セレンディピティが過ぎる話
今年の4月に出版された『人形浄瑠璃文楽における伝承と現在 制作者の視座から』(後藤静夫著)の文楽人形遣い・人間国宝の吉田文雀師の聞き取り調査を読み始めた。
読み始めて分かったことだが、こちらの内容は
雑誌『國文学ー解釈と教材の研究』53巻15号(2008年10月)の再掲だった。

道理で読んだことあるなぁ、と思ったわけだ。
文雀師の聞き取り調査の中で
書籍『操人形の顔』(堂本寒星著)の話題が出てきて、
一度、読んでみたいと思って帰宅して、即、ネット書店で購入。

4日で無事到着し、まずは本の状態確認をして
もう一度、送られてきた封筒に戻して、夜の雑用を済まして時間を過ごした。
就寝前に、少しでも『操人形の顔』を読んでおこうと「序」を読み進めていくと驚いた。
「序」の結びには、こうある。
終りに人形の頭の蒐集に關して三輪晃勢氏、
文楽座の新頭取吉田玉市氏の厚意を得たことを、
この機會に深く感謝する。
昭和十七年天長佳節
東山の麓 法然院の畔
堂本寒星
「え~
玉市さん、堂本印象のお兄さんが本を作るのに協力してたんや。
お祖父ちゃん、スゴイな。」
と夜中一人で興奮して、ページをめくっていった。
