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【S2|生命とデザイン】言葉になる前に、もう知っていた #3

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第3回|つくる

空高く飛ぶ、白い飛行機。
それが、私をモノづくりの世界に引き込んだ。

小学生のころ、
一冊の本に夢中になった。

二宮康明の
『よく飛ぶ紙飛行機集』シリーズだ。

これは、いわゆる解説本ではなかった。

本そのものを切り抜いて、
紙飛行機を作る。

いま思えば、かなり大胆な本だったと思う。

そして、その紙飛行機は、
本当によく飛んだ。

家の前の田んぼで、
作っては飛ばし、
飛ばしては、また作った。

風の強さ。
紙のわずかな歪み。
指先の力加減。

ほんの少しの違いで、
飛び方が変わる。

その結果が、
すぐに目に見える。

それが、たまらなく面白かった。

やがて私は、
本の通りに作るだけでは飽き足らなくなった。

自分なりに形を変え、
翼を調整し、
バランスをいじるようになった。

飛ばしては、直す。
直しては、飛ばす。

その繰り返しの中で、
少しずつ、コツのようなものを掴んでいった。

気がつくと、
自分で作った紙飛行機も、
よく飛ぶようになっていた。

そのとき、私は、
本気で思った。

自分は天才なのかもしれない、と。

いま思えば、違う。

私は、ただ、
うまくいく形を、なぞっていただけだ。

それでも、

飛ばしてみるまで、わからない。
飛ばしてみれば、わかる。

その往復の中に、
いまも変わらない、
モノづくりの手触りがある。

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私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
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飛ばしてみるまで、わからない。

その繰り返しの中で、
少しずつ見えてくるものがあります。

もし、うまくいく形に触れた感覚があるなら。

それは、すでに構造に触れているのかもしれません。

違和感の整理について


▼ 型は、破るための足場になる

▼ たまたま飛んだものを、もう一度飛ばせるようにする

▼ 完成していないから、手を入れたくなる


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