《葬送のフリーレン》「大魔法使い」制度の仕組みと役割(解説)
はじめに
《葬送のフリーレン》の物語を理解するために重要な「大魔法使い」の地位に関する仕組みと「大魔法使い」の役割について簡単に説明します。
注意
第147話までのネタバレを含みます。
私の考察に基づく見解です。誤っている(作者の構想と一致していない)可能性は大いにあります。
既存の複数の考察記事の要点を簡潔にまとめたものです。詳細は最後に紹介する記事をお読みください。
大魔法使いの仕組み
大魔法使いには定員(定数)がある
これは、フリーレンが聖杖の証を所持していることを知って彼女が大魔法使いであることに気付いたゲナウが彼女を「最後の大魔法使い」と呼んだことからわかります。(第5巻45話)

元々、ゲナウは一人を除いて全ての大魔法使いを知っていました。そして、この時、残りの(最後の)一人の大魔法使いがフリーレンであることに気付いて「最後の大魔法使い」と呼んだのです。
大魔法使いの定員は四名
影なる戦士たちの打ち合わせの場でシュリット(傭兵)が「現存する三人の大魔法使い」と発言しています。そして、これを聞いていた他の影なる戦士達は質問もしませんし、異論を挟むこともしませんでした。図書館司書で博識のルティーネと古物商で魔法使いに詳しいガゼレも反応を示しません。つまりシュリットの見解は当たり前の常識です。(第14巻133話)

そして、この「三人」にフリーレンは含まれません。
なぜなら、ゼーリエの側近である一級魔法使いのゲナウはフリーレンが大魔法使いであることを知らなかったからです。大魔法使いに関してゲナウが知らなかったことをシュリット達が知っているはずはありません。また、シュリット達の「常識」をゲナウは当然知っているはずです。(大魔法使いに関する知識:ゲナウ>>シュリット達=常識)
つまり、フリーレンは未だ世に知られていない言わば「無名の大魔法使い」です。
したがって、大魔法使いの定員は3+1=4で四名です。
ですから、大魔法使いの地位の証である「聖杖の証」も四つしか存在しないことになります。
四つの聖杖の証
大魔法使いの地位は神話の時代から存在しています。
なぜなら、ゼーリエが自分のことを「神話の時代の大魔法使い」とマハトに説明しているからです。(第10巻93話)

そして、ゼーリエが自分で自分に大魔法使い地位を授けているというのは不自然です。
とすれば、現在明らかになっている設定から考えるなら、大魔法使いの地位を授けているのは女神様です。
では、フランメやフリーレンのように、神話の時代以降の比較的最近になってから誕生した大魔法使いが存在するのはどういうわけでしょう。
それは、こういうことです。
神話の時代、女神様が四つの「聖杖の証」をゼーリエに授けた
ゼーリエは自分の弟子の中から大魔法使いと認めた三名に「聖杖の証」を渡した(ミーヌス、ミリアルデ(推定)、フランメ)
フランメの「聖杖の証」(と大魔法使いの地位)は、彼女の死後フリーレンが承継した
というわけです。
なお、ミーヌスは殺害され、彼女の「聖杖の証」は現在はレーヴェが所持しています。
まとめておくと、四つの「聖杖の証」は次のように承継されています。
女神様 → ゼーリエ
女神様 → ゼーリエ → ミーヌス(→ レーヴェ)
女神様 → ゼーリエ → ミリアルデ
女神様 → ゼーリエ → フランメ → フリーレン
大魔法使いの役割は「魔族と戦うこと」
大魔法使いの地位を作ったのは女神様ですから、大魔法使いの役割は女神様の役割と深い関わりがあります。
天地創造の女神様の役割は文字通り森羅万象に及びますが、物語との関わりで重要なのは、人類と魔族の戦いにおいて人類を助けることです。
女神様は自らの魔法を込めた石碑を各地に残しました。(第11巻107話)

女神の石碑には「役目」があります。(第13巻119話)

女神様を敵視する魔族は、女神の石碑を監視していました。

つまり、女神の石碑の「役目」は、魔族と戦う人類を助けることです。
このように、女神様は天地創造を行った「神」ですから、本来の役割は多岐に渡るのですが、《葬送のフリーレン》の物語(メインストーリー)との関係では、その役割は魔族との戦いに焦点が絞られています。
したがって、大魔法使いの役割は「魔族と戦うこと」です。
まとめ
大魔法使いは四人、聖杖の証は四つ
最初に女神様が四つの聖杖の証をゼーリエに授け、ゼーリエが三人の弟子達(ミーヌス、ミリアルデ、フランメ)に一つずつ与えた
フリーレンはフランメの大魔法使いの地位と聖杖の証を承継している
大魔法使いの役割は魔族と戦うことである
おわりに
ここまで読んだ方はいくつかの疑問を感じたと思います。
たとえば
ゼーリエは魔族と戦うことをやめてしまっているが(マハトはゼーリエを知らなかった)、なぜか?
ゼーリエ、ミーヌス、ミリアルデは女神様を信じていないようだが、なぜか?
等です。
興味のある方は考えてみてください。きっと《葬送のフリーレン》の物語がよくわかるようになります。私もこれについては別の記事で考察しています。
最後に関連する記事を紹介して終わりにします。
《葬送のフリーレン》に関する記事は下記のマガジンにまとめています。
150本近くありますが、最初の考察記事としてお勧めなのはこちらです。
これを読んだ上で、フランメ、ヒンメル、エーヴィヒ、ゼーリエ、大魔法使い、などで検索すると物語の全体像に関わる考察が出てきます。
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