あるボランティアの話ー第10話ー~ボランティアを始めた頃┅Part1~


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組織は組織自体を守るもの、そこで働く一人一人を守るものではない。

ボランティアを始めた頃、私の学びでは利用者様と話す時はしゃがんで相手と目を合わせ相手の肩に触れる。そこから始めたのだが┅、
           帰ってきた言葉が
        「利用者様の体には触らないで!」
           と言うものだった。
        「どうしてですか?」と尋ねると┅
「身体を触られるのが好きな方もいれば嫌いな方もいるから┅             
        余計なことはしない方が良い┅」
            と返された。
          私は一応聞き入れて
             次からは
         「肩に触れても良いですか?」
           と聞くようにした。
    不思議なことに拒んでくる方は一人もいなかった。


       この職場に新しい方が入っても
        真っ先に聞こえてくるのが
   「貴方!そんなことをして何かあったらどうするの?」
            裏を返せば
(貴方は言われた通りにしてたら良いの!余計なことはしないで)
   管理職からそう言われて何も言えなくなっていく。

介護技術の向上も必要。しかし、組織のルールを守る事だけが優先され、自分の描いていた求めていた仕事と違う世界を見せられた時(この方は良いなぁー)と思っていても数ヵ月後には自分を出せない、平均かされた職員になっていく┅、
       6ヶ月から1年以内に辞めていく。
       


        「余計なことはしないで!」
          と言われても
彼が必死で守ろうとしていた人間としての暖かさや、一人の人間としての優しさを忘れたくない。
この職場で働くために自分をカメレオンのように変えられる方が優先されるとも思いたくない。

  組織の理論?そんなことの違うところで見続けていたい。


   あるボランティアの話ー第10話ー   終わり。



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