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老人とランチ 新百合ヶ丘の「ランチ」開拓物語「炭焼き大」編

異常な暑さが続くが、私の「ランチ」探索も続く。

昨日は、新百合ヶ丘マプレ商店街の裏、くら寿司の隣にある「炭焼き 大」に行った。


神奈川県川崎市麻生区上麻生1-7-1 2階は「わん」、1階が「大」


このあたりは、私があまり来ない界隈だ。

ここは居酒屋だと認識していたのだが、ランチもやっていることに最近気づいた。


店外にディスプレーされたランチメニュー


最近私は、新百合ヶ丘、五月台近辺で、ランチ店を絶賛開拓中である。昨日はこの「大」のランチに挑戦してみた。


店に入ると、12時前だが、もうけっこう客がいる。人気店らしい。

私は、外のメニューで見て、いちばん大きく表示されていた「炭焼き大御膳」にしようと思っていた。たぶんこれが看板メニューなのだろう。

価格の1500円(税込)は、ちょっと高いが、まあ予算内だ。


ところが、注文の時に、「事故」が起きる。

「食前と、食後に、飲み物が出ますから、選んでいただけますか」

と言われたのだ。

「え!・・」

と私はうろたえる。

メニューの「選べる飲み物」の部分が私の前に示された。



若い人は、「何か問題でも?」と思うだろう。

この店の店員さんは、みんなさわやかな若者たちで、お客さんも若い人が多いようだ。

だから、気づかないのだろう。

まず、

老人は選ぶのが苦手だ


ということを知ってほしい。


前に松屋のUIのことでも書いたが、老人は前頭葉が衰えて、判断力や決断力が弱い。

選択肢が多いことは、若者にはサービスだろうが、老人には拷問だ。

たくさんの中から選べと言われると、アワアワするのである。


しかもこの場合、食後だけでなく、食前の飲み物も選べという。

記憶にある限り、こんなに選択肢があるのは、私の生涯で初めてである。「食前の飲み物を選べ」なんて、この歳になって人生初の決断を迫られている。


でも、老人は見栄っ張りでもある。内心の動揺を悟られたくない。

平然と、メニューから選んでいるふりをする。


ここで、若い人に、第二のレッスンだ。

老眼をナメんな


ということである。

見えてないんだよ、目が。

もう一度、メニューの画像を出すが、



よくわかんないんだよ、ごちゃごちゃっとしてて。ぼーっとしか見えてないから。


それで、何を事故ったかというと、内心の動揺と、老眼と、バカ暑いんで喉が渇いていたこともあり、食前に「オレンジジュース」を選んでしまった。

「+150円」の有料オプションであることに気づかず、である(食後の飲み物には、有料オプションがなく、コーヒーをたのんだので、無事だった)。


これは私としては、痛恨のミスだった。

もちろん、私が99・9%悪い。

でも、0・1%くらいは、店側も悪いのではないか。


老人には「それは150円プラスになりますが、大丈夫ですか」という念押しが欲しかった。

こっちはその朝、コンビニでコーヒーを倒してこばしている、くらいボケてんだよ。

「あ、こいつボケてんな」くらい察してほしい。


UIの問題としては、私だったら、「有料オプション」の飲み物だけは、別メニュー、別の紙で持ってくる。

メニューが別になっていれば、「あ、こっちは有料か」と私でも気づく。


でも、文句は言わなかった。私が悪いのだし。

それに、最近はいたるところに「カスハラするな」とポスターが貼ってある。

あれは客を脅してるんでしょ。

昭和な振る舞いをしたら、しょっぴくぞ、と。なんとかハラというのは、たいがいそうだ。

怖いから何も言えない。老人は泣き寝入る。


で、まずそのオレンジジュースと、サラダが出てきました。


サラダは生姜のドレッシング


おいしかったよ。

次に、メインが出てきた。



ご飯の量が老人にはちょうどいいし、自慢の炭焼きは、さすがのうまさでした。

で、食後のコーヒー。



流れるように食事は提供されるし、店員さんの士気も高い。

12時を過ぎると、店内はもう満員になっていた。


まず文句のつけようがない、いい店ですね。

でも、会計の時、1650円を払って、

「予算は1500円だったのに・・」

と、あの余計なオレンジジュースを悔やんでいる。


店を出ても、

「あの150円がもったいなかった、失敗した・・」

という思いだけが、頭の中でこだまする。


ここで、老人に関する第3の教訓だ。


老人は小さいことでクヨクヨする


これも、たぶん脳の衰えに関係してると思う。

血のめぐりが悪くなって、思考が流れていかないのだ。小さなことが気になって、クヨクヨ、シクシクする。


こういう妄念が高じて、老人はトラブルになるのではなかろうか。最近、よくあるでしょう。「あいつが気に食わない」とか言って、刺したりするやつ。


異常な暑さの中、私も危険な心理に近づいていた。

「くそ、散財ついでに、リリエンベルグで甘いもの買って食ってやる」

とまで思い詰めたのだ。

リリエンベルグは、このあたりでは有名な高級菓子店だ。


しかし、リリエンベルグに行くと、休みだった。


麻生区の有名菓子店。例によって、店の人のポエムみたいのが書いてある


いつも長蛇の列ができている、リリエンベルグで買い物しようなんて、滅多に思わないのに。

オレが必要としているときに限って、定休日だ。たいがいそうだ。


あきらめて帰ることにした。

この頃には、もう「150円」のことは忘れている。

老人は記憶力がない


そんな繰り返しで、老人は生きている。

さあ、今日はどこのランチに行こうか。



<参考>


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