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広告経済の次 #15: ささやかな抵抗 その2 ―― ブラウザ

前回、プラットフォーマー (あるいはテクノ領主)に対する、
ささやかな抵抗の第一歩として、
今後、本を紹介するときは、
Amazon の代わりに Books.or.jp (日本書籍出版協会) のリンクを使います!
という個人的な決意の話をしました。

その第二弾として、今度は
ブラウザのことを考えてみます。


私は、Amazon での買い物も、
note の執筆も、
ChatGPT との会話も、
すべて Chrome を使ってます。

いつからか、
パスワード管理も Chrome に任せるように
なってしまいました。
何と言っても便利です。
家でPCで作業していたことの続きを、
電車の中でスマホで継続できます。


私が日常的に使うメジャーなサービスは、
基本的には SaaS なので、
それぞれが PC / スマホ の環境のシームレスな連携を
サポートしてくれています。
ですから、個々のサービスに閉じていれば、
ブラウザ連携は不要です。
しかし、複数サービス間の連携やら、
新しいサービスのユーザ登録やらが絡むと、
ブラウザベースの連携が本当に便利なんです・・・

つまり、私はブラウザを通して Google に多くを委ねている、
ということになります。
日常の選択、検索、購買、閲覧、そのすべてが、
Google という巨大なエコシステムに吸収されている。

自分は何を使って、どういう選択をしているのか。
便利さの代償として、何を手放しているのか。
そういうことを少し立ち止まって見てみたくなりました。
できることは限られていても、まずは現状を知るところから始めたい。
そう思って、ブラウザを見直してみることにしたのです。


比較対象として選んだのは、FirefoxBrave、そして Tor です。

Brave は、広告とトラッカーの自動ブロックを売りにしています。
動作は軽く、最初から広告ブロックが効いているのは快適そうです。
ただ、デフォルトで独自の仮想通貨(BAT)や
報酬システムが組み込まれているなど、
思想としてはやや過激なのかもしれない、
という印象をもちました。

Tor は、匿名性の確保という点で群を抜いているようです。
IPアドレスの秘匿や多段階の中継といった仕組みにより、
ネット上の痕跡を最小限に抑えようとする設計らしいです。
ただし、速度が遅く、日常的な用途には向かないようです。
あまりにイバラの道すぎると、
持続できないので、
今回は見送ることにしました。

その中で、もっとも現実的に使えそうだと感じたのが Firefox です。
私も Chrome が普及する前は Firefox を使ってました。
Mozilla によって運営されている Firefox は、
非営利の立場でプライバシー尊重を基本理念としている点に、
共感を覚えます。
機能面でも、アドオンが豊富で、ブラウザ自体のカスタマイズ性も高い。
日本語環境での安定性も申し分ありません。

また、Firefox には「NoScript」という拡張機能があるそうです。
これを使うと、あるサイトにアクセスした際に、
どの外部ドメインに接続しているかを
明示的に確認することができます。
普段何気なく開いているページでも、
Google や Adobe と連携していると聞いたことがあります。
このあたりを、まず理解するために、
Firefox を使ってみることにしました。


もちろん、Chrome を完全に絶つわけではありません。
Firefox の NoScript を使ってみて、
どういうことが起きているのか
どこまで行けるのか
まず体験してみる、というつもりです。

実際に切り替えてみてどうだったか、
そして見えてきたことについては、
またあらためて共有したいと思います。



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