第4回:忙しい世代ほど、薬のことを「後回し」にしない方が良い理由 シリーズ12「こんな人は、かかりつけ薬剤師を“本気で”探したほうがいい」 #1124
子どもを小児科に連れて行き、親の通院の付き添いもこなし、その合間に自分の生活習慣病の薬をもらいに行く──そんな「真ん中世代」にとって、自分の薬は一番後回しになりがちです。仕事も家事も育児も親の介護も、全部が詰まっているこの世代だからこそ、「自分の体のことなんて、後でいいや」という気持ちになってしまうのも、とても自然なことです。
でも、ここでの「放置」が、10年後、20年後の薬が増えすぎた状態につながっていきます。今から「この薬は何のためにあって、いつまで続くのか」を把握しておくか、「なんとなく飲み続けている」ままにするかで、未来の薬の数が大きく変わってきます。
もう少し大きく言うと、今少し気をつけることが複利となって10年後、20年後の自分の健康として帰ってくる、引いては国の医療費も削減され、子供たちにも迷惑かけることが少なくなると言うことも言えないでしょうか。
では、具体的に何をすれば良いのか、一例としてあげてみます。
たとえば、40代で血圧の薬を1種類始めたとします。そのときに「この薬はいつまで飲むのか」「生活習慣の見直しで減らせるか」を医師や薬剤師と一緒に考える人と、「先生が出してくれたから飲み続けよう」で5年、10年と何も考えずに続ける人では、その後の人生における薬との付き合い方が全く違ってきます。
忙しい世代だからこそ、短時間でも薬局で相談する習慣を持つことが大切です。子どもの予防接種のついでに、自分の薬手帳も持っていって、「この薬、これからもずっと必要ですか?」と一言、薬剤師に聞いてみてください。5分、10分の会話でも、その積み重ねが「自分の薬の見直し」につながっていきます。
親の世代が薬で苦労している姿を見ているからこそ、自分の世代では「今からできることをしておこう」という意識が大事になります。忙しいからこそ、後回しにしない。その小さな決断が、10年後の自分や家族、そして未来への最高のギフトになります。
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「親の薬と医療の『質問ノート』」マガジン
忙しい外来でも伝わりやすいように、「一言で聞けるフレーズ」を書き出して持って行けるようにしました。
※ここで書かれている内容は、一般的な情報提供および一部の事例紹介を目的としたものであり、特定の病気や治療についての診断や処方を直接指示するものではありません。お薬の中止・変更を含む具体的な治療方針の決定は、この記事のみを根拠に自己判断で行わず、必ず主治医や薬剤師などの医療専門職とご相談ください。(2026年2月)
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