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話題のAIノート「NotebookLM」とは?内部監査での活用方法と留意点を解説!

こんにちは、HIROです。私は現在シリコンバレーで「内部監査における生成AI活用」の研究とコンサルティングをしています。

今回は、Googleが提供する今話題のAIノート「NotebookLM(GoogleのAIノート支援ツール)の活用と内部監査への応用」についてお伝えしたいと思います。
2025年4月のアップデートで音声概要機能が日本語にも対応して大きな話題になりましたが、私は1年以上前から英語版で使用していますので、使用方法を熟知しています。
この記事を読むことで、NotebookLMの機能とそのユニークな活用方法、そして内部監査業務への応用とその際の注意点を総合的に理解することができます。



1. 記事解説:NotebookLMとは何か?

1.1. NotebookLMの全体像

NotebookLMとは、Googleが開発・提供するAI搭載のノート・リサーチ支援ツールです。2024年にベータ版が公開され、現在は200以上の国と地域で利用可能となっており、急速に注目を集めています。

最大の特長は、「アップロードしたドキュメント(PDF、Word、Googleドキュメント、URLなど)を読み込み、その内容を元にAIが要約・質問応答・アウトライン化などを行ってくれる」点にあります。いわゆるRAG機能(Retrieval-Augmented Generationの略で、AIの生成機能を拡張するための技術)を標準搭載しています。つまり、自分自身の資料を“唯一の情報源”として扱う、ソース重視型のAIアシスタントなのです。

従来の生成AIが訓練データに基づいた曖昧な回答をするのに対し、NotebookLMは指定されたソースの範囲内でのみ応答するため、回答の正確性とトレーサビリティ(出典参照性)に優れているという特長があります。

1.2. 主な機能と操作の流れ

NotebookLMの基本的な使い方はシンプルです。

  1. ノートブックを新規作成

  2. 関連資料(PDF、ウェブページ、文書ファイル、YouTubeのURLなど)をアップロード

  3. AIが資料を解析し、自動要約・トピック抽出・質問集(Notebookガイド)を作成

  4. チャット形式で質問を投げかけると、資料の中から回答+引用付きで返してくれる

さらに、生成された要約や回答はノートとして保存・再利用でき、特定資料のみに基づいた検索も可能です。操作は非常に直感的で、資料をドラッグ&ドロップし、チャットするだけ。複数文書の横断的理解にも対応しています。

ファイルサイズも十分で、最大90件(総容量200MB)・1ファイルあたり最大50万語のテキストに対応しており、報告書やマニュアルなどの大規模ドキュメントにも使えます。

1.3. 音声概要機能と多言語対応

NotebookLMの注目機能のひとつが「音声概要」です。

この機能では、読み込んだ資料の要点をポッドキャスト形式で自動生成された会話音声で提供してくれます。男女2人のAIキャスターが、資料内容について自然な掛け合いをしながら要点を紹介してくれるため、耳からのインプットに最適です。

2025年4月のアップデートで日本語を含む50以上の言語に対応し、出力言語を日本語に指定すれば流暢な日本語音声で資料内容を聴くことができます。

場所や時間を選ばずに学習でき、視覚障害者や情報リテラシーの低い層への情報提供にも有用です。


2. 日本の内部監査への適用:NotebookLMが変えるドキュメント監査の実務

2.1. 会議録・ヒアリング記録の自動要約

内部監査において、被監査部門との会話・インタビュー記録を文書化する作業は非常に手間がかかります。NotebookLMに録音音声をテキスト化して読み込ませれば、その要点を要約し、簡潔なサマリーとして提示してくれます。

これにより、従来2〜3時間かけて作っていた議事録が数分で整理でき、さらに「報告書のサマリーを書いて」というプロンプトで、監査報告書のドラフトまで生成することも可能です。

複数の会議記録を一括でアップロードし、比較・整理しながら主要トピックを抽出できるのも大きな利点です。

2.2. コンプライアンス資料・法令改正の迅速把握

社内規程や関連法令ガイドライン、リスク管理方針などをNotebookLMにまとめて読み込ませると、「〇〇法改正で当社規程との違いは何か?」といった質問にも即座に答えてくれます。

その際、該当資料への引用が自動で付くため、回答の信頼性を担保しながら内容確認が行えます。

従来、何百ページの法令集や監査報告書をめくって該当情報を探していた作業が、数十秒で済むのです。

2.3. 内部統制チェックリストの記述・文書化支援

統制項目ごとの評価コメントを書く作業も、NotebookLMが得意とする部分です。例えば:

  • チェックリストを読み込ませて

  • コントロールごとのメモや結果を与え

  • 「評価文を一貫性ある文章で書いて」と指示

これだけで、各項目についての文章化を一気に進められます。報告書のドラフトを短時間で仕上げ、レビューに集中できるようになります。

2.4. 音声概要で監査報告を“耳から共有”

監査委員会や経営層に報告書を共有する際、「読む時間がない」「文書が長くて難解」といった障壁が少なからずあります。

NotebookLMの音声概要機能を使えば、監査報告書の要点だけを口語で分かりやすく説明した音声ファイルを作成し、移動中や隙間時間での情報伝達を実現できます。

ポッドキャスト形式の柔らかい語り口で、専門用語も自然にかみ砕いて伝えるため、報告内容の理解度が大きく高まります。


3. NotebookLM活用時の注意点:AIだからこそ「守るべき境界」

3.1. 機密情報の取り扱いに注意

NotebookLMはGoogleのクラウド上で動作するサービスであるため、社外サーバーに資料をアップロードすることになります。

  • 社内規程や個人情報、未公開の財務情報など、機密性の高いデータは原則としてアップロードしない

  • 必要な場合は、マスキングや要約版などで処理して使用

  • GoogleアカウントへのMFA(多要素認証)設定も忘れずに

情報ガバナンス部門との相談と情報セキュリティ規程やAI利用ガイドラインの遵守が前提です。

3.2. 社内共有時はアクセス管理を厳格に

NotebookLMでは、ノートブックを他者と共有することも可能ですが、監査データを共有する際には以下を徹底しましょう。

  • 社内限定メンバーのみに共有

  • 公開リンク機能は使わない

  • 外部ストレージや外部APIとの連携も原則禁止

NotebookLMは「社内で使い、結果を社内の仕組みに戻して活用する」使い方が安全です。

3.3. AIの出力を必ずレビューする

NotebookLMは強力なアウトプットを生成しますが、鵜呑みにせず必ず人間のレビューを経て正式文書化してください。

  • 要約や報告書ドラフトの内容を原資料と突き合わせて確認

  • 表現やニュアンスが適切かどうか精査

  • 経営報告・法的資料など重要文書ではダブルチェック体制を設ける

「AIの効率」×「人間の判断」が合わさって、初めて高品質な成果が生まれます。


おわりに

NotebookLMは、単なるAIノートではありません。信頼できる資料をもとに、正確で実用的な知識を引き出す「AIリサーチアシスタント」です。内部監査においても、文書整理・報告書作成・法令対応・経営報告といった複数の業務を効率化し、監査人の本来の価値である「洞察」と「判断」に集中できる環境を整えてくれます。

ただし、AIだからこそ慎重に。NotebookLMを使いこなすためには、情報ガバナンス、セキュリティ、ガイドライン遵守といった「守るべきルール」も同時に押さえておく必要があります。

私たち監査人がこの新しいツールをどう取り入れ、どう使いこなすか。それは、監査の未来を形づくる重要な選択です。

このように、NotebookLMは「読む」「まとめる」「伝える」すべてのステップで、内部監査の知的生産性を高めてくれるツールです。まだ使ったことがない方は、まずは1つの資料をアップロードして試してみるところから始めてはいかがでしょうか?


この記事は、私個人の専門家としての継続学習のため、また内部監査業界の発展のために投稿しています。「いいね」や「フォロー」で応援いただけると励みになります。それでは、次回の記事でお会いしましょう!

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