M型ライカで飛行機は撮れるのか?(千里川土手に寄った話)
大阪で用事を済ませた後、伊丹空港に向かう前にふと思った。「M型ライカで空を飛ぶ飛行機は撮れるのか」ーー。やってみたい気持ちが抑えられなくなり、Leica M11-Pを持って千里川土手に向かった。
M型の苦手分野
M型ライカを含むレンジファインダー型カメラの魅力については様々なところで語られている。僕もLeica M11-Pを使い始めてから、写真を撮っていることを強く意識するようになったというか、写真を撮るプロセスそのものを楽しく感じられるようになった。
一方、現代的なAFを備えたデジタル一眼と比べて、MFで焦点を合わせるまで時間がかかるし、そもそも、AFと比べてピントも甘くなりがちだ。(ここは単純に僕の技術のなさでもあるが)。

仕様上、135mm超の望遠レンズもないし、多少は克服されつつあるが、70センチよりも寄ることは難しく、マクロ撮影も苦手だ。
一般にAFを使ってズーム撮影をすることが多い飛行機の離着陸などの撮影はだから、M型ライカにとって苦手な分野ともいえる。では、撮れないのか、というとそうでもなさそうだった。
飛行機撮影の聖地
向かった先は伊丹空港(大阪国際空港)のすぐ南にある「千里川土手」だ。伊丹空港B滑走路のすぐ南側にあり、20〜30メートル上を飛行機が着陸する。飛行機の迫力のある離着陸写真が撮れることから「飛行機撮影の聖地」とも呼ばれている。

大阪・梅田から阪急宝塚線の各駅停車に乗って、曽根駅まで行く。かなり冷え込んでいたので駅に隣接するコンビニで使い捨てカイロを購入した。(なかったら凍え死んでいた)。
曽根駅からは約2キロメートル離れている。歩いて20分ぐらいなのだが、今回は時間がなかったのでタクシーで向かった。

久しぶりに訪れたが、空港に近い方の土手はアスファルトで綺麗に整備されていた。反対側の土手は工事中で立ち入り禁止となっていた。地元自治体である大阪府豊中市が近くに「豊中つばさ公園」を建設しているためだ。
公園は部分開園していて、飛行機が見える展望スペースのほか、トイレなども整備された。駐車場も大きくて、千里川土手への訪問が今後しやすくなりそうだ。
Summilux 50mm1本で
飛行機の離着陸を撮影する場合、望遠レンズを使う場合が多いと思う。空飛ぶ機体を大きく写したいと思えばなおさらだ。

千里川土手は着陸直前の航空機が文字通り真上を飛ぶので、標準レンズや場合によっては広角レンズでも面白い写真が撮れる。今回は手持ちのLeica M11-Pと50mmのSummiluxで撮影することにした。

夕暮れ時で周囲は段々と暗くなっていった。シャッタースピードを1/500に設定し、f5.6とかで撮りはじまた。焦点距離はとりあえず無限遠に合わせた。

50mmだと、A滑走路に着陸する小型機はかなり小さくしか撮れなかった。787型機などの大型機材の着陸がほとんどなく、エンブラエル190などが多かった。

暗くなってからがより美しい
あっという間に暗くなってきた。レンズを開放にして、1/250や1/125程度のシャッタースピードを確保する。

煌めく滑走路の光が機体にも反射して美しい光景だった。失敗も多かったが、それなりにいい写真が撮れたかと思う。

千里川土手は撮影スポットや飛行機鑑賞スポットとしておすすめだ。撮影している人たちもなんとなく譲り合って撮っている感じがいいし、現場にいたおじいさんが「感動した。わざわざきて良かった」と話しかけてきてくれるなど温かい雰囲気だった。また訪れたいと思う。
