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英語が出てこない僕へ、歌が降ってきた

■ はじめに

久しぶりにオンライン英会話を再開した。
どうしても話したい人がいた。

カンボジアに住む、イギリス出身の女性。
9カ月前に一度レッスンした人。

なぜか最近、その人のことが頭をよぎるようになった。

👉 前回の記事はこちら 「怖さの前で、立ち尽くすとき




■ 再開のきっかけ

「苦手な英語に触れなきゃな、でも怖い。」というのが、最近の僕の課題。

そんな中、街でたまたまRobbie Williamsの曲を耳にしたり、
その流れでNetflixでドキュメンタリーを見たり、
Coldplayの曲名が、noteの記事を書く中でふと浮かんできたり。

英語、イギリス、音楽か。
「あ、あの先生となら、こういう話できるんだろうな。」と思った。




■ はじめての“ネイティブ”への挑戦

昨年12月、オンライン英会話を始めた。
フィリピンの先生ばかり選んでいた。
時差があうのと、同じアジア人という安心感もあって。

そしてプロフィール写真を見ながら、

「どの人が優しそうだろう?」――

そんな基準で先生を選んでいた(笑)。

正直、アメリカ人やイギリス人はちょっと怖かった。

でも、ネイティブと話し放題のコースの期限が切れるからという、
積極的な理由じゃないところで、
「せっかくだから試してみよう」と思った。

そして出会ったのが、
イギリス・リバプール出身とプロフィールに書かれた彼女だった。



■ リバプールと音楽の話

いざ話してみると、今はカンボジアに住んでいるとのこと。

でも僕は、どうしてもリバプールの話がしたくて、
ビートルズ、サッカー、アンフィールド、スティーブン・ジェラード……
思いつく限りの単語を並べた(笑)。

「僕、イギリスの音楽が好きなんです。OasisとかColdplayとか。」

僕の話に、彼女が笑いながら言った。

「ジェラードのお母さんは実家の近所に住んでいて、
 私のお母さんとお茶をしたことがあるのよ。」

「姉が先週Coldplayのメンバーを見かけたって言ってたわ。」

――「え、うそ!?」

これまでの人生で、そんな会話をしたことがなかったので、
一気にテンションが上がった。

(ちなみに僕は全部カタコト英語でしゃべっています。)



■ “わかりたいのに、言葉が出てこない”

話したいことは山ほどあるのに、英語が出てこない。

でも、Beatlesの「All My Loving」だけは
はっきり歌詞を知っていた。

少し恥ずかしかったけど、PCの前で
子どものように「知ってるよ」と口ずさんだ。

30年くらい前に覚えたものを歌えている自分に、びっくりしながら――

「I can sing!」
「But I can't speak English!」

笑っているようで、心では泣いているような。
そんな不思議な感情を込めて言うと、

彼女は優しく言った。
「あなたは歌えてるから、英語はしゃべれる。」

その言葉に、心が揺さぶられた。



■ 翻訳のやりとり

とにかく何かを伝えたいのに、英語が出てこない。
僕はチャットボックスに「Oasisの歌詞って和訳を見ても難しい、意味がわからないんです。」と日本語で打ち込んだ。

翻訳機能があるので、彼女はそれに英語で返してくれた。

「Oasisはね、90年代のイギリスを歌ってるの。」

――うわっ、なんてかっこいい返事なんだろう。

そして彼女は続けた。
「“Don’t Look Back in Anger”なら、まだわかりやすいよ。」

Oasisの「Don’t Look Back in Anger」なら、もちろん知ってる。
興奮冷めやらぬまま、レッスンが終わった。



■ “その後”

そのレッスンが終わったあと、
僕はChatGPTに歌詞の意味を翻訳してもらった。

なるほど、なんとなく理解はできた。

でも――心のどこかで、
「AIの手を借りた自分」を少し情けなく思った。

そして、訳せてわかったことも、
その感想を、僕の実力では英語で伝えられない。

「彼女に、自分の言葉で話したいけど。」
「でも、伝えるには準備がすごい必要、これは無理だよなぁ。」

そう思いながら、宿題をやりきらぬまま、
オンライン英会話からも離れてしまった。




■ 再会の日

あれから9カ月。

恐る恐る、英会話を再開してみると、
当時お気に入りに登録していた優しいフィリピンの先生たちの
半分以上がいなくなっていた。

「どの先生が優しそうだ?」

そして、今もそんな基準で探している自分がいる。

そんな時、あのイギリス人の先生のプロフィールが
目に飛び込んできた。

ドキドキしてきた。

結局、「Don’t Look Back in Anger」の宿題はやっていないし、
話すこともノープランだったけど――

でも、言いたくなった。

「あなたのレッスン、めっちゃ楽しかったんだよ。」

「僕のこと、覚えてる?」

なぜなら、今は“抑圧を解放するキャンペーン中”だから(笑)。

ちょっと怖い。
話すことを、まとめたメモも何もない。

けど、飛び込んでやれ。

そう思って、オンラインレッスンのドアを叩いた。


つづく。


と、しようとしたら――ChatGPTが、何か言いました。

「一呼吸だけ柔らかく着地させると、さらに自然で美しく閉じられます。」

なるほど。
この歌詞が、空から降りてきました。

閉ざされたドアの向こうに
新しい何かが待っていて
きっときっとって
君を動かしてる

いいことばかりでは無いさ
でも次の扉をノックしよう

Mr.Children 「終わりなき旅

あ、これは日本の歌か。
でも、やっぱり、歌っていいですね。

今日は先生が言ってました。
「Music is an universal language.」
(音楽は、世界共通の言葉だ。)

また新しい何かが見つかるといいな。

……つづく。



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