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【S4|未来感の編集】見えているのに、見えていないもの #1 

第1話 判断は、思考より先に起きている

その違和感は、もう答えを知っている。


デザインの判断は、思っているよりもずっと早い。

資料を読み込む前に、
要件を整理する前に、

もう、方向は決まっていることが多い。

この案は、違う。

理由はわからない。
でも、どこかがおかしい。

かつての私は、その感覚を信用していなかった。
判断には、根拠が必要だと思っていたからだ。

だから、説明を探した。
ロジックを積み上げた。
言葉で納得できる形にしようとした。

けれどあるとき、気づいた。

それは「考えた結果」ではなく、
すでに「感じ取っていた結果」なのだと。

たとえば、プレゼンの場。

言葉は丁寧だ。
説明も筋が通っている。

それでも、どこか引っかかる瞬間がある。

ほんのわずかな沈黙。
言い切らなかった語尾。
一拍、遅れたうなずき。

それらは、資料には書かれていない。
けれど、確かにそこにある。

以前、ある案件で、ほんのわずかな違和感を覚えたことがある。

説明は正しい。
条件も揃っている。

それでも、これは進めるべきではない、と感じた。

理由は説明できなかった。

ただ、何かがずれていた。
結果的に、その違和感は当たっていた。

問題は、あとから表面化した。

そのとき私は、やっと理解した。

判断は、思考より先に起きている。

私たちは、すべてを言語で理解しているわけではない。

むしろ多くの場合、
言葉になる前の段階で、すでに感じ取っている。

デザインとは、
その「言葉になる前の領域」を扱う行為だ。

見えるものを整えるのではない。
見えないズレを、無視しないこと。

だから私は、違和感を探す。

説明できるものではなく、説明できないもののほうに、注意を向ける。

その感覚は曖昧で、ときに不確かだ。

けれど、最初に現れるのは、
いつもそこだ。

そして今、
ひとつの問いが立ち上がる。

この「言葉になる前の判断」を、
AIは扱えるのだろうか。

次の回では、
言葉の外側で起きているコミュニケーションについて考える。

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私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
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※こうした「言葉になる前の違和感」や「見えていない関係」を、一緒に整理していくこともできます。
言葉になる前のものを、構造として捉え直す


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