オリンピックをなんだと思ってるんだ〔続〕

平昌のオリンピック冬季大会開幕を目前にして、なにやらキナ臭い話が流れてきてます。

韓国と北朝鮮が合同で「南北統一チーム」を作って参加する見込み。

いや、それ自体は別にかまいませんよ。前例もあるし(1964年の東京五輪で東西ドイツもやってたな)

開会式ではそれぞれの国旗じゃなくて「統一旗」だかを掲げて合同で入場するとか、大いに結構じゃないですか。南北両国が賛成してそうするんなら、むしろやるべき。

問題は、それを競技に持ち込むことなんですよね。

あたかも決定事項のように伝えられているのが、「女子アイスホッケーには南北統一チームで参加」

おいおい、開幕まであと一か月ないんだぞ。

当たり前ですが、アイスホッケーはチームスポーツ。なによりも連携がチームの命。超高速度で選手もパックも動く中で、パスやシュートを決めるんだから、すごく高度な連携が必要なのは、だれが見てもわかるでしょう。

そんな競技なので、どこのチームも、それこそ準備に準備を重ねて連携を築きあげ、チームを熟成させてきます。時期的に見て、もう参加各国のチーム(日本も)はそんな準備段階を終え、いまは本番を待つばかりのはず。韓国チームだってそうでしょう。まして韓国は開催国枠での出場なので、準備はかなり前からすませているはず。

そこへ、いまから、いや今頃になって、新戦力というか異分子を組み込む?

韓国代表チームの監督さんが困惑していると言いますが、そりゃあ表立って内心は語れないだろうけど、本音を言えば、大激怒じゃないの。普通なら辞表をたたきつけていいレベルでしょ。

今回のオリンピックでの女子アイスホッケーは8チームが参加。

出場チームは、国際アイスホッケー連盟(IIHF)のランキングをもとに決まっていて、2016年のランキングで上位5チーム(アメリカ、カナダ、フィンランド、ロシア、スウェーデン)が本大会へストレートイン。開催国枠があるので、残り2チームの枠を予選で選んでいる(日本とスイスが最終予選を勝ち抜いて出場権を得ています)

で、韓国はというと、2016年のランキングでは23位。ただでさえ苦戦必至なのに、さらに急造チームで? おまけに「新戦力」の北朝鮮はさらに下位の26位。当たり前に考えたら、勝負にならないでしょ、合同チームでは。

ちなみに昨年2017年のランキングではドイツが7位、チェコが8位に上昇している(日本は9位)のに、オリンピックには出場できない。開催国枠がある韓国は仕方ないとはいえ、北朝鮮にまで「横入り」されたら、おさまらないんじゃないかな。

さらに言うなら、選手個々人がオリンピックの代表チームに入るのも大変に狭い枠でしょ。韓国の代表メンバーは、そうした難関をくぐりぬけ、やっと代表の座をつかんだはず。

なのに、ここで北朝鮮の選手が何人か加わるということは、韓国チームから同じ人数の選手が、押し出されることになるんでしょう。そんなの、たまらんわな。

女子アイスホッケーのことだけ見ても、容認できそうもないことが、こんなにあるんですよ。

個人競技だって、北朝鮮の選手が参加することによって、押し出しを食う選手が出るかもしれない。理不尽。

「政治をスポーツの世界に持ち込むな」とはよく言われるお題目ですが、今回のこれこそまさに、政治をスポーツに持ち込んでいますよね。

南北の対話とか、緊張の緩和とか、そういうのはオリンピックとは関係ないところでやってもらいたいもんですよね、まったく。

  オリンピックをなんだと思ってるんだ(1)

  オリンピックをなんだと思ってるんだ(2)

  オリンピック分割拡張案

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