【アメリカ横断記⑤】古き良き50年代!キングマン、映画カーズの町セリグマン!
さて、西部劇の町オートマンの次は キングマン!
この町にあるのはカラフルで可愛いダイナー!
古き良き50年代にタイムスリップします。
さらにそのお次はディズニー映画「カーズ」の舞台となった町、セリグマン!
前回から町の名前がマン!マン!マン!と続くのは何故だろうという疑問はさておき、今回の記事ではちょっぴりメルヘンでポップなアメリカをご紹介します!
ぜひ最後までご覧ください。
(※この記事は旅をした2019年の情報をもとに作成されています)
カラフルな田舎町キングマン
日本の田舎といえば、森や畑の緑に、茶色の木造家屋と瓦屋根。
そこには古くから伝わる日本の伝統的な様式美が存在します。
しかしアメリカはどうもその真逆のようです。



この町キングマンでは、建物はカラフルなペンキでベタ塗りされ、町のいたるところの壁面には色彩豊かなアートが描かれています。



おそらくはなんの伝統も無い、建物の所有者個人の趣味でしょう。
しかしそんな色と色がこの町に集まり、調和はとれていないはずなのに、陽気で自由なアメリカ文化を演出してるように感じました。
そんな中でひときわ目立つこの町の名物レストランがあります。
それがこちら!
50年代!ロリポップなダイナー

なんとも可愛いこちらのレストランは、
Mr D'z Route 66 Diner !

店内もまぁーーー可愛いこと!

頼んだのはハンバーガーとフライドポテト。ビッグでジューシー、まさにアメリカンな味でした!
そもそもダイナーとはなんじゃらほい!?
日本でも古くから営業してる安くて美味しい定食屋がありますよね?地元民に愛されてるみたいな。
ここアメリカで主に50年代頃から、そうした地元民の集う大衆食堂として各町に誕生したのがダイナーです。
その特徴はカラフルな色使いと、丸みを帯びたカウンターテーブル、そしてジュークボックス。
このダイナーで当時のアメリカ人は家族とふれあい、友人と楽しい時間を過ごしたのでしょう。
ではジュークボックスではどんな音楽を聴いていたのでしょうか・・・?
【66's Music⑳】Lollipop / The Chordettes
この曲聴いたこともある人も多いのではないでしょうか?
愛する彼のとろけるような甘さをキャンディ=ロリポップに例えた女の子の歌です。
歌っているのは コーデッツ 。
女性4人のカルテットによる美しいハーモニーとメロディー、そしてポップなリズムと可愛い歌詞!
50年代のカラフルなダイナーによく似合う、まさにこの時代のカルチャーを象徴する音楽かなぁと僕は勝手に思ってます笑
そんなコーデッツの最初の大ヒットは1954年発表のこの曲。
【66's Music㉑】Mr.Sandman / The Chordettes
この楽曲はかの名作映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の中で、主人公マーティが1955年にタイムスリップしたシーンのBGMとして使われています。
使用されたのはコーデッツのバージョンではありませんが、監督ロバート・ゼメキスもコーデッツが50年代カルチャーの象徴であると捉えたのではないでしょうか?
さて、ロックンロール漂流記としては50年代のロックにも目を向けたいところ。
実のところ、ロックンロールの時代は1954年に発表され大ヒットしたこちらの1曲によって幕が開けたと言われています。
(あくまでロックの最初の大ヒットであり、それ以前にもロック自体はあったっぽい)
【66's Music㉒】Rock Around the Clock / Bill Haley & His Comets
シングルのB面として発表されたこの曲。発売当初の売り上げは7万5千枚と大したヒットにはならなかったそうです。
ロックンロールという言葉もない時代で、レーベルに記載された分類も「Foxtrot」(ダンス音楽)でした。
しかし1955年、映画「暴力教室」の主題歌にこの曲が起用されたことで大ヒット!ロックンロールの時代が幕を開けることとなりました。
【66's Music㉓】Hound Dog / Elvis Presley
50年代のロックンロールといえばこの男!キングオブロックンロール! エルヴィス・プレスリー です。
人種差別が根強く、黒人の音楽であったR&Bが差別的に卑下にされていた時代に、それを敬意をもって追求し、表現した最初の白人がエルヴィス・プレスリーでした。
黒人用ポマードでリーゼントを整え、曲に合わせて腰を振るパフォーマンスでR&Bのセクシャルなイメージを大々的に表現します。
1955年当時、各段に普及していった家庭用テレビの保有率は65%。
テレビで流れるその衝撃的な音楽とビジュアルは大人たちから卑猥だと批判される一方で、多くの若者を熱狂させました。
ところで、前述した楽曲 Rock Around the Clock が主題歌の映画「暴力教室」は戦後の非行少年をテーマとした映画です。
現代にも通ずる ロック=不良 という図式は、エルヴィスの過激なパフォーマンスや青少年を扱った映画等のヒットにより、この50年代に定着したと言っていいでしょう。
アメリカンヴィンテージな雑貨屋さん
キングマンから次の町セリグマンへは、東へインターステート40号で一直線ですが、ここからは北へ大きく迂回し、旧道である本来のルート66を進みます。
その道中、荒野にポツンと現れる最高にイカした雑貨屋があります。
それがこちらの Hackberry General Store !



たまらんですねぇ!たまらんです。これがルート66なんです。(知ったか)
ハイウェイではなく、わざわざルート66をドライブすることでしか味わえないヴィンテージなアメリカがそこにはありました!



ルート66が栄えていた当時のあれこれがもうごった煮です!
現在はルート66を訪れる観光客のためのお土産屋となっており、またここをツーリングで訪れるバイカーたちの憩いの場でもあります。


さて、こちらのお店はハックベリー雑貨店といいます。
その名にちなんで50年代のロックンロールヒーローをもう1人紹介させてください。(ただのダジャレです)
【66's Music㉔】Johnny B. Goode / Chuck Berry
チャック・ベリー は50年代のロックンロール創成期に活躍したギタリスト、シンガーであり、その後世のロックに与えた影響の大きさから「ロックンロールの神様」なんて呼ばれたりします。
特筆すべきは彼の代名詞であり、今やロック界ではギターイントロの定石となっているあのギターリフ!
ドあたまからかっちょいいので是非聞いてください!
この曲 Johnny B. Goode は今やロックの古典的な名曲として多くのミュージシャンにカバーされています。
この曲を含め彼はファーストアルバムから作詞作曲をすべて自身の手によって行っており、青少年の学校生活や恋愛を扱ったその歌詞は、 多くの若者を熱狂させました。
(これもまた ロック=不良 のイメージの一因となったのかもしれません)
ところで先ほど、コーデッツの紹介の中で映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を取り上げましたが、Johnny B. Goode もまたこの映画の劇中歌として使用されています。
【66's Music㉕】Johnny B. Goode / Marty McFly
ああ~最高!もう100回は見てますこのシーン!
1955年にタイムスリップしたマーティが Johnny B. Goode を演奏するのですが、この動画で4:28秒から始まる動きにご注目頂きたい。
このギターを弾きながら膝を曲げて進むダンス?は「ダックウォーク」といいましてチャック・ベリーの有名なステージパフォーマンスであります!
(チャック本人の動画では1:06秒から)
このように象徴的なギターリフやライブでのパフォーマンスの楽しさから、チャック・ベリーはロック界で最初のギターヒーローと言えるでしょう。
(彼については「アメリカ横断記⑩」でも詳しく解説しています)
復活を遂げた町!セリグマン
いかした雑貨屋を後にして、荒野のルート66を東へと進みます。

途中乗馬クラブがありました。
少年少女たちが馬に乗り軽快に駆け回っています。めちゃめちゃ速かったです。楽しそう!



俺も乗りたい!とはさすがに言えず・・・車に乗り次の町へ向かいます。

このあたりからちらほら緑が見え始めます。
ひたすらに直線を突き進み・・・着きました!セリグマン!

セリグマン はルート66の歴史を象徴する町のひとつであり、かのディズニーピクサーによるアニメーション映画「カーズ」のモデルとなった町でもあります。
ルート66の中継地点であることでかつては栄えたセリグマンですが、インターステート40号の開通とともにルート66は廃線となり、観光客が激減、町は衰退していきました。
そこで一念発起し立ち上がったのがこの地で長年床屋を営んでいたエンジェルさん!
彼は自身の床屋を観光案内所兼お土産屋に改築し、観光客を誘致。
さらにルート66の歴史的価値を政府に訴えるなど、町の復興活動に尽力しました。

その結果ルート66は、歴史的街道「ヒストリックルート66」として整備、保全されることが決定し、世界的に人気となることで町は活気を取り戻しました。
セリグマンの町を歩いていると、ルート66関連のお土産屋が軒を連ねています。


かつて衰退していたとは思えないほどどのお店も活気があり、観光客もたくさんいます。


アメリカ横断の旅で初めて、日本人に会うことができました。こんな田舎町で!なんか嬉しかったです。

昔ながらの大きな看板のモーテルも当時の趣のまま営業しており、実際に泊まることができます。



映画「カーズ」の舞台
そしてこの町が賑わう一番の理由は、なんといってもディズニー映画「カーズ」の舞台となった町であるということ。
カーズは、ハイウェイの開通により衰退し地図から消えてしまったルート66上の町、ラジエータースプリングスが舞台(架空の町です)。
ひとりよがりで一匹狼の若きレーサー、ライトニングマックイーンがこの町に迷い込み、人情味溢れるこの町の住民と触れ合うことで助け合うことの大切さを学び、レーサーとして成長する物語です。
ここセリグマンには、そんなカーズの可愛い住人を模したヴィンテージのアメ車が数台展示されています。


映画のラストは、マックイーンの活躍によりラジエータースプリングスは再び活気を取り戻し、地図に名前が復活する結末となっています。
このストーリーはセリグマンをモデルにしたものであり、制作クルーたちは実際にこの町を訪れ、映画の構想を膨らませたそうです。
劇中に登場するラジエータースプリングスの町並みは、ルート66に実在する看板や名所、建物をオマージュして作られています。




カーズをご覧の方はぜひ探してみてください。(各スポットについてはこの旅のブログにておいおい紹介していきます。)
ちなみにエンディングでは、「アメリカ横断記プロローグ」 で紹介した楽曲 Route 66 が使用されています。
せっかくなので、チャック・ベリーのバージョンをお聞きください!
【66's Music㉖】Route 66 / Chuck Berry
次回はルート66を外れ、グランドキャニオンへ寄り道!雄大な自然!それはそれは感動しました!
⇒ 次回
