バラのソフトクリームと「海苔弁」の倒産(新百合ヶ丘)
昨日は、新百合ヶ丘の北口に6月にできた「松屋、松のや併設店」に行ってきました。
この店に来るのも初めてだし、たぶん「松のや」も初めてだと思う。

私と松屋との関係は、吉野家との関係ほどではないが、長い。
「俺と松屋」という本を書くとすれば、3章構成になる。
第1章 昔のカレーはうまかった(私が30代の頃)
第2章 シュクメルリがうまかった(私が50代の頃)
第3章 券売機のインターフェイスが最悪(老人になった最近)
とくに、松屋の券売機問題については、早くから警鐘を鳴らしていた。
でも、そんな本は書かない。
昨日は、せっかく「松のや併設」だから、とんカツでも食うか、と思っていた。
「創業ビーフロースかつカレー」というのがあったので、それにした。
券売機のインターフェイスは、社会問題にもなったから、さすがにずいぶんわかりやすくなっていた。


でも、あとで考えると、これ「創業ビーフカレー」に「(豚の)ロースかつ」が乗ってるんだよね。
「ビーフロースかつ」とすると、牛肉のロースかつみたいだ。
虚偽表示にならないのか。消費者庁は黙っているのか。
牛丼屋でとんかつ売ってるから、牛だかトンだか、わからなくなっている。
あいかわらず松屋はトリッキーで油断ならないと思う。

これが、私の舌が覚えている「あのカレー」かどうか、確信が持てない。
松屋の昔のカレーは、私の記憶の中で理想化されているので、どんな現実のカレーも追いつけない。
俺のあのカレーは、もっと黒くて、もっと濃かったような気がする・・。
このカレーは、俺のあのカレーより、ちょっと甘いような気がするんだよね。
でも、おいしかった。
そのあと、せっかく新百合の北口に来たので(あまり来ない)、昔から評判を聞く「エチエンヌ」のかき氷でも食うか、と思った。
昨日も暑い日だったので。
でも、エチエンヌまで行き、かき氷の料金表を見て、私は崩れ落ちた。



2000円のかき氷がこの世にあるとは思わなかった。
私の住む世界とは違うと思ったので、見なかったことにして踵を返した。
新百合の北口は怖い。
私のホームグラウンドである南口に戻る途中、いろいろ考えた。
それでなくても原価が安そうなかき氷を、どうすれば2000円にできるのか。
逆に、2000円という価格をつけて、客を満足させ得るかき氷というものがどういうものか、興味を覚えた。
でも、その好奇心のために2000円は払えない。
でも、このまま帰ったら、なんか人生に敗北した感じがする。
ちょっとは贅沢して帰りたい。
それで思い出したのが、南口のオーパ地下1階「MINI SOF(ミニソフ)」で売っているという、「新百合ヶ丘店限定ソフトクリーム」だ。
あれを食って帰ろうと思った。


税込570円か・・。
高くても500円内におさえてほしかったが、ここで再び人生に敗北するわけにいかない。
「岡山白桃」のローズソフトを注文した。
新百合ヶ丘限定とするなら、そこはローズではなく「ゆり」にしてほしかった。
「新百合ヶ丘限定ローズソフト岡山白桃」って、植物が3種類、地名が2カ所出てきて、混乱する。
最近は混乱する商品名ばかりだ。
でも、出てきたローズソフトを見て、興奮した。

これは映える! と思って。
これはいろいろ撮っとかなければいけないと思うけど、なにしろ商品の安定が悪く、置き場所も狭く、うまくいかない。


そのうち、すぐ溶けはじめてしまった。
やばい!
と思って、撮影はあきらめ、食べはじめた。
ボリュームがあって、おいしかった。
でも、形状(バラ)と実際の味(桃)との認知的ギャップを感じる。
俺はこのソフトクリームにバラを感じるべきなのか、桃を感じるべきなのか、と脳が混乱します。
それと、コーンまで甘いので、全体として甘すぎるかな、と思った。
今日は、何か舌が甘みを強めに感知する日なのかもしれない。
無事、この日のミッションを果たし、贅沢もして、さて帰ろうとオーパを出ようとした時、視界の中に、高級海苔弁の「いちのや」のお店が見えた。
二人の店員さんが、楽しそうに話をしていた。
「そうだ、ここの海苔弁も、早く食わねば」
と思った。
ここの海苔弁を食う、と、以前、記事の中で、予告していたのだ。
<予告>
次の「どうせ死ぬんだ」は、この2300円の最高級「のり弁」に挑戦します!
(2026/3/18 note記事)

でも、いつもタイミングが合わず、まだ食べられていなかった。
それが、家に帰ってスマホを見ると、
「海苔弁いちのや 経営元が事業停止」
というニュースが飛び込んできた。
【海苔弁いちのや 経営元が事業停止】
(株)いちのやは事業を停止し、8月4日までに事後処理を弁護士に一任した
一部店舗は7月31日に閉店しているが、店舗担当者は「一部FC店舗は営業が継続される予定」とコメントした
靖国神社前などで弁当店「海苔弁いちのや」を経営していたほか、百貨店などに弁当の販売店を出店し、高価格帯ながらも、テレビ番組やSNSで取り上げられるなどにより人気店となっていた
2024年9月には米穀卸などをグループで展開する(株)むらせホールディングスの子会社となり、以降も積極的に店舗を出店したほか、人気アニメとのコラボメニューを販売するなど、事業拡大を狙っていた
しかし、原材料費や人件費の高騰、出店費用などで費用負担も重くなり、2026年に入るとスクラップビルドにより業容が縮小し、動向が注目されていた
(東京商工リサーチ公式 2026/8/6 14:30 一部略)
【海苔弁いちのや 経営元が事業停止】
— 東京商工リサーチ[TSR]公式 (@TSR_NEWS) August 6, 2026
(株)いちのやは事業を停止し、8月4日までに事後処理を弁護士に一任した
一部店舗は7月31日に閉店しているが、店舗担当者は「一部FC店舗は営業が継続される予定」とコメントした
負債総額は現在調査中… pic.twitter.com/siqMZZZ1k2
「え!? さっき見たあの店、もうつぶれてたの?」
ショックを受けた。
「一部FC店舗は営業が継続される予定」とあるが、オーパのお店は、それに当たるのだろうか。
さっき、買っておけばよかった。
タイミング的に、私が買わなかったからつぶれた、みたいな罪悪感を感じてしまった。
1月に、やはりオーパ店に入っていたコーヒー豆販売店の「ジュピター」がつぶれた。その記憶が、また新しい。
厳しい世界だ。甘くない。
<追記 8月7日午後>
「いちのや」新百合ヶ丘店は、とりあえず営業を続けています。
