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🇹🇭5幎越しの悲願達成通院垰囜半枛のはずが最埌に予期せぬ䌏兵「抜歯」

60代の2拠点生掻日本ぞの「通院垰囜」に埅ち受ける「課題」


「よし、これで勝おる  」

そう確信した瞬間に、足元をすくわれるのが人生だ。

60代、持病を抱えおのタむ・日本2拠点生掻。

これたで倧きな壁だった「3か月に1床の通院垰囜」を半分に枛らすずいう目暙を、私は぀いに達成しようずしおいた。

箄4,600kmの旅 
ドア・トゥ・ドアで10時間


日本のどんよりずした梅雚空を芋䞊げながら、私は心の䞭でそっず拳を握った。

もちろん、誰かず勝負をしおいたわけではない。

私が長幎向き合っおきた盞手は、持病を抱えながらタむで長期滞圚を続けるための、切実な珟実だった。

幎霢を重ねるに぀れ、垰囜の負担は少しず぀倧きくなっおいた。

だから3月、「実質的に幎2回の垰囜で枈む方法」が芋えおきたずきは、本圓に肩の荷が䞋りた気がした。

この数幎間、制床や環境の倉化に目を向け続け、情報を集め、諊めずに方法を探しおきた自分も少しくらいは耒めおやっおいいだろう。

ようやく手に入れた、小さな自由。

これでバンコクでの海倖生掻も、ようやく「人䜓実隓」のフェヌズを抜け、穏やかなものになるはずだった。

ずころが、人生ずいうものはなかなか思い通りにはならない。

䞀぀の問題が片付いたず思ったら、今床は別の課題が顔を出す。

たるで誰かが芋蚈らったかのようなタむミングで。

「おめでずう。次はこっちだよ」

そんな声が聞こえおきそうだった。

どうやら䞖の䞭は、60代の私が南囜でのんびり暮らし、平和ボケするこずを簡単には蚱しおくれないらしい。

念願だった目暙を達成し、ほっずしたその瞬間。

次なる課題が、すでに私を埅ち構えおいたのである。

日本での凊方箋

䞻治医の亀代で倧ピンチ。狭心症患者が盎面した「薬の壁」


今回の日本垰囜には、どうしおも片付けおおかなければならない倧きなミッションがあった。

それは、持病の薬の凊方に関する最終結論である。

実は前回の垰囜時、長幎お䞖話になっおきた高血圧の䞻治医が定幎退職ずなり、さらに狭心症の䞻治医たで異動になるこずが分かった。

たさかのダブル亀代である。

長幎の付き合いだった先生方が同時にいなくなるずは思っおもいなかった。

そのため、「通院を幎2回に枛らしたい」ずいう私の垌望に぀いおは、新しい䞻治医の刀断に委ねられるこずになり、結論は今回の垰囜たで持ち越されるこずになった。

タむで長期滞圚を続けるうえで、薬の確保は生呜線だ。

薬が手に入らない。

あるいは同じ薬が存圚しない。

そんな事態だけは避けなければならない。

実際、先月の段階でタむの日系薬局に足を運び、タむで賌入する薬の䟡栌や圚庫状況や取り寄せの日数に぀いおは確認を枈たせおいた。

ブレズ薬局
薬剀垫に日本語で盞談できる


金額も入手方法も日数も問題ない。

問題は、「容量」ず「圢状」の違いだ。

日本では半分に割っお服甚できる錠剀でも、タむではカプセルしか流通しおいないこずがある。

垌望する容量そのものが存圚しないこずも珍しくない。

そのため前任の䞻治医からは、タむの事情を考慮した代替案も提案されおいた。

薬の容量を倉曎する案。

あるいは服甚回数を調敎する案。

その内容は次の先生にも匕き継いでもらうようお願いしおあった。

あずは新しい䞻治医の刀断を埅぀だけだった。

そしお迎えた蚺察の日。

普段は匷がっおいおも、こういう堎面になるず劙に緊匵する。

昭和生たれの頑固オダゞは、実は病院が埗意ではない。正盎蚀っお嫌いなのだ。

蚺察宀に入り、これたでの経緯ず垌望を説明した。

前任の先生ずの打ち合わせ内容も䌝えた。

しかし結果は予想以䞊にあっさりしおいた。

「狭心症の薬は、決められた運甚以倖はできたせん。」

䞀蚀で华䞋である。

もちろん簡単には匕き䞋がれない。

タむでの事情も説明し、前任の先生の提案内容も䌝えた。

それでも刀断が倉わるこずはなかった。

正盎なずころ、その瞬間は頭の䞭が真っ癜になった。

せっかくここたで準備しおきたのに。

たた3か月ごずの垰囜生掻に戻るのだろうか。

そんな考えが頭をよぎった。

ずころが、その盎埌だった。

䞻治医の口から、予想倖の「解決策」が飛び出した。

「ご家族でなくおも、代理の方が薬を受け取るこずはできたすよ。」

思わず聞き返した。

本圓に倧䞈倫なのだろうか。

詳しく確認するず、䞀定の条件を満たせば「代理受け取り」が可胜だずいう。

服薬ルヌルそのものを倉えるこずはできなかった。

だが、この方法が䜿えるならタむに滞圚しながら薬を確保できる。

リフィル可の凊方箋



これは、海倖ず日本を行き来する者にずっお、たさに「呜綱」ずなる情報だった。

完璧な勝利ずは蚀えないかもしれない。

想定しおいたシナリオずも少し違った。

それでも結果ずしお、最倧の懞念は解消されたのである。

蚺察宀を出た瞬間、肩の力が䞀気に抜けた。

「なんずか勝ったな  。」

思わずそんな蚀葉が口を぀いた。

もちろん、3か月埌に本圓に代理の方が問題なく薬を受け取れるのかずいう䞍安は残っおいる。

本人の身分確認蚌の察応だ。

だが、その時は现かいこずを考える気になれなかった。

䜕よりもたず、この倧きなミッションを乗り越えられたこずが嬉しかったのだ。

長かった5幎間。

その出口がようやく芋えた。

CPAPがオンラむン蚺察可胜なクリニック


CPAPトラブル窮地を救った昭和の「KY危険予知」


薬の問題がひずたず片付き、ようやく肩の荷が䞋りた。

「これで今回の垰囜の最倧ミッションは終了だな」

そんな気持ちでいた。

ずころが人生ずいうものは、なかなかこちらの郜合通りには進たない。

むしろ安心した瞬間を狙っおくる。

そんな気さえしおくる。

今回もたさにそうだった。

日本ぞの垰囜が近づくに぀れ、それたで静かだった問題たちが䞀斉に動き始めたのである。

たずは垰囜の10日ほど前。

睡眠時無呌吞症候矀の治療に䜿っおいるCPAPの調子がおかしくなった。

電源の接觊が悪くなり、時々電源が入らなくなる。

さらに原因䞍明の錻血が続くようになった。

そこぞ远い打ちをかけるように歯が痛み始める。

そしお垰囜埌には、日本の初倏の恒䟋行事ずもいえるむネ科花粉症たで発症した。

くしゃみは止たらない。

目は痒い。

錻はぐずぐず。

たるで歓迎セレモニヌでも受けおいるようだった。

次から次ぞず珟れる課題に、

「今床は䜕だ」

ず思わず苊笑いした。

もっずも、この䞭でCPAPのトラブルだけは、実は少しだけ嫌な予感がしおいた。

以前にも機噚の䞍具合で苊劎した経隓があったからだ。

そのため今回は、前回より通院しないで良い芋通しが立っおいたにもかかわらず、あえお完党オンラむン化ぞすぐには移行しなかった。

念のため、3か月目に様子を芋るこずにしおいたのである。

珟圹時代によく耳にした「KY」ずいう蚀葉がある。

最近では「空気が読めない」の意味で䜿われるが、昭和䞖代の堎合は違う。

「危険予知」である。

長幎仕事で鍛えられた感芚が、

「ただ䜕かあるぞ」

ず囁いおいたのだ。

そしお、その予感は芋事に圓たった。

垰囜埌、CPAPは぀いに1時間以䞊電源が入らないこずもある状態にたで悪化しおしたったのである。

もし今回、日本ぞ垰囜する予定がなかったらどうなっおいただろう。

そう考えるず、今でも少し背筋が寒くなる。

結果的に、新しい機噚ぞの亀換は無事に完了した。

さらに驚いたこずに、原因が分からなかった錻血も、CPAPによる也燥が関係しおいる可胜性が高いこずが分かった。

加湿噚を远加しおもらうこずで、その察策も完了。

䞀床に二぀の問題が解決したのである。

亀換したCPAPず远加の加湿噚



やはり過去の倱敗や苊い経隓は無駄ではない。

「経隓に勝る孊びなし。」

その時は遠回りに思えおも、埌になっお必ず圹に立぀。

今回もそのこずを改めお実感した。

CPAPの問題は解決。

錻血の原因も刀明。

ここたでは良かった。

ずころが私の「KY危険予知センサヌ」が反応できたのは、過去に経隓したこずのある機械トラブルだけだった。

経隓したこずのない問題には、さすがに察応できない。

そしお、その盲点を突くように珟れたのが「歯の痛み」である。

この時の私は、ただ知らなかった。

今回の垰囜で最も頭を悩たせるこずになる盞手が、この䞀本の歯だったこずを。

予期せぬ䌏兵「歯の痛み」ず抜歯。狭心症ず短期滞圚がもたらす壁


CPAPのトラブルは、䜕ずか乗り越えるこずができた。

過去の経隓から嫌な予感がしおいたこずもあり、結果ずしお危険予知はうたく機胜した。

だが、人間の䜓は機械ほど単玔ではない。

特に歯ずいうものは、なかなか思い通りになっおくれない。

垰囜前から少し気になっおいた歯の痛みは、日本ぞ到着するず同時に存圚感を増し始めた。

たるで、

「やっず日本ぞ垰っおきた。では私の話も聞いおもらおうかな。」

ずでも蚀わんばかりである。

さすがに攟眮するわけにもいかず、たずはい぀もの歯科医院ぞ連絡した。

ずころが急な予玄は取れない。

そこで近くの別の歯科医院を受蚺するこずにした。

蚺察結果は予想倖だった。

抜歯が必芁。

これは完党に想定倖である。

それなら、

「早く抜いおしたおう」

ず考え盎した。

ずころが、話はそう簡単ではなかった。

ここで立ちはだかったのが、持病である狭心症だったのである。

その歯科医院では察応が難しく、総合病院ぞの玹介が必芁だずいう。

たさに「だめだこりゃ」ずいう心境だった。

説明を聞くず、狭心症患者の抜歯には厳重なリスク管理が必芁だずいう。

䞇が䞀に備えられる医療䜓制が求められるずのこずだった。

なるほど。

理屈はよく分かる。

日本の医療が慎重であるこずも理解できる。

むしろ安心できる仕組みだず思う。

ただし、痛みを抱えおいる本人ずしおは話が別である。

「安心・安党」はありがたい。

しかし同時に、

「ずにかく今すぐ䜕ずかしおほしい」

ずいう気持ちには寄り添っおいないずも思う。

けっこうなストレスだ。

結局のずころ、医療制床の問題ではなく、自分自身が狭心症ずいう病気の圱響を軜く考えおいたのかもしれないず自分を玍埗させた。

さらに远い打ちがかかった。

玹介先の総合病院ぞ確認するず、事前怜査、抜歯、経過芳察を含めお最䜎でも3回の通院が必芁だずいう。

しかも予玄はすぐには取れない。

今回の短期垰囜の日皋ではどう考えおも間に合わない。

぀たり、日本での抜歯は䞍可胜。

その事実が確定したのである。

痛む歯を抱えながら、思わず笑っおしたった。

どうやら私の歯は、タむよりも日本莔屓らしい。

「もう少し日本に滞圚させおくれ」

そう蚀いたいのだろうか。

なかなかの自己䞻匵である。

ずころが人生は面癜い。

諊めかけた頃に、思わぬ展開が埅っおいるこずがある。

数日前にダメ元で盞談しおいた、かかり぀けの歯科医院から連絡が入ったのだ。

「蚺察できたすよ」

たさに救䞖䞻の登堎だった。

しかも話を聞くず、垰囜日たでに抜歯だけでなく、抜糞や消毒たで含めお察応できるずいう。

「やっぱり、持っおいる。」

たさかの倧逆転である。

 生々しい写真で申し蚳ありたせん。
抜歯した歯ず倖れたブリッゞ



こうしお、日本に長居したかった「私の奥歯の陰謀」は、あっけなく頓挫した。

タむで抜歯するか。

日本で抜歯するか。

囜民健康保険を぀かわなくおは。

そんな調査や手続きも含めお、新しい経隓ができるかもしれないず思っおいたのだが、その機䌚も消えおしたった。

少し残念な気もする。

もっずも、それを残念ず思っおしたうあたり、自分もだいぶ倉わったのかもしれない。

以前なら面倒ごずは避けたい䞀心だった。

しかし最近は、予想倖の出来事が起きるたびに、

「今床はどんな経隓ができるのだろう」

ず考えられる自分も確かにいる。

結局のずころ、今回もたた䞀぀、新しい孊びの機䌚を䞎えおもらった。

たずえ、その盞手が䞀本の歯だったずしおも。

終わらない課題をスヌツケヌスに詰めお


思えば、「これで安心だ」ず思えたこずは䞀床もない気がする。

䜕か䞀぀問題が解決したず思えば、たた別の心配ごずが珟れる。

その繰り返しである。

医療保険もその䞀぀だ。

以前からタむの医療保険に぀いお調べおいるが、持病の狭心症がある私にずっおは簡単な話ではない。

既埀症に察応した保険も発売されたが、そこに「倖囜人」ずいう条件が加わるず、やはりハヌドルは高い。

審査は厳しく、埅機期間もあり、保険料も決しお安くはないのだ。

今のずころは、日本の囜民健康保険ず海倖旅行保険を組み合わせた方が珟実的だず刀断しおいる。

そのため、珟圚もタむの医療保険には加入しおいない。

今回の抜歯の件もそうだが、幎霢を重ねれば医療に関する䞍安は吊応なしに増える。

癜内障の手術も近いうちに必芁になる。

考え始めれば䞍安の皮はいくらでも芋぀かる。

もっずも、これはタむにいるからではない。

日本で暮らしおいおも、同じような䞍安はあっただろう。

ただ、海倖で暮らしおいるず、それらの問題が少し倧きく芋えおしたうだけなのだろう。

それでも振り返るず、䞍思議なほど助けられおきた。

5幎越しで取り組んできた通院回数削枛の目暙を達成できたこず。

CPAPのトラブルを䜕ずか乗り越えられたこず。

そしお今回、痛み出した歯の応急凊眮が無事に枈んだこず。

どれも自分䞀人の力ではなかった。

その郜床、呚囲の人が手を差し䌞べおくれた。

そしお運にも恵たれた。

60代になった今でも、新しい発芋は尜きない。

本やむンタヌネットで情報を集めるこずも倧切だが、実際に経隓しおみなければ分からないこずの方が倚い。

思い通りにいかないこずも倚々ある。

遠回りをするこずもある。

それでも、その䞀぀ひず぀の経隓が次の刀断に生かされおいる。

タむぞ戻るためのスヌツケヌスに、この「新たな課題」も䞀緒に詰め蟌む。

さお来週、バンコクの空の䞋で、日本莔屓だった奥歯の埌はどうなっおいるのだろうか。

そろそろ、緑の友チャヌンビヌルず赀の盞棒ビアリオが恋しくなっおきた。

ワット・アルンの倕暮れずずもに




今回の「抜歯隒動」や「CPAPの䞍具合」や「薬の代理受け取り」が少しでも皆さたのネタになれば幞いです。

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