「人生の転機」は、そのときは気づかない。
「人生が変わった日は、いつですか?」
そう聞かれたら、多くの人は、
就職した日。
結婚した日。
転職した日。
独立した日。
そんな「大きな出来事」を思い浮かべると思います。
でも、私は最近、少し違うことを思っています。
人生の転機は、その日には転機に見えません。
あとになって振り返ったとき、
「ああ、あの日だったんだ。」
と思うものです。
例えば、
「今度、ご飯でも行きませんか?」
そんな一言。
あるいは、
「このイベント、一緒に行きませんか?」
という誘い。
その日は、ただ予定が一つ増えただけ。
でも、その席で出会った人が、何年も付き合う友人になったり。
その場で聞いた話が、新しい仕事につながったり。
趣味になったり。
恋愛になったり。
人生には、そんなことが案外たくさんあります。
私自身も、今回、本を書きながら、
「あれが始まりだったな。」
と思い出すことが何度もありました。
たとえば、ある編集者の結婚式で、漫画家の方と名刺交換をしました。
その場で思い切って、
「今度、麻雀しませんか?」
と誘いました。
それがきっかけで交流が始まり、
今では家族ぐるみで旅行に行くような付き合いになっています。
もし、あの日、
「また今度でいいか。」
と思っていたら。
そんな関係は生まれていなかったかもしれません。
こんなこともありました。
テニスで知り合った人と、
「今度、また打ちましょう。」
と約束する。
たったそれだけです。
でも、その一言から、
毎週顔を合わせる仲間になり、
ダブルスを組み、
一緒に笑う時間が増えていく。
人生は、そういう小さな約束の積み重ねでできているのだと思います。
面白いのは、
そのどれもが、
その日には「人生の転機」だなんて思っていないことです。
ただ、
「行ってみよう。」
「誘ってみよう。」
そう思っただけ。
でも、あとになって振り返ると、
あの日から景色が変わっていました。
私たちは、
人生を変えるには、
大きな決断が必要だと思いがちです。
転職。
引っ越し。
独立。
留学。
もちろん、それもあります。
でも、その前には必ず、
誰かの、
「一緒にどうですか?」
があります。
人生は、決断で変わる前に、
誘いで動き始めているのです。
だから私は、
「誘う」ということを、
単なるコミュニケーションだとは思っていません。
未来を選びにいく行動だと思っています。
会いたい人に会う。
やってみたいことに飛び込む。
気になる人へ連絡する。
その一歩が、
未来の自分には「人生の転機」に見えているかもしれません。
新刊のタイトルを、
『「誘える人」がぜんぶ手に入れる』
にしたのは、そんな思いからです。
「誘う」とは、予定を決めることではありません。
人生の可能性を、一つ増やすことです。
その小さな積み重ねが、
気づけば、人生そのものを変えていきます。
現在、予約受付中です。
最後に、一つだけ聞かせてください。
あなたの人生を変えた「あの誘い」は、何でしたか?
「飲みに行こう。」
「一緒にやらない?」
「久しぶりに会おう。」
きっと誰にでも、一つや二つあるはずです。
ぜひ、コメントで教えてください。
私も皆さんの「人生の転機」を読んでみたいです。
