄や加熱を守ったうえで、探す、運ぶ、待つ、洗い直すといった重複を減らします。

続けるほど変わる五つの楽しみ方

第1段階 一食を三十分前後で完成させる

最初は主菜一品と、盛るだけの副菜に絞ります。時間を測ることより、途中で迷わず、安全に食卓へ出すことを目標にします。

調理後には、どの工程に時間がかかったかを一つだけ振り返ります。材料探し、切り方、加熱、洗い物のうち、次回に減らしたい部分を決めます。

第2段階 自分の台所に合う順番を作る

何度か作ると、炊飯を先に始める、肉は最後に切る、加熱中に副菜を盛るといった自分なりの流れが整います。

よく使う調味料や道具の位置も決まり、レシピを何度も見直さずに進められる料理が増えます。同じ献立を繰り返すことが、時間を安定させる練習になります。

第3段階 手元の食材から献立を組み立てる

肉と野菜を見て、炒める、蒸す、煮るのどれが短く仕上がるかを選べるようになります。足りない副菜は、豆腐、缶詰、冷凍野菜などで補います。

レシピどおりの材料がなくても、加熱時間や安全を考えながら近い食材へ置き換えられます。買い物へ行く回数や食材の廃棄も少しずつ減っていきます。

第4段階 数日分の流れを整える

夕食だけでなく、翌日の朝食や弁当まで考え、一つの下ごしらえを複数の食事へつなげます。ご飯を多めに炊いて冷凍する、野菜を一部取り分けるなど、無理のない準備を残します。

大量の作り置きを義務にせず、保存しやすい物だけを選びます。冷蔵庫の中身と予定を見ながら、作る日、温める日、市販品を使う日を組み合わせます。

第5段階 自分の定番を、暮らしに合わせて更新する

忙しい日の二十分献立、疲れた日の包丁を使わない献立、時間のある休日の下ごしらえなど、状況別の定番が増えていきます。

家族の予定や季節が変われば、以前の方法が合わなくなることもあります。完成時間だけにこだわらず、費用、栄養、片付け、食べる人の好みを見直しながら、自分の時短料理を更新していきます。

あわせて楽しみたい関連する趣味

日常料理

日常料理は、特別な日の一皿ではなく、普段の食事を無理なく作り続ける楽しみ方です。時短料理で整えた手順を使いながら、季節の食材や新しい味付けを加えると、短い時間でも献立の幅を広げられます。

作り置き、冷凍、残り物の活用なども含め、自分の生活に合う料理の形を考えたい人に向いています。


お弁当作り

お弁当作りは、限られた時間と容器の中で、一食を持ち運べる形へ整える趣味です。夕食の下ごしらえを一部取り分ける、朝は加熱と詰め方だけにするなど、時短料理の段取りを生かせます。

持ち運ぶ時間や温度を考える必要があるため、家庭ですぐ食べる料理とは異なる保存と衛生の工夫も学べます。


蒸し料理

蒸し料理は、食材を蒸気で加熱し、肉や魚、野菜を一度に仕上げられる調理法です。加熱中にたれや食卓を用意でき、油の飛び散りも少ないため、調理と片付けの両方を軽くしたい日に向いています。

一段で主菜、別の段で副菜を作るなど、加熱時間をそろえれば、一つの熱源から一食を組み立てられます。


急がなくても、夕食は少し早く整えられる

時短料理は、包丁を速く動かしたり、何品も同時に作ったりする技術ではありません。今日は主菜を一つにする、冷凍野菜を使う、加熱中にまな板を洗う。そうした小さな選択を重ねて、食事までの道のりを短くする方法です。

次の休日には、普段作っている料理を一つ選び、使う道具を一つ減らせないか考えてみてください。副菜を盛るだけの物に替える、野菜と肉を同じフライパンで仕上げるだけでも、台所の流れは変わります。

料理が完成したとき、速さより先に「今日はあまり慌てなかった」と感じられたなら、その方法は暮らしに合っています。食べ終わったあとに洗い物が少なく、少し座って過ごせる時間まで残っていることが、時短料理のいちばんうれしい仕上がりです。


休日のよりみち帖では、気軽に試せるものから、少しずつ時間をかけて深めていくものまで、さまざまな趣味やレジャーを紹介しています。「次の休日は何をしよう」と迷ったとき、新しい楽しみを見つける小さなきっかけになれたらうれしいです。これからも思わず試してみたくなる趣味を丁寧に紹介していきますので、ぜひフォローして、次の記事も覗いてみてください。

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