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【100】 サタンニウムとタイタニック

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(*写真は土星の衛星タイタン)

【028】 宇宙の彼方 イスカンダルへ」で説明したように、スペルや発音の転訛や異名の採用があるにせよ、基本的に西洋では同じ名前を共有している。

西洋における天体名称は、ほとんどが神話に因んでいる。ざっくりの順は、ギリシャ→ローマ→ゲルマン→北欧で、神々は名前を変えながら伝播した。ギリシャ神話名・ローマ神話名・英名で並べると以下となる。衛星は有名どころのみを記載。

冥王星:ハーデス・プルト・プルート
 第1衛星:カローン・カロン・カロン
 第2衛星:ニュクス・ノクス・ニクス
 第3衛星:ヒュドラ・ヒュドラ・ヒドラ
 第4衛星:ケルベロス・ケルベルス・サーベラス

海王星:ポセイドン・ネプトゥヌス・ネプチューン
 第1衛星:トリトン・トリトン・トリトン
 第2衛星:ネレイス・ネレイデス・ネレイド

天王星:ウラノス・カエルス・ウラヌス
 29衛星もあるので省略

土星:クロノス・サトゥルヌス・サターン
 第6衛星:ティタン・ティタン・タイタン
 土星で最大、太陽系で2番目に大きい衛星。

木星:ゼウス・ユピテル・ジュピター
 衛星名はゼウスの愛人から。ガニメデは男で太陽系最大。

 第1衛星:イーオー・イオー・イオ
 第2衛星:エウロペ・エウロパ・エウロパ
 第3衛星:ガニュメデス・カタミートゥス・ガニメデ
 第4衛星:カリストー・カリスト・カリスト

エウロパはヨーロッパの語源。イオは東京ディズニーランド「キャプテンEO」の元ネタ。マイケル・ジャクソン全盛期、私はこのアトラクションが大本命であった。今見ても傑作だと思う。
 
火星:アレス・マルス・マーズ
金星:アフロディテ・ウェヌス・ヴィーナス
水星:ヘルメス・メルクリウス・マーキュリー

天体からさらに元素名に派生したのが、ウラヌスからのウラニウム(U)、ネプチューンからのネプツニウム(Np)、プルートからのプルトニウム(Pu)で、この名捩律が、「【057】 タウリン1000mg=1g」で紹介した、仮面ライダーV3のサタンニウム(元素記号不明)だ。

火星、金星は元素にならなかったが、水星マーキュリーは水銀(Hg)になった。

神々から直接元素名になっている例は、ローマ神話の大地の女神テルス→テルル(Te)。ギリシャ神話の太陽神ヘリオス→ヘリウム(He)、月の女神セレネ→セレン(Se)、暁の明星の神ポスポロス→リン(Phosphorus:P)。

ポセイドンの息子トリトンの娘パラスは小惑星パラスとなりパラジウム(Pd)へ、ローマ神話の農耕の女神ケレスは、火星と木星間の準惑星セレスになりセリウム(Ce)となった。

クロノスの息子で巨人のティタンはチタニウム(Ti)となり、イギリスでは豪華客船タイタニックになり、アメリカではアメフトチーム「Titans」になり、日本ではマツダタイタンになった。

2023年6月、タイタニック号残骸を見る「観光潜水艇タイタン」は、ニューファンドランド島沖合で沈没し乗員全員が死亡した。タイタニックの呪いだろうか。

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