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素直な自分を出すのが怖いとき

昨年の秋、会社を辞めたとき、毎日のように神社に通っていました。
「何か解決できるんじゃないか」――そんな思いで、祈りの言葉の意味や効果もよくわからないまま、ただお願いをしていたのです。



■瞑想との出会い

会社を辞めた直後、僕は心が疲れ切っていて、答えを求めるように本を読み漁っていました。

その中で出会ったのが、セルフコンパッションの瞑想の言葉でした。

セルフコンパッションとは「自分への思いやり」と訳されます。
compassion はラテン語で「共に苦しむ」という意味を持ち、自分の弱さや失敗を責めるのではなく、友達にするように自分を思いやり寄り添う態度のことらしいです。

その瞑想は、こんな言葉で構成されています。

「私が、幸せでありますように」
「私の大切な人が、幸せでありますように」
「私の嫌いな人が、幸せでありますように」
「生きとし生けるものが、幸せでありますように」


“嫌いな人”のことを祈るって違和感があったのですが、それは自分の心にある怒りや憎しみを和らげ、手放すためとされてました。

その頃、毎日神社に通ってこの言葉を唱えました。時が経つにつれて、怒りや憤る気持ちは少しずつ薄れていき、自分の心の変化を知ることができました。




■今日の気づき

そして今日、久々に神社に行き、ふと思いました。

「嫌いな人」に向かって祈るときに、外の誰かじゃなく、自分の中の嫌っている部分、抑圧してきた“シャドー”に意識を向けてみたらどうだろう?

それがユングの言う“統合”の始まりになるのかもしれない。
そう思って、自分のシャドーを思い浮かべ

「私の嫌いな人が幸せでありますように」

と、祈り始めた瞬間、突然割り込むようにスズメバチが現れ、中断となりました。

めったにないスズメバチとの遭遇に
「これは何かのサインなのかな?」と思わず考えてしまいました。




■ロビー・ウィリアムスのドキュメンタリー

その後、今日は家に一人きりで、Netflixでロビー・ウィリアムスのドキュメンタリーを観ました。イギリスのポップスターで、年齢は僕とほぼ同じ。

昨日、街で偶然耳にした彼の曲がきっかけで動画の存在を知り、気になって観たのです。

全盛期の彼は、「初めて自分らしさを表現できた」というアルバムを発売したときに、イギリスメディアから最大級の酷評を浴びました。人を喜ばさせるために歌っている彼の心身が、ボロボロになり、薬やアルコールに頼り、やがて数年の静養に入る――そんな姿が描かれていました。

もちろん境遇は比べようもありません。けれど
「自分らしさや、本気を出したときに否定される」体験を見ていると、
僕も心が痛くなるような感覚に。

「ああ、僕が無意識に抑圧しているのは“素直な自分を出すのが怖いこと”なんだ」

そう突きつけられた気がしました。

僕自身、会社で仲間を守ろうと本気を出したとき、組織から否定された、そんな気持ちになったのです。




■夕方の散歩ともう一つの中断

夕方、モヤモヤを晴らすために散歩に出かけました。

そうだ、瞑想をもう一度やろう。川沿いで、神社を遠くから眺められる場所で祈りはじめました。

なんだか自分が可哀そうになってきて、

「あ、涙が出そう…」そう思いながら、

「素直な自分や、本気を出すのが怖い私が、幸せでありますように」

と唱えようとしたとき――

子供たちがサッカーを始め、ボールが転がってきて、再び中断。

「え、同じタイミングでこんなことある?」と思わず笑ってしまいました。




■思い出した言葉

「これは何を意味しているんだろう?」歩きながら考えました。

「感情に入り込みすぎるな、少し客観的に見よ」――そんなメッセージなのかもしれない。

そう頭の中をグルグルさせていたとき、ふと「勇気くじき」というアドラー心理学の言葉を思い出しました。




■勇気くじきとは

アドラー心理学の言葉で、人が勇気を出して挑戦しようとする気持ちを、周囲の態度や言葉がくじいてしまうこと。

その影響は――

  • 自分は役に立たないという気持ちが強まる

  • 挑戦や本気を出すことが怖くなる

  • 無気力、反抗、過剰な順応などの形で表れる

  • 「どうせ否定される」という刷り込みが残り、自己肯定感を弱める

あの少年のサッカーボールは、この答えを思い出すためのアシストだったのかもしれませんね。



■結び

いつの間にか見えなくなっていた抑圧に、ようやく正面から気づきました。

心理学者のユングが言うには、抑圧された影に光を当てて認識するだけで、無意識に振り回されなくなるとのこと。それだけでも今日の気づきは、大きなものになるのかなと思います。

ちなみにロビー・ウィリアムスのドキュメンタリーは、苦しい過去を振り返りながらも、「家族を養う」という目的を軸に、新しい活動を始める姿で終わっていました。

僕にとっても――やっぱり「家族」がキーワードになるのかもしれません。
少しわかるような気がするんです。きっと僕にとっても、“素直な自分を出す勇気”と“家族”はつながっていくのでしょう。

そんな予感を抱きながら、また歩き出したいと思います。


あなたにとって、“素直な自分を出すのが怖い瞬間”ってありますか?もし思い浮かぶことがあれば、一言でもコメントで貰えたら嬉しいです。



読んでくださって、ありがとうございます🌿

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