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【S5|自然と文化】手入れするデザイン #3

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第3回|使うことも、手入れである


手入れというと、
直すことや整えることを思い浮かべる。

でも、使うことも、手入れの一部なのかもしれない。

道具は、しまわれたままでは育たない。

使われることで、
少しずつ人の手に近づいてくる。

新品の道具は、たしかに整っている。
でも、まだこちらを知らない。

こちらも、まだその道具を知らない。

使っているうちに、力の入れ方がわかってくる。

少し待つところ。
任せていいところ。
気をつけるところ。

そういうものが、少しずつ身体に入ってくる。

それは、
道具を思い通りにすることとは違う。

道具の癖を、
こちらが覚えていくことでもある。

よく使った道具には、使った人の時間が残る。

傷もつく。
古くもなる。

でも、それをただ劣化と呼ぶには、少し足りない。

道具は、ただ使われるだけではない。

使う人のふるまいを、少しずつ設計し返してくる。

使いながら気づき、
気づいたから少し整え、
整えたからまた使える。

その小さな循環の中で、ものは少しずつ、その人のものになっていく。

手入れは、新品に戻すことではない。

使われてきた時間を消さずに、
次へつなぐことなのだと思う。

だから、使うことも手入れになる。

そしてたぶん、手入れされているのは、
道具だけではない。

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D4G Worksについて
私が運営する「D4G Works」では、デザインを通じて社会や生命の営みをより良くする実践を進めています。
詳しくはこちら → D4G Works公式サイト


※使うことで、少しずつ形が変わっていくものがあります。

道具だけではなく、
その道具を使う人のふるまいもまた、
少しずつ整えられていく。

D4G Worksでは、そうした自然と文化のあいだにあるふるまいを、構造として捉え直し、かたちにしていく伴走を行っています。

言葉になる前のものを、構造として捉え直す


▼ 作ることは、近づくことでもある

▼ 道具は、身体にも残っていく

▼ 使ううちに、考えも育っていく


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