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第5回:執行役員としての今、そして未来への提言 〜未経験転職者と若手エンジニアへ〜

ここまで、僕が音楽業界からITの世界へ飛び込み、数々の壁を乗り越えてきた泥臭い道のりをお話ししてきました。
新人研修での挫折、現場での終電帰りの日々、そしてプロジェクトリーダーやマネージャーとしての挑戦。数々の転換点を経て、僕は今、IT企業の執行役員としてこのコラムを書いています。
最終回となる今回は、執行役員としての僕の現在、そしてIT業界を目指す未経験者や若手エンジニアの皆さんへのメッセージ、さらに未来への展望についてお話しします。


執行役員として、今、思うこと

執行役員になってから、もう8年が経ちました。
この間、会社も僕自身も、本当に多くの紆余曲折を経験し、少しずつですが着実に成長を続けています。

現場の管理、マネジメント業務、営業活動、採用活動、社員教育、社内制度検討…と、僕の業務は多岐にわたります。中小企業なので、本当に様々なことを自分でやっていますね(笑)。

今でもたまに現場でコーディングすることもありますよ。

目の前の課題を見つけ、解決策を練り、実行し、時には失敗しながらも、成功したときの喜びを味わう。そんな日々を楽しんでいます。

もちろん、僕一人で抱え込みすぎないように、他の人でもスムーズに業務を遂行できるよう、仕組み化を推進している最中です。このコラムを書いているのも、次世代を担う後進育成の一環なんですよ。

思えば、年収264万円だったあの頃が遠い昔のようです。今では収入も何倍にも増えました。26歳でIT業界に足を踏み入れてから17年が経ち、本当に多くのものが変わったと実感します。僕がこの業界に入った頃は、まだ「スマホ」なんて存在しなかったんですからね(笑)。


未来を切り拓く、君たちへのメッセージ

IT業界は未経験でも、全く問題なく活躍できる世界です。
僕自身がその証明
だと思っています。

ただし、いくつか忘れないでほしいことがあります。 まず、学ぶ姿勢を絶対に忘れないこと。 時には休んでも良いけれど、学びは決してやめないでほしい。

この業界は変化のスピードが速く、常に新しい知識や技術が生まれています。立ち止まれば、あっという間に取り残されてしまいます。

そして、「人間力」を磨くこと。
僕がIT業界に入った頃は、いわゆる「強制レベルアップイベント」とも呼べるような炎上案件やデスマーチが日常茶飯事でした。

そうした過酷な現場で、人は否応なしに成長させられていました。しかし、今のIT業界は、僕の時代に比べて限りなくクリーンになり、そういった強烈な経験を積む機会はほとんどありません。

現場で得られる経験値が少なくなっているからこそ、自分で学ぶ力が何よりも重要になるのです。 幸いなことに、自分で学ぶということに関して、今の時代は障害となるものは何もありません。

インターネットには膨大な情報があふれ、オンライン講座や書籍も充実しています。どんどん自己投資をして、学び続けるべきです。これは、僕自身にも常に言い聞かせていることです。

特に、これからの時代は「AIを使いこなす」ことが必須になります。
AIが作り出すものの良し悪しを判断できる、いわゆる「上流の知識」や「センス」を磨く学習は避けて通れません。

残念ながら、AIの登場によって、いわゆる「下流」のプログラマーという職業は、将来的にその存在意義を問われることになるでしょう。

AIは世界の「集合知」です。特にオープンソースなどのIT領域では、その傾向が顕著になります。これまでの「何かを知っている」という知識のアドバンテージはほとんど意味をなさなくなり、それよりも「AIを適切に使えること」の方がはるかに重要になる時代がすぐそこまで来ています。

そして、最終的に重要になるのは、やはり「人間力」、特に『7つの習慣』のような普遍的なものから得られる「人格」だと強く感じています。

AIがどれだけ進化しても、人間特有の共感力、倫理観、そして自ら目標を設定し、他者と協力して行動する力は、揺るぎない価値を持ち続けるでしょう。

今後、AIを使わないという選択肢はありえません。それは、このスマホの時代にガラケーにこだわり続けるようなものです。
恐れるのではなく、積極的に活用し、自らの武器としていくべきです。


今後の展望

執行役員として、僕がこれから注力していくのは、まさにこのAI時代に向けて、AIを取り込んだ戦略を練り、実行していくことです。

単に技術を導入するだけでなく、それをどうビジネスに活かし、お客様に価値を届けるか。 加えて、社員の「人格教育」をさらに強化していくことです。

技術力はもちろん重要ですが、変化の激しい時代を生き抜き、AIと共存していく上で、人間としての基盤をいかに築くか。これが、これからの企業の成長を左右すると信じています。

僕の転職から執行役員になるまでの10年間は、まさにIT業界の激動の時代と重なっていました。この経験が、IT業界を目指す皆さん、そして日々奮闘する若手エンジニアの皆さんの、少しでも参考になれば幸いです。

なんだか最後は偉そうな語りになってしまいましたが、ここまで読んでくれてありがとう。

今後もみなさんに役立つ発信を続けていきます!


【IT執行役員への道:全5回シリーズ】

  • 導入記事:『コードも書けない』元・音楽人がIT執行役員になるまで。激変する時代を生き抜く『私だけの道』

  • 第1回:音楽を諦めたわけじゃない。26歳、私が「IT未経験」で飛び込んだ理由

  • 第2回:IT未経験者がぶつかる最初の壁 〜入社3ヶ月研修と、Java資格取得の泥臭い日々〜

  • 第3回:現場配属からの奮闘記 〜終電帰りの日々で、何を学び、どう成長したか〜

  • 第4回:キャリアを加速させた「転換点」たち 〜私が執行役員になるまで〜

  • 第5回:執行役員としての今、そして未来への提言 〜未経験転職者と若手エンジニアへ〜 (この記事)

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