「エレナ婦人の教え」創作過程#2 Making Of Mrs. Elena's Lesson.
~あとがき
第一話「不思議な出逢い」はいかがでしたか? 当時この作品は、逃げ場がなく、苦しい状況に陥っていた私が、自分を癒すために書いたものでした。
面白いことに、「こうなったらいいな」と夢をふくらませながら物語を書いていると、それに引きずられる形で、現実も変わっていくのです。それは恐らく、意識が目の前の現実を離れて、物語の世界に入り込んでいくからでしょう。
じつは第一話で登場するカレンという女性や海辺のシーンも冒頭の写真のようなハワイのマウイ島の海辺で、友人の女性たちと満天の星空を眺めながら「いまごろ日本では忙しくしてるんだろうな」地球の裏側にある日本を思いやったもの。
翌年、激務に陥ったときに前年に旅した記憶から呼び覚まし、キャラクターを想起しきました。
こうして物語を現実とシンクロさせ、リアルタイムに紡いでいきながら私は思いました。「どんなに最悪、最低の環境からでも、脱け出していける」と――私は、この物語を書くことで自分を助けることができたのです。
読者の声にお応えして
なお本作品は無料小冊子としてまとめた内容です。当時読んだ人の多くは感銘を受けたと好評だったのですが、一部の読者から「話が物語になっているので人生の教えとしてはいまひとつ入って来ない」という声がありました。
そこであとがきでは、人生の知恵のポイントとしてピックアップし、注釈を加えました。
本物語では、これまでの学びから得た気づきがふんだんに散りばめられています。そのポイントを挙げておきますので、参考としてください。あなたの感想と照らし合わせると、思わぬ発見があるでしょう。
◆ 第一話でお伝えしているポイント
この第一話と第二話は設定こそ脚色していますが、物語でのやりとりは、実際に起きたことやこれまでの経験を元に描いています。
読む方の感性に応じて、受け取るメッセージも変わってくるはずです。
第一話で伝えたかったメッセージはおおむね次の通りです。
◇ ライフワーク(本来の生き方)への目覚め
・ 嫌なことは眠っている感情を呼び覚ます。
・ 苦手な相手、嫌な環境は、やりたかったことへの目覚め
・ メンター(人生の師)の大切さ
・ 自分を100%愛し、応援を受け取る。
・ 母は、自分(過去・現在)を創り、父は、他人(世の中、未来)を創る。
・ 自分の居場所を見つけよう。
・ 嫌なことから逃げても、何度もあなたをノックする。
・ 自分を抑えてばかりでは、いつか爆発してしまう。
・ 諦めたときに道は拓ける。
・ 居場所を変えると自分を取り戻せる。
・ 色とりどりの楽しい団らんは英気を養う。
・ 素直なことばが人を癒す。
・ はじめの一歩が一番怖い。
・ いまを楽しむこと。
・ 人助けしなくても人は助かる。
・ 勝手なことを人は言う。
~エピソード~第三話 創作への原動力
一枚の絵との出逢いが創作への原動力となった~屋久島在住の画家、うえだまさのぶさんとの出逢い

美しいイラストを提供してくださった縄文じいさんこと、うえだまさのぶさんとの出逢いをお話します。まず、こちらをご覧ください。
(うえださんのサイト http://www.jomon-art.com/ )
彼のサイトと出逢ったのは、「エレナ婦人の教え」第三話で、屋久島へ旅立つシーンを描こうとしたときのこと。「屋久島」をキーワードで検索し、見つけたのがうえださんのサイト。
そこで“ねこボート”という絵を観たときに、“これだ”と思いました。第一話のカレンとの出逢いから第三話の源三へのストーリーが浮かんだのです。書き上げた後も、いつかは彼の絵を手に入れたいと思いました。
その一年後、連絡を取りました。第三話を書くきっかけとなったうえださんの絵を使わせてほしいと訴えたのです。
うえださんは、「お役に立てるなら」と快く了承してくれました。一年前に私が思い描いていたとおりの夢が叶ったのです。
うえださんは屋久島に住み(いまは大阪近郊)、絵画のほかアニメや写真、エッセイにも挑戦しています。彼の世界も多くの人を癒しています。ぜひ一度、覗いてみてください。
(うえださんのサイト http://www.jomon-art.com/ )
では、第二話「見えてきた日常」でお逢いしましょう。
※創作過程#3へ直接飛びたい方はこちら
ひろ健作
