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第3回:自分の薬が「1→3→5種類」と増えてきたときに立ち止まる シリーズ12「こんな人は、かかりつけ薬剤師を“本気で”探したほうがいい」 #1123

親の薬を心配している世代は、自分自身も少しずつ薬と付き合う年齢に入っています。40代、50代と年齢を重ねるにつれて、健康診断で「血圧がちょっと高いですね」「コレステロールが気になりますね」と指摘され、薬を飲み始めることが増えてきます。最初は1種類だった薬が、気がつくと3種類になり、いつの間にか5種類になっていた、ということは珍しくありません。

この段階で一度立ち止まることが、将来の「薬が増えすぎた状態」を防ぐうえで非常に大切です。つい「まだそんなに多くないから大丈夫」と思いがちですが、ここで「なぜ増えたのか」「減らせる余地はないのか」を見直しておくと、10年後の薬の数が大きく違ってきます。親の世代が10種類、15種類と薬を飲んでいる姿を見てきたからこそ、自分の世代では少し早めにブレーキを踏んでおく──そのときの伴走者として、かかりつけ薬剤師がいてくれると心強くなります。

かかりつけ薬剤師に自分の薬手帳を見せながら、次のようなことを一緒に確認してみてください。

  • この薬は、いつから・どんな理由で出されたものか
    (「去年の健診で血圧が高くて始めた」「胃が痛くて内視鏡をしたときから」など)

  • 生活習慣の見直しなどで、将来的に減らせる可能性がある薬か
    (「減塩と運動で血圧が下がれば、薬を減らせるかもしれない」など)

  • 他の薬との飲み合わせや、飲む時間帯の工夫で負担を減らせないか
    (「この2つは一緒に飲んでも大丈夫」「これは夜に飲んだほうが効果的」など)

こうした対話は、「今の自分のため」であると同時に、「未来の自分の薬の履歴」を整える作業でもあります。たとえば、胃薬を「なんとなく」飲み続けていたけれど、実はもう必要ないと分かって1つ減らせた──それだけでも、10年後の「薬のツケ」を少し軽くすることにつながります。

もう一つ大事なのは、「薬が増えるたびに、その理由と期間を自分で把握しておく」ことです。たとえば、

  • この薬は血圧を下げるために飲んでいる(いつから? いつまで?)

  • この薬は胃を守るために飲んでいる(なぜ必要になった? 症状が治まったらやめられる?)

こうした情報を、薬手帳やメモに残しておくだけでも、次に別の医師にかかったときや、薬剤師に相談するときの材料になります。

親の世代の「薬が多すぎる状態」を見てきたからこそ、自分の世代では「薬が1→3→5と増えてきたとき」が、最初のチェックポイントです。ここで一度立ち止まって、かかりつけ薬剤師と一緒に「今の薬の意味」を整理しておくことが、10年後、20年後の自分への一番のギフトになります。

【このシリーズの次の回(第4回)はこちら】

【このシリーズ(シリーズ12)の最初(第1回)はこちら】

「親の薬と医療の『質問ノート』」マガジン
忙しい外来でも伝わりやすいように、「一言で聞けるフレーズ」を書き出して持って行けるようにしました。


※ここで書かれている内容は、一般的な情報提供および一部の事例紹介を目的としたものであり、特定の病気や治療についての診断や処方を直接指示するものではありません。お薬の中止・変更を含む具体的な治療方針の決定は、この記事のみを根拠に自己判断で行わず、必ず主治医や薬剤師などの医療専門職とご相談ください。(2026年2月)

📖 このシリーズの全記事一覧はこちら → https://healthcare-arukikata.com/healtharuki-blog/zone-d/

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