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フランメの手記「この世界の人々が…」について 葬送のフリーレン

アニメ『葬送のフリーレン』第1話の開始直後に流れるフランメの手記には不思議な記述があります。一部引用します。(マンガでの初出は第7話)

大陸の遥か北の果て。
この世界の人々が天国と呼ぶ場所
魂の眠る地オレオール
にたどり着いた。

『葬送のフリーレン』第7話

「この世界の人々が〜」とはどういうことでしょう?

《フランメは「この世界の人」ではない》あるいは《フランメは「別の世界の人々」の存在を知っている》かのような表現です。

不思議な表現ですが「この世界」と言う以上は「別の世界」の存在を前提していると考える他ないでしょう。

そして、「別の世界」の存在について既に明らかになっている世界設定の内で理解しようとすると、時空干渉(女神の石碑編)によるものと考えるしかありません。(新しい設定を持ち込むなら方法は他にもあります)

そうすると、フランメは「この世界」ではない「別の世界」を経験している―――つまり、時空干渉と過去改変を行ったことがあると考えてよさそうです。(ここは「世界線」を渡り歩いていると言った方が分かりやすいかもしれません)

書き振りからすると、女神の石碑編においてフリーレンが行ったような短期的(現地時間で一週間)なタイムリープではなく、「別の世界」に長期滞在して現地の人々としっかり交流していたようにも感じます。(フランメがどの世界を「本籍」だと認識しているのか不明ですが)

「人々が天国と呼ぶ場所、魂の眠る地オレオール」という書き振りもちょっと不思議で、なぜフランメは「天国」という既存の名称を使わずに、わざわざ「魂の眠る地オレオール」という別名を持ち出して来るのか。この世界では「天国」、別の世界では「魂の眠る地オレオール」と呼ばれているということなのでしょうか。それとも、発見者として正式に名付けを行なったのでしょうか。そうすると「別の世界」に天国はなかったようにも読めます。

※この辺りは魔族の存在と関わってくるような気もします。なぜなら、魔族の本質として「死への恐怖・生への執着」があるからです。

魔王は人類による時空干渉の利用を警戒して、配下の魔族に女神の石碑を監視させていました。

つまり、魔王討伐と関わる主要キャラクタ(ヒンメル、フリーレン、フランメ、魔王)が時空干渉に関わりを持っているのです。(したがって、『葬送のフリーレン』のメインストーリー(魔王討伐)は時空干渉を巡る人類と魔族の攻防と捉えても良いくらいです)

こうなってくるとフランメだけではなくゼーリエも時空干渉に関わっているという気がしてきますが、だとしても、ヒンメルやフランメとは別の立場で関わっているでしょう。魔王に対する考え方が異なるからです。フリーレンのエンデ行きにもあまり賛成ではないようです。(そのために一級魔法使い試験の面接ではフェルンまで不合格にしようとしていました)

この辺りが、『葬送のフリーレン』のメインストーリーを複雑で先の見えない面白いものにしています。

※補足

この人は「この世界の人々が…」という表記に《"the people of this world" sounds interesting.》と違和感を表明している。