アメリカ大統領決定リーグ戦・5
地上最大の選挙戦、2016年アメリカ大統領選挙をスポーツ観戦的にウォッチングする第5弾。
前回の「アメリカ大統領決定リーグ戦・4」から1カ月ほど経過してしまいました。ちょっと間が空いたのは、他でもない、あっという間に大勢が決してしまったからです。おかげで、やや観戦的な興味は薄れましたかね。
報道でご存じのとおり、民主党はヒラリー・クリントン、共和党はドナルド・トランプの勝利で、ともに決着を見たようです。
まずは民主党。
前回、4月上旬までの途中経過では、獲得議員数はこんな具合でした(誓約代議員+特別代議員=獲得代議員数)
ヒラリー・クリントン 1310 + 477 = 1787
バーニー・サンダース 1094 + 38 = 1132
その差は誓約代議員で216。そしてサンダース候補が予備選挙/党員集会で7連勝! 猛然と巻き返しか。
と思ったのですが、注目の戦いと見た大票田のニューヨーク州での結果はヒラリーの勝利。余勢をかって、その後は5連勝。これで完全にサンダースの勢いを止めた感じです。現在の獲得代議員数はこうです。
ヒラリー・クリントン 1708 + 501 = 2209
バーニー・サンダース 1417 + 41 = 1458
指名獲得に必要な過半数は2382ですから、ヒラリーはもう目前の、あと173人。6月7日に予定されている大票田カリフォルニア州(代議員数547人)を待たずして決着するかもしれません。予備選挙/党員集会の結果に拘束されない特別代議員の獲得数の差も縮まらず、もはやサンダースは虫の息です。それでも撤退しないのは、副大統領候補狙いでしょうか。
共和党は、さらにはっきりしました。
共和党の代議員数は2472人。つまり指名獲得に必要な過半数は1237人。前回までの情勢はこうでした。
ドナルド・トランプ 755
テッド・クルーズ 521
ジョン・ケーシック 144
この直前の予備選挙/党員集会で差を詰められたトランプ。さらに、他の候補が選挙協力を敷き、反トランプ包囲網を結成して追い落としにかかるという、なかなか燃える展開になりかかっていました。
ところが、4月下旬からは怒涛の猛反撃。その結果、獲得代議員数はこうなってます。
ドナルド・トランプ 1014
テッド・クルーズ 546
ジョン・ケーシック 154
あとトランプに必要なのは、たったの223人。そして、これを受けて、クルーズ、ケーシックの両候補が選挙戦からの撤退を表明してしまいました。ええい、この根性なしめ。これでトランプの勝利はほぼ確実。
もちろん、民府、共和両党とも、夏の党大会で正式の承認を得るまでは何が起きるかわかりません。巨大なスキャンダルが出たり、大統領候補暗殺などという物騒なことが起きれば(実際過去には実例がありますからね)、あっさり情勢がひっくり返ることもあるのが、アメリカ大統領選挙の怖いところ。
とはいえ、そんなことは起こらないほうがいいので、ここはすんなりヒラリー対トランプで本選挙が展開されることになるだろうと予想しておこう。
次なるヤマ場は、党大会に向けての副大統領候補選び。自身に近い者を選んで政策アピールを確固たるものにするのか、あるいは敵であった候補者をチョイスして挙党体制を固めるのか、今度は水面下での駆け引きが展開されることになるでしょう。
まだまだ目が離せませんよね。
これまでの試合経過↓
〔追記〕この記事をアップする現時点で、民主党のウェストバージニア州予備選挙が開票中です。すでにサンダース候補が勝利確実とのニュースも出ているようですが、さてどのくらい差を詰められたのか。それにしてもサンダース候補、粘りますねえ。
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