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闇 641(ゴマシオランド編)

闇 641(ゴマシオランド編)

2026/08/14 fri
※多分この時代に岩上智一郎という人間がいたという証明をしたかったから、この作品を自分の為に書いているのだろう。
前回の章


二千二十四年三月二十一日、木曜日先勝。

俺の処女作『新宿クレッシェンド』。
初めて小説を書き出したのが、二千十四年の一月十八日だから、ゆうに二十年以上の時が流れている。

物書きの道を歩み出して二十年といえば聞こえばいいが、十三年間一つも作品を完成させていない。
いつもちかには格好をつけて文学を語っているものの、出がらしのお茶っぱのようなもの。

こんな状況でもひょんなことから「岩上さんは本を出している」と紹介される事もある。
その都度、作品名を聞かれ、中には本を欲しがる人間もいた。

今回はインカジ『レディ』の業務中、常連客と話をしていると、同僚の片屋敷が「岩上さんって本を出しているんですよ」と余計な口を挟んできたのがきっかけだった。

「え、マジですか? 岩上さん、本を下さいよ」
「それが手元に一冊も残っていないんですよ。申し訳ありませんが」

印税を払わなかった出版社サイマリンガルが、すでに本を作る事をとうに辞めている為、現時点で入手方法は中古本のみ。
アマゾンではまだ売られているのを見ると、一万円以上と法外な値段をつけられている。
そんな無茶苦茶な値段で自分を本を購入するのだけは絶対に嫌だ。

読みたいと言う奇特な人がまだいる現状。
その為俺はインターネットで読めるよう『新宿クレッシェンド』をそのままアップしていた。

考えてみれば、若菜龍平に持っていた最後の本を貸したままだけど、絶対にあいつ読んでいないよな?
去年の十月とか十一月ぐらいに貸したきり。
原稿用紙四百二十八枚程度の小説を読むのに、そんな時間が掛かる訳ないのだ。
もっと早くウェーブ上へアップして、そのURLを教えれば良かっただけなのに。

仕事を終え、大久保まで帰る途中名案を思い付く。

とりあえず買い置きしてある素材を使い、弁当を作る。
どうせあいつら、俺の弁当は喜んで食うだろう。
龍平と母親の分を作り、あげるついでに我が長男である『新宿クレッシェンド』の安否を聞きに行こう。
いつまでも自称俳優の元へなど、丁稚奉公へ行かせたくなかった。

二階の龍平ファミリーへ弁当を届け、さり気なく聞いてみる。

「若菜さん、俺の本ってまだ読み終わらないんですか?」
「ええ、今ちょうどいいところで」

「……」

グーで思い切り殴りつけたい衝動を必死に抑えた。
コイツ、適当な事を言いやがって……。

読む人が読めば、あんな作品数時間で読み終わるんだよ。
そんな何ヶ月も経ってまだちょうどいいところなんて抽象的な嘘を平然と抜かしやがって、このゴミ俳優が。

俺の聞き方がいけなかったのだ。
最初からいい加減本を返してくれで良かったのに。

「あ、岩上さん」
「何でしょう?」

「これから飲みに行きます?」
「行きません。これから用事あるんで」

手で酒を飲むジェスチャーをする龍平を見ていると、現役時代一度も使った事のない俺の最終兵器至近距離打撃技の打突をお見舞いしたくなってくる。

これまでずっと上っ面で適当な嘘をつき、誤魔化して生きてきたのだろうな。
本当に背中が煤けて見える。

「あの岩上さん」
「何ですか?」

「弁当もいいんですけど、うちのお袋岩上印のサンドイッチをとても気に入っているんですよ」

「……。まだ食材あると思うから、あとで作って届けますよ」

本当に図々しいな、この無職男め。
横っ腹に穴が空くほど、打突をぶち込んでやろうか……。

岩上智一郎 最終兵器至近距離打撃技 打突

こうして長男奪回作戦は失敗に終わり、俺は肩を項垂れたまま部屋へ戻る。
ベランダでタバコを吸っていると、龍平からLINEが届く。

『岩上さん! お弁当ありがとうございます! 旨そうですね。さっきメシ食ったのでもうちょいしたら頂きまぁす。 若菜龍平』

『どういたしまして。 岩上智一郎』

そうだ…、サンドイッチも作ると先ほど余計な事を言ってしまったっけ……。

何て余計な事を俺は言ってしまったのだろう?
食パンをオーブンで軽く焼き、いつものアメリカンクラブハウスサンドを作る。

『サンドイッチ、ドアに引っ掛けときますね。 岩上智一郎』

『すんません、ありがとうございます。頂きまぁす。 若菜龍平』

だから文面に女子高生のような『ぁ』をいちいちつけるんじゃねえよ、気持ち悪い奴だな……。

今回の『自称俳優から長男奪回プロジェクト』は、俺が弁当とサンドイッチを無駄にあげたという結末に終わる。
大家サイドの人間じゃなかったら、とっくに怒鳴りつけているのにね。

ちかから届いたLINEを見て、思わず吹き出す。

『凄いよねえ…。そんな薄い人間になりたく無いな。死ぬ時誰も周りにいなくなりそう。本人の意思がそれくらい強いってことやったんかな…。かなりエグいよね。そんなことないよ! 岩上さんはまじで尊敬できる人やもん、凄い人。 ちか』

まるで龍平とのやり取りを君は近くで見ていたのかというほど、ドンピシャな内容。
確かに龍平が寿命で亡くなる時、誰も傍にいなさそうである。

何でちかは俺を励ますような事を言ってんだっけ?
前の文面を読み返し、俺が自虐的な事を言っていたから彼女なりに励ましているのを分かる。

そして彼女の言う薄い人間とは、もちろん龍平ではなく身体を売ってのし上がろうとする女性に対しての軽蔑的なニュアンスを含んだ意見だろう。

『二十歳そこそこの頃、そういうのによく利用されていたから、もうちょい俺自身、判断力ちゃんと養えれば良かったんだけどね。まあ強い意志だけど、金の為に身体を売るその辺の立ちんぼとやっている事は変わらないと思う。俺なんて絶対にそう思っちゃ駄目だよ。死に場所を探してただ生きてるだけだもん。 岩上智一郎』

二十歳代どころか、五十歳を超えても今はゴミ俳優に上手く利用されているだけじゃねえかよ……。

『いやいや…岩上さんは一ミリも悪くないからね…。でも若いうちに気づけて良かったよね。確かに…体売るって私は出来ひんなと思うから相当な覚悟がないと無理よね? プライドがあるから出来るのか、ないから出来るのか…。そんな風に思わんで。岩上さんのこと大事に思ってる人はいっぱいいるよ。 ちか』

『気づけてと言うか、酷い被害を被って自覚しただけで、人が変われば何度も騙されてるよ。いい風に言えば、なりふり構わず。別の言い方すると、王道ではないよね。もうそんないないって。自分の価値は自身が一番分かってるよ。 岩上智一郎』

いやいや、俺は何を言ってんだ?
ちかへ返信してから読み直して、気でも触れているのかと思った。

人が変わって何度も騙され利用されているのに、なりふり構わずって、少し頭のおかしな人みたいじゃないか……。


二千二十四年三月二十二日、金曜日友引。

インカジ『レディ』の業務中、昼過ぎにちかからLINEが届く。
昨日のキャバクラ勤務のあと、今頃起きた感じか。

『そうなの…? 私は絶対岩上さんのこと騙したりとかタカったりせんからね! うん…私は出来ひんし、やりたくない方法やなあ…。だから枕営業出来ひんもん。少なくとも神田さんや私は大事な人やと思ってるよ! ちか』

何故ここで突然神田の名前が出てくる?
あ、彼女からすれば俺が完全に神田との縁を切ったのまで知らないからか。
あの三十分二万五千円の手相占いの帰りに一緒に行った姿しか見ていないんだもんな。

一度距離を置いていると伝えたはずだけど、ちかにはちゃんと届いていないらしい。
神田と何故そうなったかを説明するには、かなり長い説明が必要になってくる。
ただ散財したからとか、そういう理由なだけではないから。

それと何故彼女は、そこまで枕営業を気にするのだろうか?
まるで過去そのような行為をしたのを必死に隠しているようにも見える。

『ちかがそんな事しないのは知ってるよ。決定的な違いなのが、必死に頑張って勉強しての百点と、バレずにカンニングして取った百点。同じ点数で先生は気付かないし、評価も変わらないけど、歩んできた経緯が別物だもんね。ありがとう、ちかみたいな美人からそう言われると嬉しいね。 岩上智一郎』

相変わらず俺も、また訳分からん表現を使っているなあ……。

2024/03/22 LINE ちか

『信用してね! 人間の厚みが絶対的に違ってくるし、その場はいいかもやけど絶対その後何かしらの形でめくれるよね。だから悲しいこと言わんで。 ちか』

『信用してるでしょ。まあ今の世の中が、薄っぺらくても、何とかなっちゃってる世知辛い情勢になってるもんね。芸能人だけでなく、政治家から何から色々おかしいしね。悲しい事というか、どう俺は滅んでいくかという事を最近考えているんだと思う。最近自身の作品見直しているんだけどね。 岩上智一郎』

仕事を終え、自称俳優マンションへ戻ると、エレベーターのところで龍平とバッタリ遭遇する。

「あ、岩上さん」
「どうも」

「どうです?」
「え、何がです?」

「これから飲みに行きます?」

お得意の酒を飲むジェスチャー。
横っ面を張り倒したくなってくる。

「仕事帰りで疲れているんですよ」

淡々と返事をしてエレベーターへ乗った。
弁当とサンドイッチを貰ったからと、気安く接してくるんじゃねえよ、屑野郎。


二千二十四年三月二十三日、土曜日先負。

今朝方、総武線大久保駅ホームにて、かなり酔ったホスト風の男がいた。
その彼にアジア系の人が「ヘイ、〇〇〇」と英語で話し掛けるも、ホスト風の男はまるで耳に届いていない。
近くにいたのでどうしたのか外国人に聞くと、向こうのベンチに転がっている荷物や携帯は彼の物で、酔っているから忘れて電車へ乗ろうとしているようだ。

電車が来たので、仕方なくホスト風の男の肩を叩き、「あそこに荷物と携帯忘れてるよ」と伝えたが、彼はまるで意に介さない。
千鳥足で自分がどこにいるのか分かっていないほど酔っている。

俺が荷物を取りに行くと、タイミング的に電車は行ってしまう。
まあそこまでこの男に親切にする理由もないか……。

そう感じ俺は電車に乗り込んだ。

あとで正気に戻ったあと、あのホスト風の男は「携帯と荷物が無い!」と大騒ぎするんだろうな。

インカジ『レディ』の業務中、フェイスブックで八年前の思い出を見た。

セブンスターボックスの箱の上にチョコンと乗る、まだ生後一ヶ月も経たない十姉妹の赤ちゃんマゲマロの写真。

かつてこの子たちに毎日癒されていた二度目の横浜時代を思い出す。

また鳥を飼おうかな……。

2016/03/23 横浜レオパレスマンション 十姉妹マゲマロ

鳥の寿命は本当に短い。
今なら落ち着いて飼える事は飼えるが、またペットロスを考えると遣る瀬無い気持ちになるもんな。

今、俺は癒しを求めているのか?
小鳥の囀り声が毎日聞こえたあの時へ、また戻れる事なら戻りたい。

感傷に耽っていると、携帯電話が鳴る。

『そう言ってもらえて嬉しいよ。間違いない…、勿論それで返って痛い目見てる人もいるかもやけど、楽してる人がいるのも事実やんね。まだまだ早いんやない? ただやりたい事とかやるべきことをやり尽くしたらそう思えてくるんかな…。なんか未完成の作品が出来上がっちゃったら本格的に最後を考えちゃいそうな。ほぼ全く新しいものにしようと思ってるのね。 ちか』

ちかからのLINE。
未完成の作品が完成するなんて、俺は十三年も書けていないんだぞ。
そんなどうしょうもない屑が、本格的な最後など考える訳ないだろ。

『若い頃はゴマシオランド作って世の中変えるとか真面目に思っていたんだけど、自身の力不足でした。書き直す作品が完成しても、まだまだやらなきゃいけない作品はあるよ。あと最低でも三つは。 岩上智一郎』

確かに構想だけは何となくあるが、どうして俺は彼女へいちいち格好つけるのかね。

腹が減ったので、久しぶりの大明飯店に行く事にした。

「おお、お兄さん、久しぶりだね」
「すみません、引っ越してから離れてしまったので、足が遠のいてしまいまして」

2024/03/23 新大久保 大明飯店

「顔を見せてくれるだけで嬉しいよ。今日は何を食べるんだい?」
「うーん、迷うけど…、やっぱりカレーライスと餃子下さい!」
「あいよ」

2024/03/23 新大久保 大明飯店

食事を終え、部屋に戻り風呂に入っても、この日ちかから返信が来る事はなかった。


二千二十四年三月二十四日、日曜日仏滅。

いつものように仕事へ行き、部屋に帰ってゴロゴロするだけの日常。

ベランダでタバコを吸いながら、嫌でも視界に入る河本マンションを睨みつけ、この自称俳優マンションへ引っ越して、平穏無事に過ごしてはいるよなと大きく煙を吐き出した。

『ゴマシオランド? それ聞くと少し安心した! まだやることいっぱいあるから、岩上さんのこれからはまだまだ長いよっ! ちか』

ちかがゴマシオランドに反応した。
ある意味これって、俺の文学道にしてみたら、初期の原点ではあるんだよなあ……。

今はもうとっくに消滅してしまったMSNブログ。
俺が初めて触れたのは二千五年の五月九日。

あのブログが消滅する前に、ちゃんとテキストファイルに自分で記事を残してあったのだ。
二十年近く前の自分の書いたたどたどしい文章を、このタイミングで読み返してみるか……。


2005/05/09
はなっから穴の開いていた沈没船

 5月3日から新作を書き出した。
「はなっから穴の開いていた沈没船」(仮題)
 主人公、神威隼人が留置所から釈放されたところから物語はスタートする。
 以前、執筆した「とれいん」の内容も中に入れ、膨大な作品に仕上げたいものだ。
 悲劇をテーマに書いていく予定。



小説を書くのが本当に楽しくて、自身の執筆記録をメモ代わりに使おうとしたのがきっかけだった。

それから少し経ち、群馬の先生との初邂逅。
俺は当時の不思議なあの状況を克明にブログへ記録した。

それから山下哲也を事務所で殴ったあの時の事まで、俺は載せている。


2005/12/20
制裁

 久しぶりに人を殴った。
 倒れている相手の顔面に蹴りを入れた。

 これだけで見ると、ただの野蛮人にしか見られないであろう。
 いや、今後、俺がどのような説明をしても、暴力だの一言で終わりにする人もいるだろう。

 簡単に言うと、これは暴力ではなく、愛の鞭なのである。
 彼が何をしたかまではここで書こうとは思わない。
 しかし、分かってもらうには、暴力というか、叩いて分からせるしかないと思った。

 もちろんかなり加減した。
 怪我をさせるつもりは全然ないからだ。
 ちゃんと自分の足で歩いて帰らせている。
 出血さえどこにもなく、本人的には痛いと思うだけである。

 十発ほど、叩いたが俺に後悔したという感覚はどこにもない。
 出来ればもっと早くやっておけば良かったと思ったぐらいである。

 これから惨めな人生を送るこの相手に対して、俺は拳を使うのが最善の療法だと思った。
 馬鹿なのはしょうがない。
 ただ、心まで忘れたら動物と代わらないと思う。
 時には年齢は関係無しに叩いて教えなくてはいけない。
 この件で少しは身にしみて分かってくれればいいが……。


2006/01/21
最後の新宿

 新宿に来て10年以上の月日が流れた。
 最初は小僧だった俺も周りからいっぱしの扱いを受けるようになったと思う。

 気がつけば裏稼業ではそこそこ名を馳せ、俺の才覚で商売を成功させるのは容易くなっていた。

 去年も半年で六千万の売上を作れた。
 使った人数は俺を含めてたった三人である。

 よく俺は人に金に対して執着心がないと言われる。
 だけど、俺はそれでいいと思っている。
 必要以上の収入は自分自身を滅ぼしかねないからである。

 最近話題のホリえもんがいい例だろう。
 金を稼ぐ事が立派なのではなく、それに伴う精神力も非情に大事な部分だ。

 逆に金を稼いでいればいいと言う奴は、俺から見ればただのクソ野郎だ。
 金よりも自分らしく、そして人間で生きたい。

 この稼業にきて、気付けばいつも都合良く利用されてきた。
 世話になっているオーナーの事を出来る限り信じたい。

 馬鹿だから、いつもその繰り返しだ。
 でもそれでも今はいいと思っている。

 騙すぐらいなら、騙されているほうがいい。
 悔しくないと言ったら嘘になるけど、俺は人間でいたい。

 今週の月曜で事実上、俺の新宿での生活は終わったが、今日ちゃんこ鍋を作る為に新宿に来た。
 知り合いのバーで先輩に腐るほど愚痴をこぼした。
 先輩はにっこり笑いながら愚痴を聞いてくれた。
 朝方まで飲んで、外に出ると雪が降っていた。
 今年、初めての雪である。

 今、事務所に戻り、新宿での最後の更新をこうして書いている。

 新宿の部屋は不定期連載として続けるが、俺の新宿生活は今日が本当の最後だ。
 色々、俺を成長させてくれた街。
 ずっと大好きな街だったけど、今はもういいやって想いが強い。

 でも、まだ俺には新宿で仲間が残っている。
 だからまた新宿に顔を出しには来るんだろうな。


2006/04/10
ブランコで首を吊った男

 新しい小説「ブランコで首を吊った男」の執筆を開始しました。
 ジャンルはホラー。
 扉絵も作ったので見たい方は気軽に見て下さい。

 それにしても最近、色々なものを執筆しだしたので
 どれもこれも未完成のままだ。
 今現在執筆状況を整理してみると……

・群馬の家
・ブランコで首を吊った男
・ピアノが弾けたら…
・器用貧乏
・新宿クレッシェンド第四弾 新宿クレッシェンドセカンド

 う~ん、五タイトルもやっているから、進み具合が悪いのか……。
 とりあえず頑張ってかんせいさせないと……。

 今日は三時半から面接である。場所は池袋。


2006/04/12
ブランコで首を吊った男 2

 最近の執筆状況でもしかしたら、一番いい状況で執筆が進んでいるかもしれない。
 書き始めたのが、2006/04/06。
 今日が12日だから、約一週間で400字詰め原稿用紙で72枚書けました。

 ちょこっと扉絵の色合いを変えてみました。


2006/04/18
ブランコで首を吊った男、とうとう完成!

 遂に出来ました。完成しました。

 ブランコに乗って首を吊った男。
 堂々の完成です。

 徹夜でやった甲斐があった~。
 執筆期間は、2006/04/06~2006/04/18の13日間でした。
 原稿用紙で132枚なので、自分にしては短めの小説です。
 表紙張っておきますので、見てください。


2006/04/20
仮題 昭和の僕と平成の俺

 新作書き始めました。
 一応、仮題で昭和の僕と平成の俺というタイトルです。
 ジャンルは感動ものとなる予定です。
 読んだ人を必ず泣かせたい、そういう思いが強いですね。

 乞う、ご期待あれ。


2006/04/21
昭和の僕と平成の俺 その2

 なかなかいい進み具合である。
 書いていて、本当はこういったジャンルを書きたかったんじゃないかと思った。

 執筆して三日目で、400字詰め原稿用紙に換算で約83枚ほど書けている。
 執筆中、一つのエピソードを書いていて、涙ぐんでしまった自分がいた。
 初めて子供でも読ませたいと思うような物語を書いていると感じる。

 人情がどんどん少なくなる平成。
 あの頃の昭和を思い出すと、懐かしい日々が思い浮かぶ。

 俺は昭和という時代に生きて幸せだったと感じる。そして昭和が大好きだった。


2006/04/22
昭和の僕と平成の俺 その3



 今現在で102枚原稿が進んでいます。
 なかなかいいペースです。

 感動や笑い、懐かしさなど様々なエピソードを考え、作品に盛り込んでいます。

 誰にでも喜ばれる作品にしあげたいなと感じる今日この頃です。




2006/04/24
昭和の僕と平成の俺 完成!

 いやー、飯も食わずに今まで執筆してしまった…。
 とりあえず、「昭和の僕と平成の俺」は堂々の完成です。
 400字詰め原稿用紙で、202枚です。

 親がこれを読んだら、子供に勧めてあげて下さい。
 そのぐらいの力作です。
 これを読んで、何も感じないようなら、あなたは病気ですって言葉ぐらいいいたい。

 久しぶりに気合い入れました!
 タイトルは「昭和の僕と平成の俺 ママの章」と変更しました。


2006/04/25
つぶし屋

 しばらく執筆するの休もうと思っていましたが、結局書き出してしまいました。
 また、これで寝る時間がしばらく少なくなりそうです。

 一応、題名は「つぶし屋」です。
 依頼を受け、サービス業中心の店舗をつぶす男の物語です。

 依頼人は女性からしか受けません。
 ちょっとした近所の人との会話から、思いついた作品です。
 …と、言っても、まだ書きはじめなので、自分自身どのような作品になるかは分かりませんw。


2006/04/28
つぶし屋、執筆完成!

 たった今、執筆完了です。
 2006/04/25~2006/04/28 最新記録4日で完成 87枚

 う~ん、書いていて、自分で途中で飽きてしまい、短くなってしまいました。反省……。
 でも、ホラーとしては、なかなかいけるんじゃないかと思います。

「ブランコで首を吊った男」の出来は、知り合いに読んでもらい、絶賛されました。
 これはまだ、誰にも見せていないので、評価が気になるところです。


2006/05/01
ゴールデンウィーク

 特に何があるという訳ではないが、例の群馬の家へ3日に行ってきます。
 霊媒師のような(本人はそう言ってないが・・・)おばさんが、自分の前世とかについて、色々教えてくれるところです。

 結構、ズバズバと鋭いところをついてくるので、行くと何かしら得たような気分になれます。
 これを読んでいるみなさんは、胡散臭く感じるでしょうねw。
 とりあえず、3日は、小説の件に関して、聞いてみようと思ってます。


2006/05/03
群馬の家に行って…

 前回の記事で紹介した群馬の家に行って、ただいま戻りました。

 今日のポイントは二つあって、一つはプライベート的なものなので、今回伏せますが、もう一つは自分の執筆した小説についてでした。
「ブランコで首を吊った男」「昭和の僕と平成の俺 ママの章」「つぶし屋」の三点について

 先生に色々聞いてみたところ、「ブランコで首を吊った男」の本を見て表情が急に険しくなった。

「あ、これはですね、ホラーっていうジャンルを書いてみようと思い、色々考えたんですよ。結構苦労しましたね」
 自分がそう説明すると、先生は真顔で静かにいいだした。

「あなた、これ…、本物のホラーよ……」
「はぁ?」

 先生が何を言いたいのか分からずに、自分は黙って聞いてみる事にした。

「これ、あなたに霊が訴えてできた作品なのね……」
「え、なんですか?違いますよ。あくまでも自分が必死に構想を練って……」

「確かに書いたのは、あなたですよ。でも、業界用語でチャネリングっていうものなのですが……」
「ええ」
「彷徨っていた霊が、あなたの力を借りて、それで出来た作品なんですよ」

 自分には先生の言い方が、腑に落ちなかった。
 ブランコは俺が自力で、ホラーというジャンルとして書いてみようと、頑張った作品なのだ。 どのようにやったら、怖さがでるか。ギャーとかワーといった、驚きだけがホラーではないと常に考えていたので、試行錯誤しながら書いたのである。

「お言葉ですが、先生。これは自分で考えたものです。いくらなんでも、霊が書かせたなんて、それは違いますよ。第一、執筆中に俺は、いつも意識はハッキリしていましたし……」
「じゃあ、何故この題名にしたの?」

「これは言っちゃうト、ネタばれにもなりますけど、いかにもブランコで首を吊ったって言うのが、タイトルだけで見ると、主人公っぽくみんな、感じると思うんですよね」

「だからそこなのよ」
「え?」

「別に首を吊るだけなら、自宅の天井からとか、木の枝でとか普通は考えるわ。ブランコなんて発想はそう出てこないでしょ?」

「うーん…、確かにそうですけど……」
「まだ、分からない?過去に何かあなたの記憶に、残っているものがあるんじゃないの?」

 幼少時代を思い出した。
 俺は体が小刻みに震えていた。

 以前、遊び場になっていたお寺。
 そのお寺は今、思えば不思議な寺で、だパートの屋上にあるようなちょっとした遊園地兼ゲームセンターが同じ敷地内にあった。
 よくそこでゲームをして遊んだものである。
 またちょっとした公園のスペースもあり、ジャングルジムやブランコで遊び、しょんべん小僧の噴水を楽しみながら見たものである。

 現在はその遊び場は撤去され、お寺らしいお寺になったが、もう一つなくなったものがあった。

「ブランコ…。普通の一人乗りのブランコじゃなく、向かい合って座る二人乗りのブランコがあったんです。ガキの頃、よく遊んだお寺に……」
「ええ」

「実際に見た訳じゃないけど、そのブランコで首吊りがあったって聞いて…。今はもうないです」
「それね…。その霊があなたに訴えたのよ。作品として、自分を出して欲しいって……」

 作品の中に出てくるブランコで首を吊った男……。

 俺は執筆した内容を思い出した。
 赤いベンチに腰掛け、煙草を吸う。
 今この時間だけは俺一人の公園なのだ。
 乱暴に吸殻を投げ捨てると、ブランコの方へ向かった。
 途中で妙な違和感を覚えた。
 おかしい……。
 ここは僕一人しかいないはずだ。
 それなのに誰か他にいるような気配がする。
 辺りを見回してみたが誰もいない。
 単なる気のせいだ。
 自分に言い聞かせ、ブランコの方へ向かう。
 近づくにつれて妙な嫌な臭いがしてきた。

「うっ……」

 人間本当に驚いた時は声が出ないとよく言われるが、正にその通りだった。
 視力の悪い僕はブランコの目の前まで来て、初めて自分以外に誰かいる事に気がついた。
 目の前にサラリーマン風の男がいる。
 視線は地面のどこか一点を見据えているようで、僕などまるで視界に入っていないみたいだ。
 その男は全身の力が抜けたかのように両腕をダランと垂らしていた。
 頭の上に見える紐。
 その紐を上に追っていくと、ブランコの上の棒にくくりつけてあった。

 静寂に包まれた空間の中での異質な状況。
 頭の中がどうにかなりそうだった。

 僕はその場に汚物をぶちまけたかったが、懸命に堪えた。
 しばらく地面に座り込んでから、ゆっくりと男のほうへ振り返った。

 グレーのスーツの男はブランコの場所で、こんな夜中に首を吊っていたのだ。
 地面から三十センチほど宙に浮いた足。
 その足元には糞尿など様々な老廃物でいっぱいだった。
 異臭の元はこれだったのだ。

 そういえば、何故、俺はさほども苦労せずにその描写を書いたのだろう。
 別に吊った男の服装をもっとラフな格好にしても良かったはずだ。

「自分の自殺する時の無念さをちゃんと訴えたかったのね…。そのままの服装でその人は亡くなったはずよ」
「……」

 確かにこの作品は知り合いに読ませ、みんな感想は怖い、全体的によくまとまっているし、賞をとってもおかしくないと思うという感想だった。
 俺は自分の作品の評価に、とても喜んだが、そのまでこれって怖いかっていう思いも内心はあったのである。

「ある意味、あなたは人助け…、霊助けしたのよ」
「それっていい事ですか?」

「もちろんです。あなたの作品、今日、借りて読ませてもらってもいい?」
「かまわないですよ。どれがいいです。やっぱりホラーで言うなら、このブランコだし、感動ものでいったら、昭和の僕ですね」

「ブランコはやめておくわ。昭和のやつは見せてもらいます」
「え、ブランコってヤバイんですか?」

「うーん、ホラー好きの人にはいいと思うけど、ちょっといわく憑きじゃないけど…。私はそっちはいいわ」
 そう言って先生は、「昭和の僕と平成の俺 ママの章」と、「つぶし屋」の二冊を手に取った。

「あなた、だんだん作家の顔になってきたわね」
 そう言って先生はにっこり微笑んだ。


2006/05/04
生きるという事について

 数年前まで俺はイケイケだった。
 正々堂々をコンセプトに様々なジャンルへ挑戦してきたつもりだ。

 唯一の自分の武器が、いつ倒れてもかまわないというものだった。
 自分の好きなように、やりたい事をやってきたのだ。

 いつ倒れても悔いはない。
 ずっとそう思ってやってきた。

 全日本プロレスへの入門。
 バーテンダーとして酒とサービスについての追求。
 歌舞伎町裏稼業での仕事。
 総合格闘技への挑戦。
 柔道家に柔道ルールでの挑戦。
 三十を過ぎてからピアノへの挑戦。
 パソコンへの追求。
 小説へのチャレンジ。

 すべて自分には貴重な体験で非常に勉強になった。
 色々なものに接触して、俺は成長できたと感じる。

 現在、小説を頑張っている。
 ずっと書き続けたい。

 気がつけば応援してくれる人もじょじょに増えた。

 馬鹿にされたり、中傷しかしない人間もいる。
 でも、俺は応援してくれる人の為にも挫けずに頑張っていきたい。

 そう思うと、まだまだ倒れる訳にはいかず、生きて頑張らないとって思う。


2006/05/12
カミングアウト

 突然ですけど、カミングアウトしたいと思います。
 まず最初に、「昭和の僕と平成の俺」の件です。

 あれは、自分の過去を書いた、ほぼノンフィクションな作品です。
 小説に書いた猫の件も残念ながら現実にあった実話の一部です。

 小さい頃、虐待を受けました。
 理不尽な暴力でした。
 いまだに目のところには傷が残っています。

 やられた原因は、自分以外の家族と仲良くしていたからでした。

 俺、学校でも成績は優秀でした。
 でも、誰も虐待からは守ってくれませんでした。
 頭がいいとか、そんなんじゃなくて、まず強くならないと……。
 ずっとその想いがありました。

 そんな母親は、自分が小二の冬に家を出て行きました。
 家を出ただけで、自分が高校を卒業する年になっても帰ってきませんでした。

 それまで家では、父親の妹であるおばさんに、お世話になっていました。
 でも、よくこう言われてました。

「おまえのお母さんがちゃんと籍を抜かずに離婚しないのは、おじいちゃんの財産目当てだからだよ」

 小二から、その台詞はよく聞かされてました。
 何でそんな事を言うのだろう。
 ずっと不思議でした。

 だから高校を卒業すると、母親の居場所は知っていたので会いに行きました。 ある事をする為に……。

 その頃、母親は別な男性と暮しており、自分が尋ねた事を喜んでいました。
 自分の中ではとっくに他人です。
 だから、すべて敬語で話しました。

 そんな俺に対し、母親はこんなに丁寧な言葉使いで、立派に育ってと勘違いしていました。

 俺は親父と離婚してくれ、そのほうがお互いの為だとお願いしました。
 母親は、了承してくれ、そこで初めて籍を抜きました。
 戸籍上、初めて他人になれた瞬間です。

 俺はあっさりと抜いてくれた母親に対し、向こうの出て行った言い分もあるだろうと、半年に渡って話し合いをしに行きました。

 親父のケツを拭いたのは、俺です。
 そう思っていたのに、家に帰ると、親父に言われました。

「おまえはそんなにお袋が恋しいのか? だったら岩上の姓など捨てて、加藤って名乗れ」と……。

 俺は親父のアバラを折ってしまいました。
 悪い事をしたという感覚は何もありませんでした。

 暴力をふるったほうがいけない。
 俺は全然、そう思いませんでした。

 母親とは、とことん話しました。
 でも、慣れていく内に昔のようなエゴイズムな部分が見えてきました。

 幼い頃、無理やり八つの塾へ通わされ、おじいちゃんたちと食事をすると、殴られた記憶が蘇ってきました。

「何でこんな馬鹿に育ったんだろ? 私が家にいれば、もっとまともにしたものを……」

 自分で勝手に出て行ったくせに、俺を汚いものでも見るような目つきで、そう吐き捨てました。
 俺には母親などいないし、必要ない。
 この人はただ俺を生んでくれただけの人なんだと感じました。

 とりあえず、今日はこの辺まで……。


2006/05/17
酷評…

 元、小説の選考委員をしていたというおばさんと、一年ぐらい前に知り合った。
 最初に見せた作品は「とれいん」。ボロクソに言われた…。確かにこの作品は私情を入れ過ぎた為、自分でも納得できるものがあった。

 今まで俺は色々な人を師匠として、リスペクトし、吸収してきた。

・プロレスで、体を頑丈に鍛えてくれた師匠、人間としての生き方まで教わった。正々堂々とは、この辺りから始まったような気がする。本当の強さを教えてもらった。
・ピアノを習った師匠。ドビュッシーの月の光を弾けるようになる。市民会館で、発表会までできた。
・バーテンダー時代の師匠。お酒の基本的な事から、接客まで、様々な知識を吸収し、いいサービスマンとしての心得を養えた。
・パソコンを教わった師匠。今現在、パソコンを使った仕事に、携われるぐらいのレベルに達せた。感謝で、頭が上がらない。
・整体術を教えてくれた師匠。人体を壊す事は、自分で一流だと思っている。素手で、人間を壊すのは非常に簡単な事である。しかし、逆に位置する人を治す整体。俺は、その知識や仕組み、やり方などを全面的に教わった。

 俺が本当にお世話になった師匠たち…。だから、この時、思った。この人を俺の小説の師匠にしようと…。今まで書いた俺の作品をこの人に見せてもらおう。新しいジャンルの師匠。俺の胸は高鳴った。

 次に見せたのが「新宿クレッシェンド」「でっぱり」「打突」のシリーズ作品。批評は…

・書き方がなっていない。
・読み手に失礼だ。
・何故、もっと人物の顔形などの描写を書かないのか?
・あなた、本を全然読んでないでしょ?
・背景描写がなさ過ぎる。
・内容が駄目。
・これは悪いけど、小説とはいえない。
 …など、本当に酷い言われ方をされた。

 それでも自分の文章が上達するのならと、我慢していた。俺の小説が少しでも向上するならと、意見をできる限り取り入れた。

 「群馬の家」「はなっから穴の開いた沈没船」
 この二つは作品として途中だが、その状態で見てもらった。感想は、嫌そうな顔をして、なってないと言われた…。 情景描写が少な過ぎる。もっと、本を読んだらとも言われた。

 もう小説書くのやめようかな…。自信がなくなり、一年間…。結局、小説を一冊も完成できなかった。やっぱり、俺って思いつきで始めたから、駄目なのか…。落胆した。 でも、諦めたくなかった。

 そんな時、まわりの人間に言われた。

「せっかく、あれだけ面白い作品書いているのに、もったいないよ。」
「もっと他の作品も読みたい。」
「どっぷりと、はまっちゃった。」
「何で、賞に応募しないの?」

 俺の事をちゃんと評価してくれる人って、たくさんいたんだと、いう事に、今さらながら、気付かされた。とても、ありがたかった。
 最初に小説を書こうと思ったのが、活字離れが多くなったと聞き、だったら俺が漫画より面白い作品を書いてやろうじゃないか。浄化作戦で酷い有り様の歌舞伎町を俺が救いたい。そう思って、ずっとひたすら書き続けた。
 素人の人ばかりだったけど、読んでくれた人は、みんな、もっと読みたい。次はいつできるの?そう、言ってくれた。

 なのに何故、このおばさんは酷評しかしないのだろう。俺は文学の専門的な勉強などした事はない。でも、自分の経験を活かして、読み易くリアルなものは書けるんじゃないか。そう、気合い入れて、執筆してきたのに…。

・小説じゃないと言われた。でも、俺が本として作ったものは、誰が見ても小説だと言ってくれる。
・背景描写がない?でも、全然ない訳じゃない。俺はそんな事よりも、読者が一気にスラッと読めるように心掛けている。
・人物の描写?ちゃんと目鼻だちから、髪型、年齢、ホクロの位置まで書かないと、あなたは小説を読めないの?
・登場人物を自分で、想像できないのと言いたい。
・内容が駄目?あなたの主旨に合わないだけでしょ?面白いって言ってくれる人、多いし…。
・本を読んでない?かなり自分では読んでいると思うけどな…。生まれて初めて言われた。
・読み手に失礼?俺、自分の金で読みたいって人だけ、作ってあげているだけなんだけどな。出版されて買った人に言われるなら、まだしも…

 ふざけんなって、言い返したかった…。しかし、俺はそれでも文句を言わず、自分の心の中だけにしまっておいた。

「ブランコで首を吊った男」を11ページほど書き、見せにいった。
 初めてホラーというジャンルに挑戦してみた。 知り合いには先に読ませると、気持ち悪い…と、いった感想をもらえた。狙い通りである。気持ち悪く、怖く感じるように書いたので、成功である。

 だから、そのおばさんに、気持ち悪いですよと、あらかじめ言っておいた。

 しばらく日にちが経ち、評価を聞きに行く。
 おばさんは印刷した紙を面倒臭そうに、引き出しから取り出し、俺が受け取ろうとすると、渡してくれない。机の上に置いて、急に目の前で読み出した。
 一枚ずつ読み終わるたびに、俺へ渡してきた。俺は我慢しながら、笑顔で聞いた。

「どうですか?気持ち悪くなかったですか?まあ、最後の方で一気に怖くしようかなって…。」

 おばさんは、呆れた表情で言う。
「悪いけど、全然気持ち悪くない…。どこが気持ち悪いのか、分からない。」

 もうこの人の評価はいいやって、感じた。でも、今まで師匠と一度決めた人を自分で裏切るのは、どうかという思いも同居していた。
 この人に師事していて、俺はプラスになるのだろうか。実際にこの人と会ってから、あれだけいいペースで書けていた小説が、一冊も完成していない。一年間も…。

「この主人公。男の人が、飯、食事とか言うなら分かるけど、何故、ご飯なんて使うの?あと、金って言うのに、何故、お金って言うの?これじゃ、おかまっぽく見えるだけでしょ。おかしいよ。それに、このタイトルが、長過ぎる。首吊りってだけにしたら?」 
「うーん、タイトルは、自分で決めるものなので…。それは絶対に変えるつもりはありません。」

「長いわよ。それに、何て言ったらいいのかな…。」
 おばさんはしかめっ面で、まだ、何かを言おうとしていた。俺は自分で印刷した原稿をその場で破った。それで、笑顔でできる限り冷静に言った。言いたいのは、そんなものかと感じる。

「うーん、そうですか…。じゃあ、俺の書く作品は、駄目って事ですね…。」
「そうね、もっと文章のトレーニングから、やったほうがいいんじゃないの。」

「そうですね。俺、小説なんて、やめたほうがいいみたいですね…。」

 言葉とは裏腹に、喜んで読んでくれる人たちの為に書こう…、そう思った。別にあえて、飯ではなく、ご飯。金ではなく、お金とわざと書いただけの話だ。おかまっぽいと思うなら、好都合である。だって、40歳の引きこもりオタクが主人公の話なんだから…。  

 ちょうど、この頃、歌舞伎町で裏稼業のコンサルタントをやっていたが、嫌気がさして、その業界から足を洗った。まっとうな社会で、俺はやっていこうと決意した時期でもあった。
 会社の面接を十社以上受けて、すべて落ちた。知り合いがどういう風に履歴書を書いているのと、訪ねてきた。

「俺は正々堂々と、裏にいた事も、全日本にいた事もホテルでバーテンダーやっていた事もすべてちゃんと書いてますよ。」
「そんなんじゃ、受かるところも、受からないって…。」

「でも、嘘はつきたくないんで…。俺はすべて一生懸命やってきたものですから。」
「気持ちは分かるけど、裏は匂わせないほうがいい。俺が会社で面接する時だって、絶対にそんな事を言う奴いたら、スキルあっても絶対に落としてるよ。履歴書はなるべく癖がないほうがいいんだから…。おまえ、デザイン会社に行きたいって言っているんだから、マイナスにしかならないぞ。」

 俺は履歴書を書き直した。ちょっとだけ…。罪悪感と自分の生き方に少し傷がついた。でも、何よりも、働くのが最優先である。
 また、今、更新しているブログもやりだした。みんな、俺を励ましてくれた。

 例のおばさんとばったり会った。俺がまだ就職決まっていない状態なのを知り、何故、まだ働かないのと言われた。
 好きで働いていない訳ではない。働く気がないのとは違う。面接に行っても落ちただけなんだから…。

「たぶん、採用されないのって、すぐキレそうに思われているんじゃないの?会社って、言い易いほうをとるからね。あなたの顔が怖いんじゃないの?」

 人にあれだけ本を読んでないと言えるのは、自分は読んでいるという自負があると思う。言い方を変えれば、読解力があると…。
 俺は普通に思った。何故、そんな事しか、言えないのだろう。

・顔が怖い?俺より怖い奴って、いっぱいいるでしょ?
・その言い方は、俺には働く場所なんて、ないって事を言いたいのかな。
・怖く見える奴って、採用してくれないんだ?

 さすがに頭にきた。
 怖いと思う人間に、面と向かって怖いって言うかな?そっか、俺って舐められてんだ。

「そうですね。人には適材適所ってありますからね。じゃあ、俺はヤクザ者ぐらいしか、行くとこないですね。俺が実際に行けば、喜ぶ組だっていっぱいあるだろうし…。」
 俺が凄んで言うと、俺は優しいから向いていないよと、急になだめてきた。

「何、言ってんですか?普通のところが、とってくれないんじゃ、しょうがないでしょ?行く道、行きますわ。」

 本当にそう思った。健全で真っ当なヤクザになってやろうと…。それでも小説は書ける。でも、まわりの人間に必死に止めてきた。俺がヤクザになると、悲しむ人間ってこんなにいるんだって思うと、できなかった。
 みんなを裏切っちゃいけない。真っ当に、表社会を歩こう…。

 めげずに、面接に行くと、すぐに採用してくれた会社があった。こんなタイミングで決まるものなのかと、びっくりした。とても嬉しかった。感謝した。
 この件で俺は一つ教訓を得た。本当の信頼関係は、俺がどんな状況にいても、変わらずに接してくれるものなんだと…。

 弾けるしかないんだ…。

 そう決めたら、四月だけで三冊小説が完成した。仕事を始めた今現在で、四冊完成。
 いつもの俺のペースだ。やっぱり自分が小説を書けなくなるのが、一番いけない事だ。そう、思った。

「昭和の僕と平成の俺 ママの章」
 俺が感動ものとして、自分の過去をほぼ、ノンフィクションで書いた作品である。

・読んだ人は、みんないいと言ってくれた。
・中には泣いちゃったって人もいた。
・中学生の子まで、この作品を読んでくれた。
・本当に嬉しかった。
・懐かしい、昔を思い出した。

 虐待がなくなるような世の中にしたい。そのテーマも込めて書いた作品。だから、辛かったけど、自分の嫌な過去を一部分さらけ出した。子供の視点から見た虐待…。これを読めば、少しは分かってくれる親もいるかもしれない。そう願いを込めて…。

 愛情を持って接すれば、子供はいい笑顔で笑うのである。

 人づてに、例のおばさんが勝手に俺の「昭和の僕と…」を読んだらしい…。

 今朝、いきなり批評を言ってきた。

「自分の事を書き過ぎる。もっと…。」
「はいはい、別に無理に読まなくて結構ですよ。すみません。俺、これから仕事なので…。」

 何も気にならなかった。小説を書けなくなるような中傷は受け入れない。俺は、絶対に世に本を出してやる。心に固く誓った。出たら、みんなにありがとうございますと、心から言いたい為に…

 一つだけ、受け入れたいという部分だけ、残してくれましたので、その部分だけは感謝しています。

「人は石ころ一つにしても、学ぶものがある。」
 例のおばさんは、俺の小説に必要ない…。師と崇めた人を初めて自分で切り捨てた。それは、俺にとって、とても辛い選択だった…。

 この意味を自分なりに解釈して、頑張っていきます。でも今後、あなたの批評はもういりません…。ここで、初めて自分から弟子をやめさせていただきます。今までありがとうございました。色々と勉強になりました。

 身のまわりの人たちや、このブログで知り合った方々…。
 応援してくれる人はいっぱいいるんだから…(^o^)


2006/06/07
出し惜しみ…

 最近、自分のブログを振り返ると、少し暗い話題が多いなと感じました。
 やはり、これじゃいけない。
 そう思いました。

 今は反省してます。
 暗い気分になってしまったかた、申し訳ありませんでした。
 ちょっと方向転換していこうと、考えています。

 先にお知らせします。今、執筆中の「ピアノが弾けたら」。
 初挑戦の恋愛小説なので、一回のデートシーンだけで、原稿用紙62枚分も使ってしまいました(←馬鹿)。
 一体、何ページになるのか…、自分でも分かりません(笑)。
 今現在で、原稿用紙166枚分書けています。
 でも、書きたい内容のまだ3分の1ぐらいしか書けてません。
 出来れば、300~350枚ぐらいで収めたいなと思っています。

 歌舞伎町の奴らに以前、言われた台詞。
「新宿クレッシェンド」や「でっぱり」を読んだ上で、俺はこう言われた。

「岩上さん、何で小説の内容を出し惜しみしてるんですか?」
「出し惜しみ?」
「すごいワザと静かに書いてるじゃないですか?」

 確かに何も言い返せなかった。
 歌舞伎町の連中には、少し物足りないと思われても仕方がなかった。
 意識して、抑えて書いていた部分はあった。

 でも、えぐいものを書くのが、いい事だとは思わない。
 その作品のリズムってものがあるし、あまり人にショックを与えてもな…、という気持ちもあった。
 だから、賞をとってからでいい。
 ずっとそう思っていた。

 そういう訳で新宿を舞台とした話は、自然と書かなくなっていた。
 いずれ、新宿をテーマに書かなきゃいけない事が山ほどある。

 でも、自分の中のモラルの問題だ。
 すべてをありのまま書けばいいというものではない。
 いたずらに悪影響を与えたくはなかった。
  どの辺のラインに立って、俺は小説を書けばいいのだろうか……。

 いつも読む読者層を考えながら書いているつもりである。
 やっぱり自分が可愛いから、出来る限り多くの人に褒められたい。

 じゃあ、どうしないといけないのか……。
 多分、俺の一生のテーマなんじゃないかなと感じる。

 人の評価は十人十色。
 そのすべてを同じ意見にさせる事は難しい。
 でも、いい意味で影響を与えたいなと思うし、何かしらを考えてもらいたい。
 とにかく書き続けよう。
 確かに中傷してくる人間の言葉で、傷つく事もある。
 でも、応援してくれる人の為に頑張ろう。

 俺は今後、そうシンプルに考えたい。
 まだまだ発展途上で未熟なのだから……。

 とにかく色々なジャンルの作品を書こう。
 それしかないな……。

 少し、楽になってきた。
 変に悩まず、ずっと書き続けよう。
 それが肘を壊し、リングに上がれなくなった俺を支えるアイデンティディーなのだから……。

 ブログを読んでくれているみなさま、最近、暗かったようでごめんなさい。
 もっと肩の力を抜いて、より一層、頑張ります!


2006/06/07
うまい定食屋を見つけた

 近所にうまい定食屋があった。
 おばあさんが一人で細々とやっているお店だった。
 お袋の味を知らない俺は、今年の三月頃に、その店を発見し、週に三、四回は行くようになった。
 出来る限り俺の知り合いに声を掛け、そこを紹介した。
 立地条件が恵まれてないせいか、おばあさんの店は本当に暇だった。
 店は目立たない五階にあり、三階には、おさわりパブが入っている。なので、当然、そこへ行く以外の人間は嫌がるし、女性などそのビル自体入りたくないであろう。ビル前には、客引きの男どもが、通行人にだれかれ構わず声を掛けていた。

 俺が家へ帰る途中、電話をしながら通りかかると、客引きの一人が声を掛けてくる。

「おっぱい、どうっすか? さわり放題ですよー。」

 俺は携帯を切った。
 その場に立ち止まり、そいつを睨みつけた。

「おい、小僧。人が電話で話してるところ、何だオメーは? いつから俺のいる地元が、こんな腐った連中がいるようになったんだ?」
「す、すんません……」

「おい、謝り方もしれねえのか? この辺りで、人数いるからって馬鹿みたいにはしゃいでんじゃねえよ。次、くだらねえ事したら、いじめるぞ」
「は、はい……」

 確かにここを通る時、近所の人たちから、ガラが急に悪くなったという話は聞いていた。

「おい、おまえらもだよ。そんなとこで、偉そうに何人もだらしなく突っ立てんじゃねえよ」
 俺は他の客引きにも、注意をしといた。
 こういうもんはもっと繁華街でやりゃーいいのにな……。

 少し苛立ちを覚えながら帰った。
 しばらくして、俺がおばあさんの定食屋へ行こうと、エレベーターに乗り込むと、後ろから強引にドアを開けて、俺に声を掛けてきた客引きがいた。

「お客さん、何階へいくんすか?」
「おい、何でいちいちテメーみてえな小僧に、行き先、告げなきゃいけねえんだ?ここはおまえら店だけビルか? あんまり舐めてると、おまえらのケツもちごと、苛めるぞ?」

「は、はい……」
「おまえら、地元にいて、俺の顔を知らんねえのか? 金で女の体を触らせるような商売で、てめえらが粋がってんじゃねえよ」

 確かにこれじゃ、五階へ行く客なんていない訳だ。
 俺はいつもより必要以上に怒っておいた。

 定食屋に行くと、おばあさんは笑顔で出迎えてくれる。
 俺はいつものしょうが焼き定食を注文した。
 本当にうまい!


2006/06/11
美談になるかな…

 俺の家の目の前は、映画館がありました。
 松本清張原作の「鬼畜」という映画の撮影をすぐ目の前でやっていたのを覚えています。確か自分が小学一年生の頃でした。
 緒形拳が主役で、意地悪な妻が岩下志麻で、自分の境遇に重なった部分があったので、幼心にショックを受けた映画でした。
 大竹しのぶが友情出演で、最後のほう、婦警さん役で出ています。
 自分の遊び場だったところが、色々映っているので、たまに今でも見ます。

 自分は目の前の映画館で、いつも従業員のおじさんに可愛がられました。
 生まれてから映画を見るのに、一度もお金を払った事がありませんでした。
 大きなスクリーンをジッと眺め、おじさんのくれたアンパンとコーラを飲み食いしながら、内容も分からず見て育ちました。
 印象に残っているのが、角川映画全般でした。里見八犬伝や幻魔大戦、少年ケニヤなど無我夢中でのめり込んだ記憶があります。
 今年の2月19日で、その映画館は閉場してしまいました…。

 この間、仕事に行く途中、小さい頃、可愛がってくれた映画館のおじさんとバッタリ会いました。
 もう今では、すっかりおじいさんになっています。
 俺は笑顔で挨拶しました…。

「こんにちわ、映画館なくなって寂しいですよ。今、●●さん、何をされてますか?」
「もう隠居したから、毎日、暇な人生を歩んでいるよ」
 そう言って、●●さんは寂しそうに笑いました。

「俺、今、小説を書いているんですよ。小さい頃から、目の前の映画館で角川映画を見て育ちました。その俺の小説が、もしですよ。もし、角川文庫で賞を取り、それが映画館で映画化したら、嬉しいですか?」

 ●●さんは目を細めて言ってくれました。

「なんだよ、それじゃ、まだまだ死ねねぇなぁ~。」

 俺は色々な人の想いを背負っていこう。
 それを情熱に変えて、小説に魂を入れながら書こう……。

 また一つ、勝手に背負いました(^^)


酷評…その後
2006/06/24

 以前、この場をお借りして「酷評…」というタイトルで書かせてもらった記事がありました。
 元選考委員をやっていたおばさんの話です。
 今では隠居して、うちの祖父が会長を務める駐車場の管理のアルバイトをしています。

「新宿クレッシェンド」をはじめ、「でっぱり」なども罵倒されました。
 こんなの小説じゃないとまで言われました。
「ブランコで首を吊った男」に関してはタイトルが長過ぎる首吊りにしたらと言われました。

 自分はその人に師事し、一年間は指導を受けましたが、自信がなくなり、その間、一冊も小説を完成できませんでした。

 以前、言われた台詞があります。
「あなたのは内容がなっていない。そうだ。あなたの家の事をそのまま書けば、すごい面白いんじゃない? おじいさんは、名士で誰からも慕われる人だけど、その長男は昔から坊ちゃん育ちのプレイボーイ、家に何度も女が押しかけてくる始末。家の人全員に反対されているのに、面の皮が厚くずうずうしい姥桜…。嫁に行きそこなった妹さんまで家の中で内弁慶でいる。その長男の子供男三人はまた全部バラバラ…。長男は喧嘩が強くて歌舞伎町に生息、次男は要領が良くてお調子者、三男だけが真面目に家を継ぎやっている…。これ、あなたのお父さんの視点で書いたら、きっと面白いわよ~」

 俺は冷静に静かに言いました。
「今の台詞、うちのおじいちゃんや百歩譲って親父に、同じ事を言えますか?」

 そのおばさんは、青くなっていました。
 誰の前でも変わらず同じ意見を言えないんじゃ、話になりません。
 そんなものは主張でも何でもないからです。

 自分がその人を決別しようと決めた本当の瞬間でした。
 でも、今まで俺はこの事を自分の胸の内にしまっておきました。

 正直、悔しかったので、言われた事を自分なりにアレンジして小説を書きました。
 それが「昭和の僕と平成の俺 ママの章」でした。

 今度は自分の事を書き過ぎると、批評されましたが……。
 もう、俺にはこの人は必要ないので、気にもとめませんでした。

 数日後、家の仕事の件で、そのおばさんが家で働く事がほぼ本決まりだという情報を得ました。
 俺一人ならまだいい…、そんな家族の悪口を言う奴がどの面下げて働くつもりだ…。

 この間の家族会議で、俺はそれをぶちまけました。
 絶対にそんなのを入れるの反対だ。
 ふざけるなと言いました。

「口は災いの元」……
 今回、そのおばさんから学ばせてもらいました。


2006/06/10
みなさまには本当に感謝しています

 いつも暖かいお言葉ありがとうございます。
 ブログを真面目にやりだしてから、二ヶ月以上経とうとしています。
 読んでいて涙が出そうなコメントをもらえたり、本当に励みになったりと、自分にとってもの凄い力になっています。
 この場を借りて、一度、お礼を言いたかったです。

「ありがとうございました」
「俺、絶対に賞とって、世の中に小説を出します。」

 今、抜粋シリーズで、「新宿クレッシェンド」をアップしています。
 自分が一番初めに、18日間で書いた未熟な小説です。
 勢いだけで書きました。
 文章は荒いし、誤字はあるし、正直、みなさまに見せるのが恥ずかしいです。
 でも、最後まで載せます。

 そのあとで、もう一度、手直ししようと考えています。
 読みづらい文章で申し訳ありません。


2006/06/26
初出勤

 サラリーマン・トモ…ただいま帰りました(^^)

 けっこういい人ばかりで良かったです。
 これからが楽しみです。
 専属の上司に「いい意味で変わってますね。」と言われました(笑)

 自分の小説も読みたいと言ってくれたので、「ピアノが弾けたら」と「カレーライス」の二冊を貸しました。
 何故、会社にこんなものをという方がいるかと思いますが、自分がピアノや小説をと言っても、信じてくれない人が多いんですよ(笑)

「カレーライスのほう見て、自分の事を誤解しないで下さいね。」
 …と、付け加えました(^^) 

マユミさんへ
 会社の昼休みブログを見てびっくりしました。
 何か自分が気に障る事をしたとですか?
 よく状況がつかめてません。
 仕事終わったら確認してみます。
 今、会社にいるので身動きがとれません。
 自分は偽善者と言われるような行動はしてません。
「ピアノが弾けたら」ラストのコメント、真意が分かり兼ねません。
 今、携帯でこの記事を打っています。

 19:09 ただいま、家に戻りました。
 自分は「バアバア」などと言った事も書いた事もないです。
 もちろん、そんな事も思った事ありません。
 多分、マユミさんの思い違いか、勘違いです。
 マユミさんのコメントを消した事もありません。
 いつも俺は正々堂々としています。
 それでも俺が偽善者で、悪いのですか?
 コメントは削除しません。
 もっと冷静になって下さい。


2006/06/29
今日は何の日…

 今日は女の誕生日でした…。前日まで覚えていたのですが、すっかり今日になって、おめでとうを言うの忘れてまして、当然のように怒られました(^^)
 家庭用フレンチレストランに行き、食事をしました。

 この場を借りて、誕生日おめでとう…と、言っておきます。
 言い忘れてしまい、ごめんなさい…


2006/06/30
これから新宿へ

 前のクソ会社の社長と会いに、久々に新宿へ向かう。
 …と言っても雀の涙ほどの給料をもらいにだ。

「明日、出版社の人間が八時にくるので、七時半ぐらいには来れないでしょうか?」
 …と震えた声で昨日電話があったのである。

 そんなにエロエロ出版社のお偉いさんと俺を会わせたくないなら、振り込みで送りゃあいいもんを……。

  まあ、新宿に残っている仲間たちも喜んでくれる事だし、よしとするか……。

明日はとうとう「役員会議」である。
 以前、「批評…」という記事を書いた例のおばさんが、一昨日から俺の家で働きだしたようである。こいつは何が目的で家に来たのだろうか……。
 まあ、敵が一人増えただけの話である。
 明日は馬鹿な連中をギャフンと言わせねば……。

 俺が仕事を始めるのを一週間ずらせば良かったと本当に思った。
 仕事といい、家の事といい…、結局のところ、俺は一人で頑張らなきゃいけない。
 支えなど求めてはいけないんだと痛感した……。


2006/07/01
昭和の僕と平成の俺 ママの章をアップして

 簡単にいうと、自分の幼い頃の自伝になる作品です。
 書いていて一番辛かった作品でもあります。
 でも、虐待という一つのテーマ……。

 それを子供の視点から書く事で、無意味な虐待を繰り返す親たちに気付いてもらえたらなって思います。
 子供はこのように思って育ちますよといった一つの形です。

 小さい子には、愛情をいっぱい注いであげて下さい。
 そうすれば、ゴマシオはみんな、いい笑顔で笑います。
 子供の笑顔の裏付けには、愛情がいっぱい詰まっているのです。

 それと、昭和の香りを漂わせ、もっと温和で思いやりのあった時代を思い出してほしいという願いもあります。

 今さっき、役員会議が終了しました。
 問題の解決点を見出して、それぞれの言い分を出させました。
 感情論ではなく、今後どのようにしていくのかがベストなのかという解決案です。

 揉めている人間同士、誰でも自分の主張が一番という思いはあると思います
 でも、それぞれみんな、必死に生きてきたからこそ、そこにこだわるんだなと感じました。

 結果からいうと、まあ、役員会議は成功です。
 うまい具合に妥協案を出し、全員一致で納得させました。

 昔から世話になっていた親戚のおばさん……。
 俺が家まで送る途中、色々久しぶりに話しました。

 途中、目尻を押さえながら話していたので、これで良かったんだなと、俺も心も少し晴れました。

「ともちゃん、小説、キッチリと頑張るんだよ」

 親戚一同でまた、俺の小説活動を応援してくれる人が一人増えてくれました
 何かをまた一つ、背負いました。

 俺の前世であるという雷電、デューク……。
 これで良かったのかな。

 俺はとりあえず少しは心が晴れたような気がします。

 あとは家族会議で、最後に一つ……、一族の総意を得て、俺が本当に動く時がきました。

 先ほどアップした「昭和の僕と平成の俺」シリーズとして、今日の事は、いずれ書く時がくるでしょう……。

 この場を借りて、みなさまの暖かいお言葉、本当に感謝しています。
 ありがとうございました。



当時の俺は、こんな事を恥ずかしげもなく堂々とブログへ書いていたのかよ……。

でも、この辺りで小さな子供をゴマシオと呼ぶようになり、もし俺が小説で賞を取り、莫大な富を築けたらゴマシオランドを作りたいという発想になったのだ。
あ、ちかに返事をしないとね。

『俺、小さい子供あやすの大好きで、よくチビっ子たちの事をゴマシオと表現してたのね。…で、世の中育児ノイローゼなどから虐待もたくさんあるでしょ。だから子供を預ける施設作って、色々な企業に協力してもらって、お母さんは預けたらすぐ近くでショッピングやマッサージ、映画見てたっていいしみたいな集合施設を作りたかったの。それをゴマシオランドと名付けていたんだけど、手始めに小説を世に出して世間変えて行こうじゃないかと息巻いていた時期があったの。でも印税入らないわ、出たところで全然景色変わらないし、まあ結局のところ俺の力不足がすべてなんだけどね。 岩上智一郎』

『なるほど…めっちゃ素敵やん。ゴマシオって表現可愛い。印税の件に関しては岩上さんが悪いんかなあ…。絶対そんなことないと思うんやけど。なんか最近すごい思うのが虐待されてる子供とか、猫や犬の保護とかってどうにかならんかなあってさ…。制度悪く活用して金稼いでるやつとか許せんやん? ちか』

『本を世に出して、作家になって、金稼いで、知名度増やして、ゴマシオランドの流れをいきなり金稼いでの時点で駄目になったからね。オレオレ詐欺とかも形変えて無くならないでしょ? つまり現時点までの法律が悪いよね。やったり、関わっても最低執行猶予無しの三十年は実刑、あと犯人の一族の財産はすべて没収、金品はこれまでの被害者たちへ変換する制度に変えれば、本当に悪い連中もやらなくなる確率増えると思うんだけどね。政治家も、国内の景気は放っておいて、海外には金をばら撒いていい顔してるでしょ? 税金をばら撒く場合こそ、国民の判断を今ならネットとかで簡単に意見集められるんだから、イエスノーでばら撒きを判断させる。それでも強行する政治家いたら、そいつの年収をやる毎に十パーセントカットするとかやればいいのにね。岩上智一郎』

まあ今の俺が何を言ったところで、何一つ世の中は変わらないだろう。

でも、初心忘るべからず。
こうして五十二年も生き残っているのだ。

先に逝ってしまったジャンボ鶴田師匠、三沢光晴さん、そしておじいちゃん。
ずっと背中は遠いけど、俺は生ある限り頑張らなきゃね。







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