「子育て宇宙レベル」(日曜エッセイ)
最近、noteで子育ての記事をよく読む。
子供にお菓子を踏み潰されている人もいれば、
成長したなと受け止めている人もいる。
自分なりの正解にたどり着く人、
一緒に家族で遊んであげてる人や、
モヤモヤしながらも、
ちゃんと向き合っている人もいるし、
将来のためにコツコツお金を貯めている人もいる。
みんなすごいな、と思う。
正直、自分が同じことできるかと言われたら、
ちょっと自信がない。
そんなことを考えながら、
ふと思った。
ちょっとだけ、
計算してみたくなった。
(嫌な予感)
自分が生まれた頃、親はまだ20代後半だった。
今の自分から見ると、まあまあ青二才である。
そんな人が、いきなり「子供を育てる」という
わりと人生トップクラスのミッションを任されていたわけで。
そりゃまあ、うまくいかないこともある。
(ここらへんで離脱をおすすめします)
(時間の無駄になります)
で、ここからがいつもの変なクセなんですが。
親って、2人いる。
その親にも、それぞれ2人の親がいる。
つまり、祖父母は4人。
さらにその上は8人、16人、32人……
ちょっと増え方が気になる。
仮に1世代を20年(昔は出産がそれくらい?)とすると、
100年で5世代、
200年で10世代。
試しに世代をさかのぼるごとに計算してみると、
32人
64人
128人
256人
512人
1024人……
たった200年さかのぼるだけで、祖先は約1000人になる。
もうこのあたりで、だいぶチーム感が出てくる。
もしこれを、1万年くらい遡るとどうなるか。
(旧石器時代くらい?)
約500世代。
2の500乗。
👉 2の500乗は「約10の150乗」くらいの大きさ
(=1のあとにゼロが150個レベル)
👉 2⁵⁰⁰ ≈ 3.27 × 10¹⁵⁰ (※常用対数を用いた計算)
👉
327000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000000
(※まだ続くイメージ)
桁数:約151桁
地球の人口:約10¹⁰
宇宙の原子数:約10⁸⁰
👉 全部余裕で超えてる
「もはや“数”として扱えないレベル」
(無量大数×無量大数よりもデカい、意味不明な数)
【豆知識:漢数字の単位】
万(10⁴)
億(10⁸)
兆(10¹²)
京(10¹⁶)
垓(10²⁰)
秭(10²⁴)
穣(10²⁸)
溝(10³²)
澗(10³⁶)
正(10⁴⁰)
載(10⁴⁴)
極(10⁴⁸)
恒河沙(10⁵²)
阿僧祇(10⁵⁶)
那由他(10⁶⁰)
不可思議(10⁶⁴)
無量大数(10⁶⁸)
……もう数字として意味がわからない。
地球の人口を軽く超えるレベルになる。
つまりどういうことかというと、
同じ人が、何回も何回も祖先として登場している。
血統なんて、もう完全にぐちゃぐちゃである。
たぶんこれ、
「ほぼ全員、だいたい親戚」みたいな状態になっている。
祖先の数が地球の人口を超えてしまうというこの数学的矛盾は、学術用語で「Pedigree collapse(系譜の崩壊 / 祖先の重複)」 と呼ばれます。実際には数世代遡るだけで、遠い親戚同士が結ばれることで家系図がひし形に交差(重複)し始めます。数千年遡れば「全人類が同じ祖先に行き着く(だいたい親戚)」というのは、DNA解析でも証明されている紛れもない事実です。
そんな中で、
たった2人の親に対して、
「ちゃんと育ててほしかった」とか
「もっとこうしてほしかった」とか、
まあまあ無理な注文してたな、と思う。
もちろん、子育てって大変だし、
悩むのも当たり前だと思う。
でも、
そもそも人間ひとりって、
だいたい何十人、何百人、何千人分の積み重ねで出来ている。
そう考えると、
ちょっとくらいブレても、
まあそんなもんかな、と思える気がする。
親も、まだ人生の途中の人間で、
その人もまた、
たくさんの“未完成な人たち”の延長線上にいるだけなんだと思う。
……と、ここまで考えて、ふと現実に戻る。
たぶんみんな、同じチームの一員なんだろうなと思う。
そう考えると、
まあ、今日くらいはちょっとくらい失敗してもいいか、
くらいの気持ちでいいのかもしれない。
……知らんけど。
もしかして最後までお付き合いいただいてたりしたら
何とお詫びして良いやら……。
ありがとうございました。
終
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