2026/03/14 美容室とラーメン、贈り物 〜少し力が抜けた感謝の夜〜
2026/03/14
3月も半ば近く。4時台の暗さはまだ変わらないのに、6時前になるとカーテンの向こうがふっと明るくなる。
こういう変化に気づくたび、季節がちゃんと進んでいることを知る。手帳を開きながらぼんやりと感じている。
濃ゆかった白湯の湯気が、今ではやんわりと薄くなったようにも思う。
家族が動き出す前のこの時間、暗いうちに始める朝のボーナスタイムがやっぱり好きだなと思う。
そして土曜日の朝は、いつもより少しだけ軽い。
そんな感覚のまま、一日が始まった。
それぞれに過ごす休日
午前中は、家族それぞれが違う場所へ。
珍しく二手に分かれて動いた。
私は次女を連れてピアノ教室へ。
長女はお友達の誕生日プレゼントを選びに、夫と一緒に出かけた。
「マイメロが好き」という事前情報だけを武器に、雑貨屋さんを何軒かはしごして、お友達へのプレゼントを探した。
誰かを思い浮かべながら選ぶ時間は、きっと楽しいだけじゃなく、少しだけ真剣だ。きっと夫を引っ張りながら、必死な顔でプレゼントを選んだんだろう。
そんな姿を想像して、ちょっと笑った。
合流して入ったラーメン屋さん。
湯気の立つスープの香りと、少し賑やかな店内の音が重なる。
動物系と魚介系を合わせた無化調スープが、後味を引きずらずにスーッと入ってきた。
「ん!おいしい!」を同じタイミングで口にする。
それだけでずいぶん満たされる。
私は次女と美容室へ。
少し明るくした髪色と、ちょっとずつ増えてきた白髪のこと、ヘアドネーションのタイミング、卒園式のセルフアレンジ、子どもたちの話。
鏡越しに会話を重ねていると、時間はあっという間に過ぎていく。
長女はその間も夫と過ごした。本屋とカフェで静かに待っていたらしい。それぞれの時間が、ゆるやかに過ぎた休日。
疲れた夜に、届いたもの
本当は、週末にやることはいくつもあった。
買い出し、準備、細かな家のこと。
頭の中ではずっと並んでいるのに、今日はそのどれもが少しずつ後ろに回っていく。少し焦っていた。
帰宅すると、連絡が入った。
明日はホワイトデーだからバレンタインのお返しも兼ねて、義両親がちらし寿司やヒレカツ、エビフライ、マカロニサラダを持ってきてくれるという。
今夜の夕飯のことを考えていなかった私に、するりと差し出されたような夜だった。
「作らなくていい」と決めていない日に作る必要がなくなると、こんなにも気持ちが軽くなるのかと久しぶりに思った。
もう少ししたら「やらなきゃ」と思っていたから。
誰かの手が入ることで、暮らしはこんなにも軽くなるのだと、改めて思う。ホワイトデーとしていただいたマドレーヌにも最高に癒された。
知らずに力んでいたのか、一気に肩の力が抜けたのがわかった。
誰かと分け合ってできている
誰かを思って選んだプレゼントや、誰かが用意してくれた食事や、何気ない会話の積み重ね。
普段は自分だけで回しているつもりの暮らしも、実はたくさんの人に支えられている。
全部を自分でやろうとしなくてもいいのかもしれない。少し手を抜くことも、誰かに頼ることも、必要なのだとわかる。
だから私は、今日は「やらなかったこと」よりも「過ごした時間」を大切にすることにした。
あなたは今日、どんな時間を選びましたか?
やるべきことに追われる日もあるけれど、そこにはちゃんと温度のある時間が流れている。
そんな一日を、見逃さずに過ごしていけたらと思う。
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