僕はなぜ海の中を覗くのが好きなのか?
シュノーケリングが好きだ。これまでマイシュノーケルをカバンに詰めて、インドネシアや南アフリカなどを旅してきた。少しご無沙汰していたが、25年は石垣島で泳いだ。なぜ海の中を覗くのか?水中写真とともに披露したい。
不幸な出会い
シュノーケリングとの出会いははっきりとしないが、社会人になってからだ。多分、沖縄でやったのが初めてだったと思う。
色とりどりの魚が目の前を泳ぐ姿や、目の前に広がる青い海に心を奪われた…というわけでもなかった。もちろん、目に映る水中世界は美しかった。

でも、それ以上に水の中にいる間は仕事の電話を気にしなくていい。それが心を癒やすこととなった。(当時は土日だろうと深夜だろうと何かあればすぐに電話が鳴った)。「水中にいれば、ストレスフリーだ」。そんな気持ちが僕を海に向かわせた。
大人になってからできた新しい趣味はこうしてやや不幸な出会いから始まった。
僕は潜れなかった
ではなぜシュノーケリングなのか?確かにダイビングをする人は多いが、シュノーケリングで旅する人は少数派かもしれない。

ひとつは仕事で急な呼び出しなどがあった場合に、すぐに飛行機に乗れる必要があることだ。最近は呼び出しもかなり少ないが、いざという時の備えは要る。ダイビングでは減圧症を避けるため、最低12時間は飛行機に乗れない。これは僕にとっては致命的だった。
より重要なのは、体験ダイビングをした時に閉塞感というか、空気がなくなって窒息するかもしれないという恐怖に駆られたことだ。沖縄の名護で水に入ったが、何が見えたか全く覚えていない。過呼吸気味になり、とにかく怖かった。その時に2度と潜らないと決めた。
インドネシアという天国
海面から海を覗くシュノーケリングでは、海の透明度と深さが体験を左右する。透明度が低ければ何も見えないし、水が澄んでいてもサンゴや魚が深いところにいるだけではよく見えないこともある。
その点、インドネシアは無数にシュノーケリングスポットがあり、地元のマリンショップがシュノーケリングに適した場所をよく知っているケースも多い。


2012〜13年の半年間と16〜20年の4年間、インドネシアに滞在できたことは海を知る上でもかけがえのない体験だった。
バリ島はもちろん、ロンボク島、ブナケン(マナド近海)、マラトゥア島、ワカトビ、ラジャアンパット(西パプア州)、モロタイ島(北マルク州)、クラカタウ山近海、パル近海(スラウェシ島)、コモド島近海、ウジュンクロン、プラウスリブ(ジャカルタ近郊)、ブリトゥン島近海などなど、本当に色々な場所で海に入った。
Leicaで水中写真を撮る
インドネシア滞在の後半からはLeica X-Uを投入し、水中での記憶を写真に残すようにしている。(その前もオリンパス製の水中カメラで撮影していたが、撮影技術が拙く、あまりいい写真が残らなかった)。
Leica X-Uについては↑の記事も参照してほしい。
色とりどりのサンゴや魚はもちろん、ウミガメやマンタもみた。訪問出来なかったが、ジンベイザメやピンクイルカとシュノーケリングできるという場所もある。


水温10度台の世界
シュノーケリングは温かい水のなかでするものだと思っていた。そんな「常識」が吹っ飛んだのは、2018年9月の南アフリカでの体験だった。
ケープタウン郊外にハウトベイという場所がある。オットセイが集まる島が近くにあり、シュノーケルで一緒に泳げるのだ。
南半球でこれから夏に向かう時期。水温は10度台前半だという。サウナの水風呂に長時間つかるようなものだ。何も着ずに入ったら、15分と意識がもたないだろう。最大限分厚いウェットスーツを借りて水に入る。それでも顔は冷たかった。

海には怖いくらいたくさんのオットセイ。自由に泳ぎ回っていた。途中から寒さも忘れて、一心不乱に写真を撮った。そして外に出たら…唇は真っ青で、温かいシャワーのありがたみを感じた。
これからも泳ぐ
これからもまだまだ泳ぎたい。セブ島にはジンベイザメと泳げる場所があるらしい。カリブ海とか、紅海などでも泳いでみたい。沖縄の慶良間諸島は絶対にもう一度訪れたい。

シュノーケリングで世界一周も検討事項に挙がっている。
安全第一で
最後に。シュノーケリング中の事故が後を絶たない。海上保安庁によると、2020〜24年の50歳台のマリンレジャーでの死者・行方不明者のうち、シュノーケリング中の人の割合が最多の4割を占めた。
1人で泳がず、必ずその海をよく知るインストラクターに同行してもらうことや、ライフジャケットを着用することなどでリスクは下げられるはずだ。僕も年齢が近くなってきた。安全第一を心がけたい。
