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コーラとホットドッグでNBAを目指す少年:アメリカが「食育しない」理由【ショートひとりごと】

NBAを目指すアメリカの中学生ゲイブ・カップス少年(現在は大学生リーグ所属)の、トレーニング漬けの一日を追うYouTubeショートを見た。

ワイ「うわー……めっちゃハードやなあ。頂点を目指すにはローティーンの頃からこんなに努力せなあかんのやな……ワイには無理や」

その途中、束の間のホッとできる休憩時間として、昼食シーンが流れる。

コーラとホットドッグ。

お い こ ら 。

恐らく日本人全員がツッコむ瞬間。

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「文化差の教科書」みたいな瞬間だった。

日本は「食育」、特に成長期の食事管理のナラティブが非常に強い国。給食という名のカリキュラムを通して、丁寧に三大栄養素まで教えられる。

「努力しているなら食もストイックであれ」。
一貫している。

一方、アメリカ的文脈では、食事とはエネルギー補給であり、まずカロリー。若年層に対してのそれは実にファジー。学校のカフェテリアのメニューはピザにポテチ、炭酸飲料。「ガソリン入ってりゃ車は走るだろ」的な感覚だ。

――――――

私も高校留学時代に身をもって経験したのだが、アメリカ合衆国の教育要領は(日本と比べると)かなりの「エリート選抜至上主義」だ。

アメリカの高校は横並びの義務教育。その段階でも、授業内容はエリート/非エリートで明確に分かれる。しかもそれは「別々の学校」ではなく、「同一の、ありふれた公立学校内」で発生する。

スポーツ・音楽・文芸・IT・理系など、目に見えて差が出やすいジャンルの殆どがそう。逆に、生活習慣などの測りづらい項目は後回しである。

言い換えると、アメリカの教育とは「まずは才能+量で突破するポテンシャル型」。

食事・練習・生活すべてを成長期から統制して、全体平均の底上げを目指す日本の(義務教育)学習指導要領とは、「努力の描き方」が異なる。

そして、アメリカでもスポーツトップ層(高校・大学の上澄みやプロレベル)では厳格に食が管理される。その徹底は日本以上かもしれない。

……いや、食事管理やるなら身体ができあがってからじゃなくて、できあがる途中の子供時代からやれよ!ってのが日本人の感覚なわけで。

――――――

と、ここまで考えて、なんか一周回って納得してしまった。あのNBAを目指す中学生のコーラとホットドッグは、ただの「雑な食事」じゃない。

「真に選抜される前の状態」なのだ。

日本では最初から栄養を整える。
食事も、生活も、努力の一部。

一方、あの国は違う。整えるのは選ばれた後でいい。それまでは「カロリーと糖分過多のコーラでも伸びる奴かどうか」を見ている。

あのランチは栄養バランスの考慮でも健康志向でもない。選抜用フィルタそのものだ。

コーラとホットドッグを食い続けてもなお伸びる個体だけが、次のステージへ行く。

つまり、食事管理すら「エリート選抜の報酬」ということ。食育がないのではない。食育を受ける権利すら、選ばれた者にしか与えられない。
これがアメリカンドリームの構造。

――――――

【指導要領の違いまとめ】
●日本:全員一定以上を目指す
●アメリカ:上位を極限まで伸ばす

どっちが良いかはさておき、あのショート動画のコーラには「ここを超えたらちゃんと飯出すぞ」という、妙に生々しいメッセージが込められている気がした。知らんけど。

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