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「サカナクション」のバンド活動と、「山口一郎」の配信者活動を、セットで全肯定すべきなのか?

サカナクションの歩みをまとめた記事が閲覧数が伸びていてありがたい限りです。

ただ、記事はかなりの長文だったため、断片的に読まれた場合、批判的に書いている部分に関して、僕が単に「売れ線」に対して拒否感があるように誤読してしまった方もいるかもしれません。もしそうであれば、まずそれは明確に否定しておきたいです。(以下の記事でも主張していることですが。)

内向きな探求と並行した外向きへのチャレンジは、キャリア初期からバンドが常に取り組んできた試みであり、むしろバンドの重要な方針として応援したい部分です。「怪獣」も本当に素晴らしい作品であり、間違ってもメジャーに魂を売っただけのような楽曲みたいには一切思っていません。むしろ、サカナクションが「売れる」ことへのは、もっと積極的にチャレンジしてほしいものですよ。

モヤモヤが溜まってしまうのは、あくまで、山口一郎個人のYouTube上での振る舞い方と、YouTube視聴者のノリそのものです。

一郎さんのもとには「サカナクションのイメージを汚さないでくれ」「サカナクションと山口一郎の活動を切り離してほしい」といったDMも届いているようで、この意見は一見、身勝手な要望にも見えますが、実際にサカナクションのバンド本来の活動と山口一郎の配信者活動の路線が乖離してしまっている側面があることは紛れもない事実である以上、僕は正直この意見にも大いに共感してしまいます。

これに対して一郎さんはあろうことか「俺が一番サカナクションのことわかってるから」「俺がサカナクションだから」などという弁明を行っており、それを受けて、YouTube視聴者も「厄介ファンが勝手に、崇高なイメージを本人に押し付けている」という批判を強めています。

しかし、「バンドのファン」として山口一郎にマイナスの意見を持ってしまう層は、別に「崇高なイメージを勘違い」していたり、「ありもしない偶像を押し付けて」いるわけでは決してないでしょうよ。

サカナクションという屋号は、バンドである以上、100%山口一郎個人の専有物であるわけではありません。メンバーやスタッフとともに、2010年代、その「世界観」に救われてきた当時からのファンがたくさん居ます。その大切な思い出やかけがえのなかった空気感が、現在の一郎さん個人と推し活視聴者らによる配信ノリによって事後的に塗り潰されて台無しになってしまったという側面は確実にあります。そのことに拒否感やどうしようもない怒りを覚えてしまうのは当然の感覚でしょう。

過去の思い出云々を抜きにしても、シンプルにこちらだって人間なのだから、空気感やノリに「合う/合わない」があるのが当然です。


現在の山口一郎チャンネルを追うのはしんどい。

サカナクションの音楽活動は追っていたい。


ただそれだけ。この二つは両立すると思うんです。


YouTube視聴者は、「嫌になったのなら見なければ良いだけだ。黙って自衛していろ。」という意見もよく主張しているのを見かけます。

もともと山口一郎とサカナクションを切り分けずにナチュラルに応援していた立場からすると、好きなバンドのフロントマンの発信をあえて切り分けてミュートしたり情報を遠ざけたりしなければならない地点で極めて酷なことではありますが、個人の配信活動に違和感を覚えてしまう状況が続く以上はやむを得ず、遮断できるのであれば遮断したいですよ、こっちだって。


でも、「俺がサカナクションだから」なんでしょ?


そこに矛盾があるんですよ。


現状、「サカナクション」の一番の情報供給源が山口一郎の個人チャンネルになってしまっています。一郎さんは自身のYouTubeチャンネルでポロポロポロポロと、バンドとしての公式情報に先立って頻繁に情報を漏らしています。そのことについても批判する意見はよく目にしますし、それに対しても擁護派は「一郎さん自身のチャンネルで喋ることが何が悪い」「知りたくないのなら自衛すれば良い」の一点張りです。


違うんですよ。


「いけいけいっくん♡お前が行かなきゃ誰がいく♡」などという「オモシロおじさんノリ」(笑)(笑) を全肯定して耐え続けなければ、バンドや一郎さんの深い情報を積極的に追うこともできず、音楽面の受容にまで差がついてしまう。この理不尽な状況に、合わせられないファンが振り落とされてモヤモヤが溜まってしまうんでしょうが。

それに、音楽活動のペースが極度に遅く、ほぼ配信者活動で占められてしまっている現状で、配信まわりをシャットアウトしたら、何が残るんですか。数年に一度あるかないかのリリース情報をひたすら待ち続けないといけないだけになるじゃないですか。配信上のほうがバンドについての情報も早くて豊富な現状で、配信を遮断すれば、ライブ関連や知りたい音楽情報を知れるタイミングも遅くなってしまう。

配信がまるまる嫌なのではなく、活動の裏側や様々な音楽のことについて語っていたり、うつ病について語っていたり、と、応援する上で、視聴したい配信内容も数多くあります。しかし、「俺がサカナクションだから」などと言って、躁状態な「おもしろ配信者 (笑) いっくん」まで含めて全肯定しなければそれが叶わない現状。そこに批判勢は皆、ストレスを感じているのではないですか?

嫌なら見るな、と言いつつ、結局見なければサカナクションをまともに追えないストレス。


だから、山口一郎の個人活動とサカナクションのバンド活動を切り分けて欲しい、という話になるんだと思います。



ただ、うつ病になってしまった以上、いろいろ求めるのは酷なのもわかります。

これが「新しいサカナクション」ということなんでしょう。


でも、「いっくんくん」と「サカナクション」をイコールのセットで追わなければバンドの応援が成り立たないような状況が続くのであればもう、セットで嫌いになってしまいますよ。


サカナクションの音楽は嫌いになりたくないのに。


サカナクションから離れていった人たちは皆、そういう悲しい思いを抱えながら、自衛のために離れていったのだと、僕は思いますね。





それでも、だからこそ、新曲は楽しみですけどね…。

でも、以前ほどもう、楽しみになれなくなってしまった面もあります。

さみしいです。


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