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17年前の家づくり 仕様編 なぜ私は壁紙を選ばなかったのか

はじめに

かにです。

今回は、
内装仕上げは“メンテナンス思想”で決まる
と気づいた話をします。
クロスの品番…と言っていないのはそういうことです。

ここでは17年前の私が
1. なぜ(その仕様)選んだのか?
2. 当時の懸念
3. 17年後の評価
4. (当時の)コスト感

について私の視点で語っていきます。

みなさんならどう考えるか、
・同じ選択をするのか、
・他の選択をするのか、
・17年経つとどうなるのか、
イメージしながら
読んでもらえると嬉しいです。

これまでのおさらい

・20代後半(当時)
・世帯年収400~600万円
・ローコストハウスメーカーは
 間取りに満足できず
・大手ハウスメーカーは
 金額提示なしで契約を迫られる
・分離発注と出会う
・2人目に出会ったふんわり設計士で決定
・間取りが決定
・予算はローコストハウスメーカーと
 大手ハウスメーカーの中間
 (ローコスト寄り)

今回のお題は内装仕上げです

私の選択:チャフウォール

チャフウォールとは
ホタテ貝殻と籾殻を原料とした
100%天然素材の内装材で、
消臭・抗菌・調湿効果に優れた壁材
です。    参考:北日本チャフウォール
2026年の現在でもマイナーな内装仕上げ材です。


ここでは
17年前の私が「なぜチャフウォールを選んだのか」を
当時の判断軸と今の評価から語ります。

ちなみに、2025年に建てたばかりの
2軒目の家づくりでも同様の判断をしています。

1. なぜチャフウォールを選んだのか?

私は、壁紙職人による張り替えではなく、
自分自身で塗り直し対応できる塗装壁として
チャフウォールを選びました。

2009年頃の自然素材ブーム

2009年当時は、
「自然素材 vs 工業製品」
の対立が激しい時代でした。

シックハウスの問題が提起され、
2003年の改正建築基準法(シックハウス規制)で
24時間換気の設置が義務付けが浸透した頃でした。

自然素材の健康住宅!

自然素材派は工業製品を悪と決めつけるかのような
広告やHPでの主張が目立つ時代でした。

「石油でできた家に住みたいですか?
 自然の家に住みたいですか?」
なんていう、
挑発的な広告を掲げる会社もあったほどです。

二項対立で煽って、施主を不安にさせる商法です。
2026年現在の視点で振り返ると
苦笑いしかありません。そんな時代でした。 

私は、ただの平民です。

少し偏見が入りますが、
自然素材の家
=ほぼ、地元工務店
=ほぼ、純和風の住宅
=高級 
という構図でした。少なくとも私のまわりは。

瓦屋根、引き戸の玄関、大黒柱、時には土壁、和室

おばあちゃんの家

って印象でした。
ディスっているのではないです。
当時20代後半の私には正直、
そうにしか見えませんでした。

そして、高い!

平民の私に自然素材なんて
選択肢はそもそもありませんでした。



ふんわり設計士の手がけた家を見るまでは…。

紆余曲折あって、
ふんわり設計士と家づくりをすることになりました。

ふんわり設計士の手がけた家を
見学させてもらいました。
そこで出会った塗り壁の質感は…

「最高」ではなく、「違和感がない」

でした。
床が自然素材で、壁だけが工業製品
という違和感が消えていました。

実はふんわり設計士に出会う前に
無垢床の家はBESSのモデルハウスで
経験済みです。
内装仕上げはビニールクロス(普通の壁紙)と
壁一面に木を貼った仕様でした。

正直、ビニールクロスの壁紙は
なんとも言えない違和感がありました。
パインの無垢床は
自然素材で艶消しかつ均一ではない質感、
ビニールクロスは
艶消しのはずなのに全面均一な質感で
無垢床に比べて艶っぽく感じていました。

例えるなら
・床は水彩絵の具で塗った質感
・壁はポスターの質感
という感じ。

また、壁一面の木は重く感じました。
良く言うと木質感が高い。
悪く言うと「古い豪邸にありがちな木の壁の圧迫感」
を感じていました。


一方、ふんわり設計士の施工事例は
壁も、床も色違いの水彩絵の具で塗ったような
同じ質感
を感じました。

分離発注なら安い

以前の話を読んでいただいている方なら
こう来ると想像したと思います。

無垢床は合板フローリングとほぼ同額で導入できた話はこちら。

世の中そんなに甘くはありません。

塗り壁は高かった…

後日、見積もり目安を見せてもらって落ち込みました。
金額を見て黙っていると、

「和紙クロスなら
 ビニールクロスと値段変わらないよ」

とふんわり設計士のつぶやき。
見積もり目安の下の方に目をやると、
和紙クロスがビニールクロスとほぼ同じ単価。

不都合な壁紙の真実

外壁選びの話でも触れましたが、
少し前に実家の軽いリフォームをしています。
この時に壁紙の張り替えも検討していました。

業者の営業トークだけでなく、
自分でも調べて以下の事を知りました。
・壁紙は糊で壁に接着されている
・10年以上経過すると接着剤が必要以上に固着して
 剥がしにくくなるので工賃が高くなることがある
・ビニールクロスは10年程度経過すると
 古い仕様は残っていないことがあるので定番色に
 しておくことが無難

壁紙は10年ごとに張り替え!?
が推奨されています。

リフォーム業者からそう聞いたときは
耳を疑いました。
そして、夜な夜なネットで調べて、
事実だと知りました。


ちなみに、実家の判断は
「別にそこまでボロボロじゃないし、困ってない。
 もったいないからこのまま、張り替えない。」
というネットで調べたセリフそのままでした。


壁紙恐怖症

「10年ごとに壁紙を張り替える」
という考え方に違和感を覚えていて、
和紙クロスでさえも慎重になっていました。

でも、塗り壁は高い。

でも、でも、

できることは見積もり目安を眺めることだけ…


・・・
ずーっと眺めて気が付きました。

左官手間より塗装手間の方が安いじゃん!
左官の塗り壁じゃなくて、
塗装の塗り壁ってないかな?

ご存じの通り、
・左官はコテを使って、盛るように壁を仕上げます。
・塗装はローラー状のスポンジで塗ります。
素人が考えても塗装の方が特殊性が低いです。

これは安くできるかも!

Googleで調べまくり数日。(AIのない時代です。)
そして、見つけました。

塗装で仕上げられるチャフウォール!
参考:北日本チャフウォール


サンプルも取り寄せて、質感も問題なし。 

実はちょっとじゃなく高かかったです。
でも、ここは10年以上先を見越して決心しました。

壁も天井も、ロフト以外は全面塗ってもらいました。


2.当時の懸念

壁紙恐怖症の方が強すぎて、
チャフウォールに対する懸念はありませんでした。
今思うと、向こう見ずで若かったと思います。

結果、9年後の売却まで後悔なしでした。

懸念と言うか、宣伝文句の振り返りをします。
北日本チャフウォール協会のHPには
 ①天然素材
 ②化学物質低減作用
 ③消臭性
 ④吸放湿性
 ⑤抗菌性
が特徴として記載されています。

③以外について、調べる手段がないので、
③消臭性だけ振り返ります。

ホットプレートで焼肉しても
翌朝には臭いがなくなっている

でした。
これには驚きました。
一緒に焼き肉パーティをして
泊まっていた友人は翌朝、驚いていました。

臭いのあるものが無臭になるような
即効性はありません。
焼肉中は焼肉のにおいを楽しめます。
翌朝になると不思議と消えます。

1年目でも9年目でも体感は何も変わりませんでした。

メンテナンス性

もいいです。

消しゴムと濡れタオル
だけで
表面に付いたこすれ汚れを落とすことができます。

スポンジローラー
があれば自分で塗り直せます。
ホームセンターにある最安の500円セットで十分です。
手垢がひどかった箇所だけ試しに塗ってみました。
養生だけしっかり行っておけば、
仕上がりはプロと変わりません。

・陽に当たることの焼け
・経年によるポロポロ剥がれ
はありませんでした。


3. 17年後の評価

チャフウォールを選んで後悔したことは一度もありません。

塗装は木部が動くと割れる

強いて言うなら…レベルの注意事項です。

木造の家は最初の数年は柱や梁が動きます。
普通の人が想像している何倍も動きます。
その動きに追従できないので塗り壁や塗装は割れます。

具体的には
・階段の踏み板、
・壁とあらわし梁の隙間、
などが割れます。

ある日、床に白い粉が落ちていることがあります。
これが割れです。
最初はびっくりしますが、
シロアリではありません。

一方、
ビニールクロスならある程度は伸びてくれます。
ある程度を超えるとビニールクロスでも割れます。
粉は落ちません。

木造では構造材が大きく動くため、この種のクラックは避けにくいです。

そんなレベルの話です。

自然素材には自然素材で合わせる

センスのない私にできる、
精一杯のコーディネートです。

長くなってしまったので、
コーディネートの話は別の機会で語ります。

4. (当時の)コスト感

時代差があるのでずばりの金額表現は避けます。

ビニールクロスが当時も今も標準的な壁紙です。
これを100とします。

というコスト感です。

珪藻土塗り壁が高い!

ですね。
あくまでも当時のふんわり設計士周辺のコスト感です。

チャフウォールも相当高いですが、
17年後の今でも後悔はありません。


まとめ

・壁紙の張り替え懸念の回避を優先した
・結果、新築祝いに焼肉しても大丈夫だった

私は17年前、
「見た目」ではなく、
「将来どうメンテナンスするか」
で内装を選びました。

その判断は、17年経った今でも間違っていなかったと思っています。


あなたが当時の私と同じ条件で家を建てるなら、
あなたは内装材にコストをかけますか?

次回は窓

について語ります。
成功と後悔の混ざった話になる予定です。


参考:仕様シリーズ


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