【171】 黄狸黑狸得鼠者雄
(写真は食肉目ジャコウネコ科ビントロング属ビントロング)
次は鄧小平の「猫論(Cat theory)」
不管黑猫白猫 能捉到老鼠就是好猫
:黒猫白猫に関わらず鼠を能く捉える是が好い猫
黒猫:市場経済(資本主義)
白猫:計画経済(共産主義)
鼠:金儲け
という解釈が一般的だが、私は別の暗喩があると考えている。
この猫論は鄧小平が南方視察後に発した声明「南巡講話」の一部であるが、
黒猫:南人
白猫:漢人
の含みがあるのだろうと。
南人とはざっくり長江以南の蛮族。自称「客家」の連中と、ひいては壮族、苗族などの非チャイナ文化の少数民族を含む。彼らの人的資源と土地の利用価値を示唆しているのではなかろうか。なおチャイナの定義は「【042】 亀頭とアーモンド」を参照されたし。
この「猫論」は、清代の蒲松齢(1640-1715)作の怪奇小説『聊齋志異』内の一節、「黄狸黑狸得鼠者雄」の捩りである。「雄」は優れたものの意であると、「【071】 翡翠 鴛鴦 鷦鷯 鶺鴒 鸊鷉」で述べた。
しかし猫じゃない。狸だ。
