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会社を変えたい。でも、何から手をつければいいか分からない経営者へ

会社を変えたい。

でも、何から手をつければいいのか分からない。

売上なのか。
組織なのか。
新規事業なのか。
資金繰りなのか。
それとも、自分自身の問題なのか。

考えることはいくらでもある。

だから考えているうちに、また一週間が過ぎる。

そんな経営者と、私は日々話しています。

そして実は、私自身も当事者になると同じです。

他人の会社なら整理できるのに、自分のことになると分からなくなる。

だから私は、「経営者なのだから、自分で整理してから相談してください」とは思いません。

むしろ逆です。

整理できていないからこそ、誰かと話す意味があると思っています。

MBAを出ても、人は正論では動かなかった

私は昔、正しいことを言えば、人は動くと思っていました。

問題を分析する。
原因を見つける。
解決策を示す。

論理的に正しければ、相手も納得する。

30代前半、すでにMBAを修了していた頃のことです。

仕事で、ある人に改善を求めました。

私なりに問題を分析して、

「ここがおかしい」

「こうした方がいい」

「なぜできないのか」

と話しました。

相手のためにもなると思っていました。

でも、相手は途中で泣いてしまいました。

別の現場では、激しくぶつかって胸倉をつかまれたこともあります。

言っている内容そのものが、間違っていたとは今でも思っていません。

でも、人は動かなかった。

MBAで経営を学んでも、論理的に正しいことを言っても、人は必ずしも動かない。

今なら分かります。

私は、

「正しいことを言うこと」と「相手が自分で動けること」を混同していた

のだと思います。

この経験は、今の私の経営支援にもつながっています。

最初に見えている問題が、本当の問題とは限らない

今、私は年間数百件の経営相談に関わっています。

相談は、たいてい具体的な話から始まります。

「売上を増やしたい」

「社員が動いてくれない」

「新規事業を始めたい」

「先代と意見が合わない」

でも、話を聞いていくと、最初に持ち込まれた問題と、本当に考えるべき問題が違うことがあります。

「社員が動かない」という話だったのに、実は社長に判断が集中し、社員が自分では決められない会社になっていた。

「売上を増やしたい」という話だったのに、数字を見ると、売上より粗利の方が問題だった。

「新規事業をやりたい」という話だったのに、そもそも5年後、10年後に会社をどうしたいのかが決まっていなかった。

だから私は、すぐに答えを出そうとはしません。

まず、

「今、本当に考えるべきことは何なのか」

を一緒に探します。

私自身も、当事者になると分からなくなる

経営相談を仕事にしていると、

「熊谷さんは、自分のことも全部整理できるんでしょうね」

と言われることがあります。

そんなことはありません。

自分のことになると、私も普通に分からなくなります。

誰かに提案する。

連絡する。

返事を待つ。

そんな時には、

「どう思われただろう」

「余計なことをしたかな」

「断られるんじゃないか」

と考えることもあります。

他人の相談なら、

「それは事実ですか? それとも解釈ですか?」

と聞けるのに、自分のことになると簡単に混ざる。

経営者なら、なおさらだと思います。

会社のお金。

社員の生活。

取引先。

先代。

家族。

自分の将来。

それだけのものが絡んだ状態で、常に冷静に判断するのは簡単ではありません。

だから、整理できていなくていい。

ただ、一つだけ持ってきてほしいものがあります。

「会社で今、変えたいこと」を一つだけ

初回相談に、立派な経営課題を用意する必要はありません。

事業計画もいりません。

「会社で今、変えたいこと」を一つだけ持ってきてください。

例えば、

「会議を変えたい」

「売上の作り方を変えたい」

「先代との関係を変えたい」

「会社のお金をもっと見えるようにしたい」

「新しい事業を始めたい」

そのくらいで十分です。

なぜ、それを変えたいのか。

今、何が起きているのか。

数字ではどうなのか。

何が引っかかっているのか。

本当に変えるべきなのはそこなのか。

そこから一緒に整理します。

途中で、

「変えたいと思っていたのは、実はここじゃなかった」

となっても構いません。

むしろ、そこに相談する意味があります。

私は、経営者の代わりには決めません

必要なら、私は反対意見も言います。

数字を見て、

「私はここが危ないと思います」

と言うこともあります。

でも、最後に決めるのは経営者です。

私が目指しているのは、

「熊谷さんが言ったからやります」

ではありません。

「自分はこう考えた。だから、これをやる」

と言える状態です。

昔の私は、正しい答えを渡せば人は動くと思っていました。

今は違います。

人が本当に動くのは、自分自身で腹落ちして、決めた時だと思っています。


初回「経営の整理60分」

準備していただくものは、一つです。

「会社で今、変えたいこと」を一つ。

きれいに整理する必要はありません。

それが本当の課題なのか分からなくても構いません。

60分で会社を変えることはできません。

でも、

「何を変えたいのか」から、
「そのために今、何を決めるのか」へ。

そこまで一緒に整理します。

もし今、

「これだけは少し変えたい」

と思っていることがあるなら、それで十分です。

整理してから相談する必要はありません。
その一つを、そのまま持ってきてください。

連絡先メールアドレス:info@jissenstrategy.com

※本記事の事例は、守秘義務に配慮し、一部内容を変更・再構成しています。


熊谷 篤
実戦経営アドバイザー/中小企業診断士

事業承継後の後継者、第二創業、新規事業責任者を中心に、経営者の意思決定整理と実行接続を支援しています。

📩 初回60分の整理相談
「相談するほど整理できていない」という段階でも大丈夫です。
むしろ、何が問題なのか分からない状態を整理するところから始めます。

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