砂漠の寺院、壁を埋め尽くす幾多の仏像|活仏ダンザンラブジャーが遺したハマリン・ヒード【GWモンゴル10日間一人旅】モンゴル人姉妹と相乗りサインシャンド旅⑤
オフゴンスヴァルガのすぐ近くに構えるハマリン・ヒード。
ヒードは寺院や修道院を意味する言葉で、ハマリン寺院やハマル寺院という表記も見られる。
オフゴンスヴァルガから歩いてハマリン・ヒードへ

仏塔、オフゴンスヴァルガを後にしてハマリン・ヒードへ徒歩で向かう。
このハマリン・ヒードまでサインシャンド駅からは大体車で1時間弱かかるらしい。ドライバーさんが教えてくれて、姉妹が訳してくれた。遠くまで来たものだ。

何度でも言うけど、やっぱり雲と空が美しい。抜けるような空とはこういうことを言うんだね。ほんとうにきれい。

足元は砂。やはり砂漠の東ゴビ・サインシャンド。やはりいつ見ても雲がきれい。





時計回りに回ってお参り。マニ車がたくさん設置されているのでみんな回しながらお参りを進む。
ご祈禱に来る参拝客
中央に座っているお坊さんたちは、参拝客にお経を読んだり、占いをしたりしているらしい。日本でいう厄除けや祈禱のような感じだろうか。絶えずたくさんの人がお坊さんの前の席に座っていた。お経で来訪客の頭をぽんぽんと撫でる(かるくはたく、あるいはこするようなイメージ)お坊さんの姿がよく見られた。ご利益があるのだろうか。嬉しそうな顔で去っていった女の子の笑顔をよく覚えている。
そして、手作りであろう各所につるされている飾り。お参りに来た人が供えていったであろう手縫いの飾りが、東ゴビ砂漠のサインシャンドにあるこの寺院への敬虔な姿勢を表しているようで、その細やかなデザインも相まって神々しく見えた。
青に黄色の神々しさ

寺院に入って中央の壁面に、びっしりと小さな仏像がしきつめられている。色の対比と圧倒的な視覚的インパクトに、人々の仏教への真摯な姿勢を感じる。物言わぬものほど雄弁で、人を動かすのだ。
ハマリン・ヒードとダンザンラブジャー
このハマリン・ヒードを建立したのはダンザンラブジャーという徳の高い僧侶で、生き仏(活仏)として尊敬を集めていたらしい。仏教の宗教的な活動だけではなく、教育全般にも尽力し、識字教育に熱心だったという。また、詩人や作家としての活動を通して当時の文化発展に大きな貢献をしたのだとか。姉妹の妹さんが詳しく教えてくれたのだが、貧しい出自にも関わらず6歳で出家、生き仏として認定されたカリスマ性にあふれる高僧らしい。
仏教の教えを広め、教えを乞う人々が集まったというこのハマリン・ヒードは、仏具や仏典を保管する場所としての機能も果たしていて、今でも仏具や仏典のほか、絵画なども残されているらしい。
そのダンザンラブジャーのお弟子さんたちが籠って修行をしたと言われている場所が、サインシャンドの岩窟。
食いしばったお顔の香炉

寺院の前の香炉。細かいところにまで表情が刻まれていて、チャーミングかつ頼りがいがある。ここにお線香を備えたら心から安心な面構え。こういうディテールが命を吹き込んでいる感じがする。

中央奥がパゴダのオフゴンスヴァルガ。向かって右側がハマリン・ヒード。
ハマリン・ヒードを離れ、最後の目的地「黒い山」へ
サインシャンドツアーもいよいよ終盤。黒い山、ハルオールに向かう。

東ゴビ砂漠の大地も、雲も空も美しかった。
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