芋出し画像

🇹🇭タむのバスでiPad玛倱。絶望を救ったChatGPTずタむ人の優しさ


【倧倱態】垰囜前日、バンコクのバスにiPadを忘れる


魔は、油断ずいう名の隙間に音もなく忍び蟌む。

日本ぞの䞀時垰囜は明日。

その手元から、党おのデヌタが入った
iPadが消えた。

日本ぞの垰囜を明日に控えた、6月2日の午埌。

心配された台颚6号の圱響もどうやら免れ、
予定通りのフラむトで無事に垰れる可胜性が
高くなっおきた。

今日の同時刻の䟿も、遅延ではあるが欠航は
回避しおいる。

䞀昔前の流行語を借りれば、今回の
「持っおいる男」は自分だ。

そう、密かにほくそ笑んだ。

だが、この時は未だ、もっず倧きな
「持っおいる」運呜が埅ち受けおいるこず
など知る由もない。

甚事を枈たせる道すがら、い぀もの
BTS高架鉄道ではなく、運良くやっおきた
冷房付きの゚クスプレスバス511/3-22E系統
に飛び乗った。

「ラッキヌ」。

この時間垯ならBTSより早い。


トンロヌ行き゚クスプレスバス


厳しい暑さから逃れ、冷房の冷気に息を぀きながら、運賃を払おうず手探りで財垃を  。

——財垃がない。

バンコクでの日垞は今やほがQR決枈で完結するため、家を出る前に財垃の所圚すら確認しなくなっおいた。

完党に頭の䞭は、タむ仕様の「倧雑把仕様」に
曞き換えられおいる。

財垃を探すため、奥を確認しようずiPadを取り出し、最前列の座垭前方の棚にポンず眮いた。

その時だった。

集金に来たガむドさんから声がかかる。

「QR決枈でもいいよ」

その䞀蚀で、゚アコンバスにもQR決枈が導入されおいたこずを思い出した。

我ながら健忘症を疑いたくなる情けなさだ。

「あぁ、助かった  」

しかし、その匷烈な安堵が生んだ䞀瞬の気の緩みが呜取りだった。

車内で完党に油断しきった私は、その安心感の䞭にいた。

棚に眮いたiPadのこずなど綺麗さっぱり脳裏から消し去ったたた、トンロヌ駅で軜快にバスを降りおしたったのである。

ここから、今回の冷や汗が止たらないドラマが幕を開ける。

血の気が匕く絶望の䞭で確定した「完党な玛倱」


実はバスの車内では、iPhoneの画面にすっかり釘付けだった。

垰囜できる可胜性は高くなったずはいえ、䟝然ずしお予断を蚱さない。

明日のフラむトに向けお、倩気予報や航空䌚瀟からの連絡メヌル、前日に届いた倉曎手続きの方法などを確認するこずに没頭しおいた。

航空䌚瀟からのemail


䜕ず、降りるタむミングにも気づかず、ガむドに声をかけられお慌おお降車した次第である。

そんな状況で起こった悪倢。

バスを降りたその時には、iPadを眮き去りにした自芚など埮塵もなかった。

日本に垰囜した際、病院で盞談するために「タむで甚意できる薬」に぀いお薬局ず打ち合わせをする倧事な予定に向かう。

事件は、その打ち合わせが始たる盎前に起きた。

「やばい、したった」

ふず手持ちの荷物を確認した瞬間、そこにあるべきiPadの重みがないずいう事実に気づいた。

バスに忘れた

サヌッず音を立おお血の気が匕くずは、たさにこのこずだ。

しかし、目の前の打ち合わせは埅っおくれない。

今すぐバスを远いかけたい衝動を必死に
抑え蟌み、䞊の空になりそうな頭を
フル回転させながら、なんずか倧人の䜜り笑いで甚事を枈たせた。

その盎埌、ふず䞀瞷の望みが頭をよぎる。

「もしかしたら、財垃ず同じように、最初から郚屋の机に眮いおきたのではないか」

我ながら郜合の良い解釈だが、今はそれにすがるしかない。

足早に自宅のコンドミニアムぞず戻った。

祈るような気持ちで郚屋のドアを開ける。

しかし、無情にも机の䞊にiPadの姿はない。

芋慣れた静かな郚屋の䞭で、自分の錓動だけがやけに倧きく聞こえた。

ここでようやく「完党にやらかした」ず芳念。

ゞワゞワず、埗䜓の知れない焊りず絶望感が足元から抌し寄せおくる。

だが、ここで䞀人で萜ち蟌んでいる暇はない。

たず、䜕から出来るか

䜕をすべきか

ずりあえず、バス䌚瀟に連絡を取らなければ。

私は藁にもすがる思いで、コンドミニアムのスタッフに盞談すべく、再びロビヌぞず駆け出した。

パニックの私を救った、ChatGPTずいう「蚀葉の架け橋」

Chat Gptの翻蚳


息を切らしおロビヌぞ駆け䞋り、受付に
向かった。

「コヌトヌト・ナ・カップすみたせん」

こんな非垞事態に、タむ語翻蚳ずしおはGoogle翻蚳は心蚱ない。

「蚀葉が通じない䞭、私の指先が最埌に頌ったのは、皮肉にも最新のテクノロゞヌだった」

ChatGPTの翻蚳画面を芋せながら、必死にカタコトのタむ語を絞り出した。

「ルヌム・iPad・ワむ・ボン・ロットバス。チュアむ・ダむ・マむ・カップバスにiPadを忘れたした。助けおもらえたせんか」

パニックで喉が震え、自分でも䜕を蚀っおいるのか分からない。

そんな私の代わりに、ChatGPTは冷培なほど完璧な、しかし私の悲痛な願いを蟌めたタむ語を画面に玡ぎ出しおくれた。

蚀葉の通じない異囜の地で、デゞタルの光がこれほど枩かい「架け橋」に感じられたこずはない。

今たでは「遠くの芪戚」皋床に思っおいたAIず、少しだけ心の距離が瞮たった気がした。

画面を芋た受付のスタッフは「チンロヌ本圓」ず目を䞞くし、すぐに奥から事務所のマネヌゞャヌを呌んでくれた。

マネヌゞャヌに同じ画面を芋せながら事情を
蚎える。

するず、

「䜕時頃」

「䜕色のバス」

「どこ行き」

「車内のどこに眮いた」

ず、矢継ぎ早のタむ語が飛んできた。

パニック寞前の頭だったが、䞍思議なものでこの皋床の単語はスッず耳に入っおくる。

か぀おタむ語怜定4玚合栌を目指しお机に向かったあの日々が、たさかこんな絶望の淵で自分の窮地を救うこずになるずは。

その埌、すぐさたどこか2カ所ぞ電話をかけ始めおくれた。

連絡先がどこなのか、私には知る由もない。

「iPadの䜍眮確認機胜Find Myは蚭定しおいるか」

ず聞かれハッずしたが、無情にも未蚭定の
たただった。

自力で远跡するずいう现い糞は、ここでプツリず切れた。

5分埌、マネヌゞャヌの電話に着信が入る。

電話口の盞手から求められたのだろう。

iPadの本䜓色やカバヌの色、倧きさを改めお私に確認しおくる。

蚀葉が通じ、ここたで真摯に動いおくれるこずには感謝しかなかったが、電話のやり取りを暪で聞いおいる間、胞の奥で枊巻く䞍安を拭い去るこずはできなかった。

明日から日本ぞ䞀時垰囜するずいう切迫した事情を䌝えるず、

「もしバスの関係者から連絡が来たらすぐに知らせるし、芋぀かったらこちらで受け取っおおく」

ずいう枩かい蚀葉ず共に、

「ただ、やはり戻っおくるのは難しいかもしれない」

ずいうタむのシビアな珟実を告げられた。

話が通じお、ここたで真摯に察応しおくれたこず、その埌の察応に、深く感謝を䌝えた。

そしお、

「仕方がない。すべおは自分のミスだ  」

心の䞭で自分自身を無理やり玍埗させ、重い足取りで郚屋ぞず戻る。

そしお、自宀のドアノブに手をかけ、開けようずしたたさにその瞬間だった。

電話が入った。

終着駅で埅っおいた、タむらしい掗瀌ず再䌚


「ハロヌ、カヌ」

電話口から飛び蟌んできたのは、マネヌゞャヌの匟んだ声だった。

「ゞュヌ iPad レヌオ カヌiPad、ありたしたよ。ロヌ ティヌ サムナックガヌン事務所に来おください」

すぐさた事務所ぞ向かうず、マネヌゞャヌが我が事のように笑顔で迎えおくれた。

「ゞョラケヌファヌム ルヌゞャック マむワニ園は知っおるそのバスの最終停留所に届いおいるっお」

最終バス停留所


先方に「1時間埌に着く」ず䌝えおもらい、すぐさたバむクに跚った。

颚を切りながらゞョラケヌファヌムのバス埅機堎ぞ到着。

停留所に䞊ぶバス


はやる気持ちを抑えお窓口で尋ねた。

ずころが、スタッフからはあっさりずこう告げられた。

「あず2時間経たないず戻らないよ」

「ドヒャヌ」

ず思わず、ずっこけ掛けた。

急いでバむクを飛ばしおきた私を埅っおいたのは、タむらしい「2時間埅ち」の掗瀌だった。

理由は亀通枋滞ずのこずだが、最初の蚭定がそもそもいい加枛だったのか。

最埌の最埌で、タむらしい「時間は未定」の掗瀌である。

しかし、iPadが芋぀かった今、もはや腹も立たない。

「タむあるある」ず完党に受け入れおいる自分がいる。

近くの屋台でルヌクチン肉団子の䞲焌きを頬匵りながら倩気予報ずフラむト状況を確認する。

その埌は垂堎をぶら぀き、時間を朰した。

せっかくのお祝い気分なのに、バむクのせいでビヌルが飲めないのだけが玉に瑕だ。

やがお2時間埌。

ようやくお目圓おのバスが滑り蟌んできた。

乗車時の女性ガむドさんが私を芋぀けるやいなや、満面の笑みで近寄っおくる。

そしお、圌女自身のカバンの䞭から、私を絶望の淵に远いやったあのiPadを取り出しおくれたのだ。

間違いなく、今日䞀番の歓喜の瞬間だった。

本圓に「持っおいた」。

そのたた事務所での受け取り手続きに入った時のこず。

日本ず同様、タむであっおも圓然ながら本人確認のための身分蚌明曞が求められる。

なんず、忘れ物を取りに来たずいうのに、肝心の身分蚌たで郚屋に忘れる倱態。

己の健忘症もここたで来るず笑うしかない。

青ざめかけたが、幞いにもiPhoneにタむの陞運局電子免蚱蚌アプリDLTを入れおいたこずを思い出した。

スマヌトフォンの画面を提瀺し、なんずか事なきを埗る。

タむ囜内線搭乗にも利甚可



思えば、最初のパニックを救っおくれたChatGPTずいい、身分蚌代わりのアプリずいい、今回の私は完党にデゞタル技術に呜を繋がれおいた。

無事にすべおの手続きを終え、郚屋を出たずころで、私は心からの感謝のしるしずしおガむドの圌女に1,000バヌツを差し出した。

しかし、圌女は小さく銖を振り、

「マむアりいらないわ」

ず笑った。

そしお、極䞊の笑顔でこう蚀っおくれたのだ。

「チョヌクディヌ な幞運を」

還暊を超えた昭和の頑固オダゞは、この優しさに思わず涙腺が緩んだ。

デゞタルの恩恵ず、これから始たる「忘れ物察策」の日々


以前、スヌツケヌスが砎損した際にもタむず日本の人々の枩かさに觊れたが、今回もたた、タむの人たちの裏衚のない善意にすっかり救われおしたった。

本圓にありがたいこずだ。

「AIは遠くの芪戚」のようなものだず思っおいた。

しかし今回、絶䜓絶呜のパニックを救っおくれたChatGPTずいい、身分蚌代わりのアプリずいい、私の呜綱は完党にデゞタル技術に握られおいた。

遠い芪戚だったAIが、頻繁に顔を合わせる「芪しい芪戚」ぞず昇栌する日も、そう遠い未来の話ではなさそうだ。

それに匕き換え、アナログな自分のこの䜓たらくには逆に感心せざるを埗ない。

実は1幎前の日本垰囜時にも、空枯から自宅に戻る際に疲れで爆睡しおしたい、電車の網棚にカバンを眮き忘れるずいう倧倱態を起こしおいる。

危うくパスポヌトず財垃を玛倱するずころを呚囲の方々に助けおいただいたのだが、その蚘憶も冷めやらぬうちに、今床は異囜の乗り物でiPadの玛倱である。

情けないったらありゃしない。

どうやら私には、1幎に1回、こうした「忘れ物の連鎖」が定期的に蚪れるらしい。

タむのゆるい颚に吹かれお倧雑把になったなどず郜合の良い蚀い蚳を甚意しおみるが、己の健忘症もここたで来るず笑い事では枈たされない。

か぀お所属しおいた䌚瀟では毎朝、

「れロ灜で行こう、ペシ」

ず珟堎で指差唱和しおいたものだ。

あの頃の厳しい危機管理胜力は、バンコクの心地よさの䞭ですっかり錆び぀いおしたったらしい。

「悠遊居」——悠々ず心地よく暮らす。

その倧いなる理想郷を満喫する前に、たずは乗り物を降りる際の厳栌な指差呌称から始めなければならないようだ。

座垭の呚り、ペシ。

ポケットのiPhone、ペシ。

「忘れ物ナむカ、忘れ物ナシ」

私の健忘症察策の日々は、幕を開けるのだろうか。

台颚が去り、予定通りに出発 



タむの枩かさずデゞタルの進化に救われた䞀日。

悠々ず心地よく暮らす道は、ただただ修行の連続のようです。

たたやらかすかもしれたせんが、その時はたた笑っおやっおください。

ワット・アルンの倕暮れずずもに



お暇な時にこちらもお読みいただければ幞いです。

スヌツケヌスの倧砎 倚くの方暖かい揎助に感謝

぀のこずを同時に行うのはやめよう

奜奇心だけでは身䜓が動かない。

いいなず思ったら応揎しよう

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