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相談がないから、問題がないとは限らない

会社には相談窓口がある。

ハラスメント、メンタル不調、人間関係、働き方。
「困ったことがあれば、人事に相談してください」
そう案内もしている。

でも、思ったより相談は来ない。

最初の頃は、少し安心していた。
大きな問題はないのかな、と。
ただ、だんだん思うようになった。

相談がないことと、問題がないことは、たぶん別の話だなと。

人事に相談するって、社員からすると結構ハードルが高い。

「こんなことで相談していいのかな」
「上司に知られたらどうしよう」
「相談したあと、扱いづらい人だと思われないかな」

そんなことを考えているうちに、結局何も言わない人もいる。

こちらは「いつでも相談してください」と言っている。
でも、それだけで相談しやすくなるわけではない。

考えてみれば当たり前なのかもしれない。

自分だって、会社の人事に個人的な悩みを話すとなったら、たぶん少し迷う。

人事は会社側でもある。

だからこそ、相談する側からすれば、
「本当に話して大丈夫なのかな」
という不安は残る。

そう考えると、相談窓口をつくることより、その前の日常のほうが大事なのかもしれない。

普段、人事がどう話を聞いているか。
管理職が部下の話をどう受け止めているか。
何か言った人が、あとで不利になっていないか。

人は、そういうところを案外よく見ている。

もちろん、何でも人事に相談してほしいわけでもない。

現場で解決できることは、現場で話せたほうがいい。

ただ、本当に困ったときに、
「ここなら話しても大丈夫かも」
と思ってもらえるくらいの距離にはいたい。

相談件数が少ないと、数字上は平和に見える。
でも、静かな職場が、本当に平和とは限らない。

だから、ときどき少しだけ気になる。

みんな、本当に大丈夫かな、と。

みんなが思っているより、心配してるよ。

それに、たくさん葛藤してる。


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