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『「彩ふ読書会」主催者に聞く20の質問』はインタビュー本でもありカウンセリングの記録でもある

2024年10月14日、スマホが震えた。

東京会場の読書会に参加していただいているshikada氏からのLINEだった。

「突然のご連絡すみません、実は「彩ふ読書会の主催者に聞く20の質問」という企画を考えまして…」

というメッセージと質問リストが送られてきた。そのインタビュー内容をnoteで投稿するか、文学フリマ東京39に間に合えば本にしてみたいという。メッセージを読んだ瞬間、私は思った。

え、何それ面白い!

面白そうな企画には目がないのーさんである。鼻先に人参をぶら下げられた馬のように、私は面白そうな企画をぶら下げられたら心を奪われ思慮分別をなくしてしまう。たとえ提出しなければならない仕事の書類があってもそれらを放り出して飛びついてしまうのだ。さすが分かってらっしゃる。ちなみにちょうど提出書類などなく余裕のある期間だった。

返事はイエスだ。

それから日程調整をし、10月20日にはZOOMを使ってインタビューを行なってもらうことが決まった。一週間、何を話そうかなと考えたりメモを作ったりしてワクワクしていた。

ワクワクしていたものの、一方でどこまで喋ろうかなとブレーキを軽く踏む私もいた。特定の個人に不利益になるようなことは、あまり言わないほうが良いだろう。失敗したことも、過ぎたことだし、あまり公にすべきことじゃないかもしれない。そもそも私は「何をもって失敗というんだい?」と主張してきた人間である。たとえその場では失敗だったとしても、それが後の改善に繋がっていればそれは失敗ではなく成功なのだと、そう主張してきた。うんうん、イメージが悪くなるようなことは控えよう。メモ削除、これも削除、削除削除。メモ帳アプリには自分自身を褒め称えるようなエピソードばかりが残った。

インタビュー当日。

スイーツ会や飲み会などのときに読書会について聞かれることはあるが、今までこんな風にじっくりと聞いてもらう機会はなかった。私個人としてはどんどん聞いてもらいたいくらいなのだが、皆さん遠慮していらっしゃるし、集まったからにはやっぱり読書会そのものの話よりかは本の話がしたいとなるのが当然といっちゃ当然の話である。私自身、熱のこもった本の話などを聞く方が楽しいので、聞き役に徹することも多い。

ZOOMに入った瞬間、そこは私にとってのカウンセリング室のようであった。

私はどんどん話した。聞いてもらえるんですか!?話しちゃって良いんですか!?ありがとうございます!という精神でアクセル全開だった。180kmは出ていただろう。だって、私にとっては過ぎたことだったり最早当たり前になっているようなことを話しても、「え〜そんなことがあったんですね!」「それ面白いですね!」と、こう、かゆいところに手が届くようなリアクションを返してくれたのだ。私はどんどん喋った。もっと!もっとちょうだい!とshikada氏のリアクションを求める自分がいた。メモ帳アプリを見る暇などなかった。予定していた1時間では20個の質問は消化できず、2時間を超えた。喋るつもりのないことも喋っていた。

喋るつもりのないことまで喋った。喋ってしまった。そうやっていつもの私なら後悔するところである。いくら「反省はするが後悔はしない」を座右の銘とするのーさんでも、物陰に隠れてこっそりとしくしく泣いて後悔する日もあったりなかったりするのだ。しかし不思議と反省も後悔もなく、ただただ頭の中がスッキリ爽快な私がいた。そこで気づいた。どうやら私の中には読書会に関するモヤモヤが相当蓄積されていたのだと。

この本は、読書会主催者にインタビューした本である。

と同時に、カウンセリングの様子を記録したノンフィクションでもある。

読者対象としては、「読書会」というワードを知っている人をターゲットにしている。本が好きでSNSをやっていれば、自然と「読書会」というワードは目に入ったことがあるだろう。参加経験の有無はともかく「読書会」というワードを知っている人たちを明確にターゲットにしているのだ。その中でも特に読書会主催者が一番のターゲット層となる。

しかし、上に書いたように、同時にカウンセリングの様子を記録したノンフィクションでもある、と私は思っている。私は普段あんなに喋ることはない。常に自身を理性的に保ち、沈黙は金とばかりに振る舞ってきた。それがどうだ。面白そうな企画をぶら下げられて飛びつき喋りに喋った。そして反省も後悔もなく頭がスッキリした患者がいる。これがカウンセリングでなければ何であろう。

今回の本には、残念ながらその過程までは掲載されていないが、インタビューで私がウキウキと喋っている様子から何かしら推しはかることは出来るだろう。もし良ければそのあたりはshikada氏に直接聞いてもらえたら、彼も惜しみなく情報を提供してくれるだろう。あるいはその過程をテーマに、いずれ『寡黙で冷静沈着な人間を情熱的に喋らせる極意20の方法』といった本を出すかもしれない。買う。少なくとも私は買う。寡黙な人を喋らせる極意、知りたーい!!

このインタビューを終えたあとから同人誌制作するまでをshikada氏はnoteにまとめてくれている。

当日ブース参加して気付いたこともまとめてくれているので、良かったらチェックしていただきたい。


さて、昨日の7周年イベントで本になった『「彩ふ読書会」主催者に聞く20の質問』をいただいた。LINE上でデータとしては読んでいたのだが、やはり紙の本になるとまた格別感がある。ページをめくるたび、インタビュー当日のことが蘇って、楽しかったな~と改めて思った。それと、私の口癖が出ているなとも思った。「ちょっと」ってめっちゃ使ってるわ……!!そんなことにも気づいたり。

shikada氏へ。改めて、文学フリマ東京39の出店、お疲れ様でした!!

関西の方にも手にとってもらえるよう取り置きをお願いしていて、12/7に取り置き分を頂いている。文学フリマ大阪に出店するかどうかはまだ分からないし、それだと9月になってしまうので、早めに入手したい方は私にご連絡を。ちなみに2冊は既に予約が入っている。

試し読みはこちら!


※12/19追記

本を読んでくださった方から感想をいただいておりますので、こちらでシェアします。ありがとうございます!


https://x.com/KumquatBookClub/status/1868265811170951355



他にも感想アップしてくださった方おられたらご連絡いただけると幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

終わり。


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ののの@彩ふ文芸部(彩ふ読書会) ここまでお読みいただきありがとうございます。宜しければご支援よろしくお願いいたします!

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