ネタバレすると愛する人が死ぬ短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月
眠たいです。何時か分かりませんがおはようございます。花星沙夜です。
短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月第四弾です。
過去のまとめはこちら
第四弾は「ネタバレすると愛する人が死ぬ」編です。
なんちゅうジャンルやと思われたかもしれませんが、人が死ぬ話を作ってしまう脳が、ギリギリ記事にできる数を作ってしまっていました。
性質上、過去のまとめとの重複もあるかもしれませんが、お気になさらず、切ない気持ちをなぞってみてください。
短歌(+解説、短歌からできた詩・140字小説)
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三日月のネイルパーツと思いきや君がパチンと落とした遺品
ネイルに乗せるパーツには様々な種類があり、三日月型のパーツも可愛らしい。しかし、立体パーツは生活をしているとポロリと落ちてしまいます。ネイルに凝る女性はあまり爪切りを使いません。彼女が部屋の隅で拾い上げたそれは、いつか彼が爪切りで切り落とし、遺った爪。
ネイルパーツって気づいたら引っ掛かってポロッと落ちてなくなってたりしますよね。
夜空のネイルアートをしていた彼女は、部屋の隅で三日月のネイルパーツを見つけます。
しかし、それは三日月の形をした、恋人の爪でした。今は亡き彼がずうっとずうっと前に爪切りで切って落とした、唯一の形見。
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知れたなら欲しがる服を買い与えテーマパークに行けばよかった
「あの服ほしい!」
「この前も似たの買ったでしょ」
「ゆーえんち行きたい!」
「えー、空いてるときにね」
この子の将来のために無駄遣いはできない。学費をもう少し貯金しなくては。
はぁい、といつものように返ってきたお利口な音を聞き流し、子供名義の通帳に目を通した。
もう二度とあの「はぁい」を聞けないと知っていたなら、すぐにでも好きな服を着せて、遠くのテーマパークに行ったのに。
昨日まで確かに「会話」だったのに もう「独り言」なんだってこれ
微笑みの熱が心を温めた 壊れる前触れとはつゆ知らず
いつも微笑みを浮かべるひと。私が愚痴を吐いても、そのひとは穏やかに聞いてくれる。
その日も微笑みは黄金比で美しかった。心なしかいつもより心臓が温まるような、熱を持った微笑みだった。
そのひとは逝った。
熱、光—— 千度触れたる 柔い肌 火葬が怖い 死、そのものより
心地よい体温を、淡い光の中で千度は撫でた。いつかの肌は柔らかかった。
確実に早く骨にする仕組み。
燃焼、熱と光とともに還元する。
火葬炉の中の温度は千度らしい。
どうして燃やしてしまうのですか。
どうして形を保てないのですか。
どうして早くなくなるのですか。
ターミナル 過ぎて搭乗ゲートまで 飛行機雲は薄く伸びゆく
どうか快適なお空の旅を。空港には手続きの為の「ターミナル」があり、窓からは飛行機雲を見上げることができます。ところで、終末期の患者さんの緩和ケアのことを、「ターミナルケア」というそうです。お棺は火葬場のゲートをくぐり、煙は魂を乗せて上に伸びてゆきます。
「火葬のゲートまで」とするか、すごく迷いました。
しかし、私は自分で解説をする無粋な人間なので、「搭乗ゲートまで」にすることにしました。実は搭乗ゲートも空港ターミナルの一部なんですね。だから、歌の中の「ターミナル過ぎて」が「ターミナルケアを終えて」だと分かるかなと。誰が分かんねん。
あと、「搭乗」が「葬送」と「往生」と「闘病」と韻を踏んでいるからです。誰が分かんねん。でもこだわりなの。もしここまで読んでくれた人がいたらありがとう。これからも御贔屓に。
灰を帯び箱の中だけ美しく持ち主の死を見届けるeye
使われず大切に大切に飾られていた箱の中の人形の瞳が、持ち主の死を見届けています。箱に埃が被るまで。
誰が分かんねん。
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待ち合わせあなたはいつも遅刻する 仕返しですよ次はお墓で
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いっぱいの 花を背にして待ち合わせ 桜はないね 空にも咲くの?
あなたといつも待ち合わせしていた桜の木が懐かしい。
待たせてしまった分、皆に入れてもらった花をたくさん持って会いに行くよ。
棺に入れられる花は菊や蘭、カーネーションや百合の花が一般的らしい。桜は春でないと入れられないしね。
ここには桜の木があったらいいね。
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短歌を作るにあたって、たくさんのお題を使わせていただきましたこと、感謝いたします。
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詩(単体)
「削除してもよろしいですか?」指先ひとつで140字の部屋が棺桶となり、灰すら残らずふっと消える 儚く、しかし幸福なのかもしれない
炎上し、複製され、「完全な死」を願われ続けているそれに、どうか魂がありませんように
もしあるなら、跡形もない電子の言葉たちが、抱きしめに行きますように
Xで削除された言葉たちも、投稿された瞬間はある種の愛とともに生まれたといえるのかもしれません。
安らかに。
140字小説(単体)
俺が彼女の全てであってほしかった。彼女は俺の全てだったから。人は死ぬ。失った方が花をプレゼントする決まりは不平等だし、枯れる花は俺たちに相応しくない。彼女は揺れるピアスが好きだった。俺は梁から揺れる一輪の花だ。そこにいる? 枯れない衝撃を君の魂に。ギブアンドテイクだろ。
愛する人を失った上に花まであげなきゃいけないなんてバグすぎる。
俺ら、花を贈る趣味もなかったし、喧嘩したときには悪かった方がちょっとしたプレゼントを買っていたし。
先に逝ったんだから、詫びにお前に会わせろや。
昔プレゼントした揺れるピアスみたいになって、俺も死ぬから。
今、幽霊になってそこで見てるか?
いきなり死にやがって。サプライズ返しだよ。
エッセイ
自分好みの怒涛の感性をしているアカウント、見つけたときにはたいてい停止している
二度と動かないかもしれないけど、いつもそっとフォローをする
剥き出しの神経を公開し、人に品定めされる恐怖は痛いほど分かる
私が増した「1」がどうか負担になりませんようにと願いながら、更新を自分に届けるためにタップする
死んだアカウントでも、いつか息を吹き返すかもしれないから。わたしは自己中な人間です。
太宰治の話で、正月に美しい麻の着物をもらったから夏まで生きていようってやつ知ってる? 私も昨日、ズボンを買った。ボトムスがパジャマしか無かったからである。ズボンの布地はヌバックであった。特殊素材なので裾上げは割高で1,900円かかった。股下は63cmだった。履くまで生きていようと思った😇
ちなみに裾上げは2日後には終わるそうです。まあ、どうにか、なる。
ちなみに、鼠色のこまかい縞目が織り込まれた麻の着物は間違いなく美しいだろうと思ったので、「美しい麻の着物」と書きました。
参考
死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。お年玉としてである。着物の布地は麻であった。鼠色のこまかい縞目しまめが織りこめられていた。これは夏に着る着物であろう。夏まで生きていようと思った。
どうにか、なる。
参考にさせていただきました太宰治の「葉」は、いわゆる「創作メモ」の中から美しい文を切り取ったものらしいです。
太宰治、現代人ならXでバズりちらかしていただろうし、わたしはフォローしてたと思う。
ネタバレすると太宰治は死んだ。
残念なことに、「今は亡き者が作ったもの」だから価値が上がることもある
わたしが死んだら、
『花星沙夜は亡くなりました。生前、たくさんの人に創作を読んでもらいたいと申しておりました。創作途中のメモも公開します。追悼の代わりに、花星沙夜の創作物に目を通してあげてください』
と、証拠とともにポストするよう新しい家族に頼んでいます。もし本になったりして儲かったら(取らぬ狸の皮算用)、お金は家族に還元して、とも。詐欺には気をつけてね。
わたしはまだ生きているので、なんちゅうことを頼んどるんや不謹慎な、と怒られるかも知れませんが、まあ死因は病死の予定ですし、まだ日の目を見ていない創作者なら思うところがあるのではないでしょうか。叩かないで。許して〜。
わたしが死んだら、未完成の創作メモはフリーで使ってもらおうかな(生きてるうちはダメだよ!)。
未完成のメモだって、太宰治の「葉」みたいになったりして。ナルシスト皮算用ムーブすぎる。わはは。
こちらのわたしの引用RT、noteに載せるかどうか非常に悩んだのですが、恐れながらも引用元の投稿主さんの意図を個人的に解釈し、掲載することとしました。
この方の見事な「グエー死んだンゴ」が流れてくるたびに、Twitterの民としてかけたい言葉が、草花のようにたくさん萌芽してくる
— 花星沙夜 (@kaseisayo) October 17, 2025
だが、この祭壇に見ず知らずの他人が手向ける一輪の花として、やはり「成仏してクレメンス」を選びたい https://t.co/k44YzT9yej
アーメンの意で成仏してクレメンスが使われている。
我々は凄いものを見ていました。当時、もの凄い反響でしたね。ネットニュースにもなりました。
最も愛されたなんJ民に敬意を表し、成仏してクレメンス。
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感謝
わたしの寿命は人より短くなる可能性が高いそうですが、早めに創作が実れば御の字と思って、それを原動力に活動しています。
病気が分からなければウジウジして筆を折ったままだったので、結果オーライです。貪欲になったのです。早くお金を稼いで、支えてくれる家族に還元したいですね! わたしは強欲! 俗物!
短歌・詩・小説 Xまとめ2025年10月〜2026年1月、まだ数編あります。
もう一度言います。まだ数編あります。もっと早くまとめるべきだった。
「偏愛」「ホラー」「進化生物学」(⁉︎)「鬱々とした詩歌」「子を想う詩歌」「その他」でまとめようと考えております(仮)。
ポストたどるの大変すぎるよ〜。でも読んでくださる人がいると信じて、頑張って書き、生きるよ〜!
また次回、元気にお会いしましょう!
創作の仕事ください。できたら本にしてください。
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