ヒンメルのことが嫌いだった
ヒンメルのことは嫌いです。
なぜなら、ヒンメルには背景がないからです。彼の言葉や行動の根拠となる背景がわかりません。
たとえば、ヒンメルの「名言」について。
なぜ、ヒンメルがそんな「名言」を言えるのか、その背景がわかりません。
デンケンと比べてください。
デンケンの言葉にはしっかりとした背景があります。
リヒター。ラオフェン。
こういうとき宮廷魔法使いならどうすると思う?
(以下略)
『葬送のフリーレン』をマンガで読んでいる人なら、これだけでデンケンのこの言葉(省略)にある背景と、デンケンがいかにこの言葉を大切にしているかが思い浮かぶはずです。アニメの視聴だけでも十分にわかるでしょう。この場面でデンケンのことを好きになる人がたくさんいることを私は知っています。
けれども、デンケンと違ってヒンメルの言葉には背景がありません。
確かに、ヒンメルは良いことを言うので、なんとなく感動しそうにはなります。
けれども、背景のわからない齢20代の若者が量産する名言には、名言集を読まされているような白けた気持ちになります。
だから、ヒンメルには「名言量産機」のような薄っぺらい印象が付き纏います。
正直、巷のヒンメル人気もさっぱり理解できません。
そう思っていました。
そう思っていたのですが、ある時、『葬送のフリーレン』の別の読み方に気付いて、ヒンメルの背景がどこにあるのか、想像できるようになりました。
ヒンメルの葬儀で、フリーレンは「この人の事、何も知らないし…」、「たった10年一緒に旅しただけだし…」、「人間の寿命は短いってわかっていたのに…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」と涙を流しました。(第1話)

これと全く同じ強烈な後悔が、ヒンメルの人生のどこかにあった。
そして、フリーレンの「人を知る旅」と同じ、ヒンメルの「人を知る旅」が彼の人生のどこかにあった。
そう考えられるようになりました。
そして、ヒンメルのことをすこし好きになりました。
※ヒンメルの後悔や「人を知る旅」が彼の人生のどこにあるのか?については
※ヒンメルの「人の知る旅」については
※デンケンの言葉については
※葬送のフリーレンに関する記事はこちらにまとめています。
