見慣れないアジア産のフリーズドライコーヒーだったが
はじめに
長年つづいた習慣と離れるのは心寂しいもの。それに代わるものがみつかればひと安心。わたしにとってコーヒーはそのうちのひとつかもしれない。
取引先から頂戴するインスタントコーヒーをおいしくいただいてきた。ところがしごとを半分やめてからは頂くことがなくなり、自ら購入する立場に。コーヒーもあらためて物価の高騰の例外とはなり得ず、現実を思い知る。そこでたどりついた先とその結果は…。
きょうはそんな話。
コーヒーは
毎日昼食後に1杯だけコーヒーを飲む。コーヒーを頂戴するようになり日課となった。その間、コーヒーの価格やどんな製品があるのかどうかほぼ知らないまま。そのあいだに技術は進歩したようで、おいしいコーヒーを手軽に飲めるようになったことすらほとんど知らずじまい。コンビニであたたかいコーヒーが飲めるなんて、コンビニでアルバイトをしていた娘から聞くことすらなかった。
そんなわたしは頂き物のインスタントコーヒーで満足していた。それが昨年の夏だったろうか。昨春でそうしたコーヒーを取引先から頂く立場でなくなったこともあり、頂きもののコーヒーをすべて消費しつくした。もはや自分で買いに行くしかない。
ほぼはじめて、頂いていたメーカーの同じ瓶入りコーヒーが店頭でこんなにするものなのかと思い知る。
買いに向かうが
その場でそれに代わる商品を探す。せめてこの店のいちばん値ごろ感のあるものは⋯と目を皿のようにしてながめまわす。ところがここには買えそうなものは見つからなかった。どうしても日常の食品の値段とくらべてしまう。毎日1杯だけとしてもコーヒーにそれだけの金額を費やすのはどうかと考えてしまう。
まあ他の店にあるだろうとその時点では思い、そこでは買わずじまい。気を取り直してふだんの店々をまわる。どうやらわたしの思い描いていたものは存在しないらしい。
ようやく見つける
そこで、卸しでありながら一般客も歓迎という店へ。ひさしぶりに遠くまで歩いてコーヒーを探しに向かった。そういえばここにインスタントコーヒーを置いていただろうか定かでない。
店にたどりつきようやく見つけたコーヒーは、じつに目立たない場所にあった。店員さんたちがバックヤードに出入りするすき間と言ってよい場所。しかもほかの方と行き合うことができない棚の奥深く。いままで何度かここを訪れていながらはじめて来る棚だった。コーヒーの印象がなかったのも道理。見知らぬ街の場末に迷い込んだ感じ。
さて、袋はジッパー式のアルミパック。詰替え用かもしれない。パッケージの裏を見るとはじめて目にする海外メーカー。ベトナム産のもの。近ごろ彼の地ではコーヒー生産がさかんになり、地元の方々のコーヒー消費量が伸びつつあるという話を耳にしていた。おそるおそる買ってみた。
おわりに
さて、それから1か月が過ぎて今までどおり昼の1杯のコーヒーの習慣はつづいている。第一印象では焼き芋の風味を一部に感じたが、そのうちそれは気にならなくなった。ちょうどいい分量を知るとそれまでと変わらず飲めるように。ニンゲンとはあっさり順応できるものだと気づいた。わたしの舌はその程度で許容できるぐらいいい加減なのかもしれず、世間の皆様に触れまわるほどのものでない。
それでもすでにこれが長年飲みつづけてきたブランドのものとさほど遜色ないことだけはたしか。価格は7/10、分量は1.5倍なので、コスパはよい。これならば2度目の購入もありとひとり納得している。
