DTM講師がお勧めするフリーVST音源 第6弾 ~シンセサイザー編~ デモサウンドあり
こんにちは!作曲家のKawです!
私は現役のプロ作曲家としても活動する傍ら、オンラインによるDTMレッスン教室【かわべの音楽工房】を運営し、DTM講師としても活動しております。
こちらの【かわべの音楽工房】オンラインDTMレッスンにつきましては、下記の記事をご覧いただけますと幸いです!
今回は、普段DTMレッスンをご受講いただいている生徒の皆様にもお勧めしているフリーVST音源の中から、無料で手に入るシンセサイザー音源を3つピックアップしてみようと思います!
実は私、シンセシスト及びシンセサイザープログラマーとして公私ともに活動している事もあって、ハード/ソフト共にシンセサイザーに目がなく、とても好きな分野なので、今回はいつも以上に文字数が多くなってしまうかもしれません笑
各シンセ音源のデモサウンドもご用意しておりますので、ぜひぜひ最後までご覧いただけますと幸いです!
これまでのフリーVST音源の紹介記事はこちら!
フリーVSTって何?
そもそも皆さんはフリーVSTという言葉をご存知でしょうか?
早い話が"無償(無料)で使用できる楽器の音色やエフェクト"の事です。
今やパソコンひとつで楽曲を制作・編集できるDTMのシーンにおいて、楽器の音色そのもののリアルさや品質はとても大事な要素ですが、高品質な楽器の音色やエフェクトはそもそも有償(有料)であり、またそれなりに高価であったりする場合が多いので、購入を尻込みしてしまう方も多いのではないでしょうか?
しかし、本来は有償の音源の機能を制限した上で無償配布される物や、新製品の宣伝の為に旧製品を無償で配布したり、そもそも初めから無償で配布されている音源やエフェクトも数多くあり、またそれを指して
"フリーVST"や"フリー音源"等と呼ばれます。
しかもそんなフリーVSTの中には、プロの作曲家ですら使用する方がいるなど、高価な有償音源にも引けを取らないほどの高いクオリティを持った物もあり、フリーだからといって決して馬鹿にできない音源やエフェクトもあります。
因みにVSTとは"Virtual Studio Technology"の頭文字を取ったもので、
DTMにて使用するDAWソフトウェア上で使用できる楽器の音色やエフェクト等の事です。
つまり"フリー(無料)のVST"というわけですね。
さてさて、それでは現役のプロ作曲家であり、DTM講師でもある私Kawがお勧めするフリーVSTギター音源を紹介させていただきましょう!
お勧めフリーシンセサイザー音源① ~Odin2~

先ず最初にご紹介するフリーシンセサイザー音源はこちらのOdin2です!
こちらはTheWaveWardenの開発したハイブリッドシンセサイザー音源となっており、私も日常的に愛用させていただいている音源です!
元々はベータ版としてリリースされていましたが、その後は同時発音数(ボイス数/12から24ボイスへ)等の変更を行った上で正式リリースされ、その後のアップデートにより現在のUIへと変更されました。
他の方のブログ等では旧バージョンのUIで紹介されている事が多いので、現在のバージョンでは見た目が変わっている点には注意された方がいいかもしれません。
個人的には見慣れていたこともあり、旧バージョンのUIが好きでしたが、これから導入される方にとっては現在のUIの方が見やすいかもしれませんね。

さて、そんなOdin2ですが、特筆すべきはなんといってもそのサウンドメイク(音作り)の自由度の高さ!!
先ず、オシレーターのタイプ(種類)ひとつとっても、
- Analog Osc
- Wavetable Osc
- Multi Osc
- Vector Osc
- Chiptune Osc
- FM Osc
- PM Osc
- Noise Osc
- WaveDraw Osc
- ChipDraw Osc
- SpecDraw Osc
と、実に11種ものオシレータータイプから選択でき、なおかつこの中から1∼3種を任意でオシレーターセクションにアサインする事ができます!
オーソドックスなアナログオシレーターはもちろんですが、みんな大好きSuper Sawが簡単に作れるマルチオシレーター、FMやチップチューンオシレーターまであるのは非常に心強いですね…!
これだけの数のオシレータータイプが用意されているシンセは、フリーではちょっと他に見たことがありません…!
しかも、そのひとつひとつの波形も非常に丁寧に作られていて、出音の雰囲気もかなり気持ちの良いサウンドです。
また、上記した最大3種の各オシレーターは、後述するフィルター最大3種に、それぞれ個別に音を送る事ができます!
例えば、オシレーター1の音をフィルター1,2,3のいずれか、或いは全てのフィルターに同時に音を送る、そんなトリッキーな事もできてしまうんですね…!
どのオシレーターの波形も、どのフィルターにも送れる、というのはシンセサイザーでのサウンドメイクにおいて大きなメリットです。
そして、これまたすごいのが、フィルターの数!
- Lowpass
- Bandpass
- Highpass
の、オーソドックスな3種のフィルターに加え、
- SEM-12
- Diode Ladder
- KRG-35 LP
- KRG-35 HP
- Comb Filter
- Formant Filter
- Ring Modulator
の7種、合計10種からフィルタータイプを選択でき、なおかつこの中から1∼3種を任意でフィルターセクションにアサインする事ができます!
通常、シンセサイザーで同時に使用できるフィルターは1基程度で、ソフトシンセの場合でも、その数は多くても1~2基程度の物が多い事を鑑みると、いかにこのOdin2の自由度が高いかお分かりいただけるかと思います。
また、半数ほどの各フィルタータイプには"サチュレーション"ノブが使用できるものもあり、フィルターセクションにおいても温かみのある歪みによる加工を施す事もできたりします(※アンプリファイアセクションにも複数の種類から選べるディストーションが用意されています)
さらに、このフィルターセクションでは、フィルター1,2の2種を
"直列"か"並列"のいずれかで選択できるのも、サウンドメイクの自由度を
高めている要素のひとつです。
よくわからない方に向けてご説明させていただくと…
"直列"
フィルター1を通って加工された音に対してフィルター2で再度加工する
"並列"
フィルター1、フィルター2それぞれを独立させた加工をする
といった選択が可能です。
因みに、フィルター3においては、上記フィルター1,2を通過(或いはバイパス)し、アンプリファイアセクションでMIX(+任意で歪み等の加工)された後に、最後に通過するフィルターとなります。
また、Odin2ではエンベロープの数も比較的豊富なのもありがたいところ!
表示の切り替えは左右に分割されたエンベロープセクションから、上部のボタンからそれぞれ任意のエンベロープを表示する形となり、またそのエンベロープの数は…
左
- Amp Env
- Mod Env
右
- Filter Env
- Global Env
の、合計4種を使用できます!
Amp Env(アンプ エンベロープ)や、Filter Env(フィルター エンベロープ)の
2種はシンセサイザーでのサウンドメイクにおいては基礎的な要素となりますが、さらにMod Env(モデュレーション エンベロープ)とGlobal Env(グローバル エンベロープ)といった2種のエンベロープが使用できるのは非常にありがたいところです。
通常のシンセサイザーの場合、エンベロープの数もアンプエンベロープと
フィルターエンベロープの2種、ソフトシンセでも多くて+1種あるかないか…といった機種が多い事を鑑みると、エンベロープにおいてもこのOdin2の自由度が高いかお分かりいただけるかと思います。
また、LFO(ローフリーケンシーオシレーター)もエンベロープと同数の合計
4基あり、この辺りもサウンドメイクの自由度に繋がる要素のひとつであると言えます。
そして、そのLFOを活用する為には、やっぱりモジュレーションマトリクスですね!
「モジュレーションマトリクスって何ぞや?」という方に簡単にご説明させていただくと…
Modulation Matrix(モジュレーションマトリクス)とは
"何らかの信号"を使用して、"何らかの機構"を変化/コントロールさせる為の機能の事です。
この"何らかの信号"の事を"Source(ソース)"、変化/コントロールしたい"何らかの機構"の事を"Destination(デスティネーション)"と呼びます。
そして、その変化の事を"Modulation(モジュレーション)"と呼びます。
例えば、オシレーターから出力された音にビブラート効果を加えたい、といった場合には、LFOの信号を利用してオシレーターのピッチ(音程)を周期的に変化させる、といった手法が取られます。
この際に、上記のような信号を設定/制御できる機能が"モジュレーションマトリクス"となります。
上記は初歩的なモジュレーションマトリクスの使用例ではありますが、あまりいろいろ書くと音源の紹介から脱線してしまいますので、とりあえずこの辺で…笑気が向いたら近いうちにシンセサイザーについての詳しい記事を書かせていただこうかな、と思っております。
さあ!Odin2の紹介に戻りましょう!笑
先ほどご説明させていただきました話の続きですが、私はこの"モジュレーションマトリクス"の数(いくつ設定できるか)と、各信号の豊富さ(どんな信号が使用できるか)をソフトシンセでは重視しているのですが、Odin2はちょっと他の音源ではお目にかかれない程の数多くの信号を使用できるのも魅力的です。
一般的に多用されるモジュレーションホイールはもちろんですが、サスティンペダルやブレスコントロール等、使用できるその信号の数は
Source、Destination共に多岐にわたり、またその設定ができるスロット数も9スロットと比較的多めです。
また、その9スロット内でもDestination1,2とそれぞれ独立したモジュレーションが可能となっている為、設定次第では実質9×2の合計18スロット相当に匹敵すると言えるでしょう。
また、この音源のモジュレーションマトリクスで面白い要素のひとつが、
"Scale(スケール)"と表示された追加設定が各スロット毎に使用できる点です。
詳しくは公式マニュアル(図もありわかりやすいかと思います)をご覧いただければと思いますが、簡単な例として
スロット1で設定したモジュレーションの影響量をスロット2でコントロールする事ができる。
といった形となります。
例えば下の画像のように、ビブラート効果を狙って、スロット1のSourceをLFO、Destination1をオシレーターピッチに設定したとします。

このままではビブラート効果が掛かりっぱなしとなってしまう。
この時点では設定された音のビブラート効果による変化は起きっぱなしで、影響量のコントロールはできません。
次はスロット1の"Scale"をモジュレーションホイールに設定したとします。

そして、スロット2でもSourceを同じくモジュレーションホイールに設定し、信号を送ってあげると…あら不思議!
なんと上記スロット1で設定したビブラート効果の影響量がスロット2のモジュレーションホイールの信号でコントロールできるようになるわけです!

「何のためにそんな複雑そうな設定をするの?」と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、例えばDestination1,2の両方をそれぞれ使用した場合、1スロットではSource及びDestination1,2の全ての各モジュレーション設定が使用されている為、そのままではビブラート効果が起きっぱなし、つまり効果のコントロールができない状態となってしまいます。
しかし、この"Scale"機能を利用すれば、他のスロットを別のスロットでコントロールする事が可能になる、というわけです。
さてさて、Odin2の紹介だけでえらい文字数となってきましたので、この辺にしておきましょうか。
本当はまだまだ紹介していない便利で面白い機能が満載ですので、また気が向いたら後日、より詳しく紹介した記事でも書いてみましょうかね。
当記事でも気になられた方はぜひ入手される事をお勧めしますよ!
また因みに、こちらの音源は"オープンソース"となっているそうですので、知識や技術のある方はその辺りもチェックされてみてはいかがでしょうか?
お勧めフリーシンセサイザー音源② ~Deducktion~

さて、次にご紹介するのはDeducktionです!
こちらの音源はDead Duck Software(なんて名前だ…笑)の開発したフリーシンセとなっており、私も良く愛用させていただいておりました!
こちらの音源の特徴のひとつもやはりサウンドメイクの自由度でしょう!
先にご紹介したOdin2ほどではないにせよ、こちらのDeducktionもなかなかに高い自由度を持っています。
具体的には、先ずオシレーターの波形の種類でしょうか。
- Sawtooth(Saw)
- Square
- Triangle
といった定番の波形に加え、
- White Noise
- Pink Noise
の2種類のノイズ波。
そして面白いのが下記、
- Chime
- Organ
と表記された謎の波形…。
もちろん実際にチャイムやオルガンの音がサンプリングされているわけではなさそうです…。
実際に聴いてもらったら「なんだこれ…」となるかもしれませんが、要するにこの波形、FM方式の波形をサンプリングしてそうです。
というか、まんまFMの音しかしません笑
シンセ側でFM変調を行えない事からなのか、なぜFMと表記しなかったのかは若干の謎ではありますが、とはいえこの2種の波形はなかなかに面白いです。
FM方式と言えば妙に敷居が高い印象をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
「オペレータ?キャリア??」
と、アナログ方式では見かけない用語が出てきますし、音の変化は判れど、いまいちどういった原理で音が変化しているのかがわからないという方も少なくないかと思います。
実際、その原理も非常に複雑ですし、その複雑さとアンコントローラブルな挙動も相まって、敷居が高そうなイメージに拍車をかけているのかも知れません。
しかし、このDeducktionではそんなFM方式なサウンドも手軽に使用できる点はメリットのひとつかと思います。
先ほどチラッと書きましたが、この音源ではFM変調は行えません。
つまりFM方式の特徴のひとつである"予想不可能な挙動"が起きないとも言えます。
「そんなのFMシンセじゃないじゃん!」
という声が聞こえてくる気がしますし、私もそう思います笑
でもいいんですよ、このDeducktionは別にFMシンセじゃないですから。
「アナログライクなシンセにちょっとオマケでFMっぽい音が入ってる」
それくらいの軽~い気持ちで対面する、そんなユルいシンセもいいじゃないですか。

ただしFM変調のコントロールはできない。
オシレーターの数はメインが1,2で、それぞれ上記の波形から選択する形となります。
そして、オシレーター1,2に対してサブオシレーターがそれぞれひとつずつ、合計4オシレーターです。
また、メインオシレーターには半音ずつ音程を変更できる"SEMI"や、半音を100で割ったCent(UIでの表記はCt)数を変更できる"FINE"のノブに加え、"DETUNE(デチューン)"や"SUB(サブオシレーターの音量)"、オシレーターのボリュームの、計5つのノブがあります。
この中の"DETUNE"は、これまたみんな大好きSuper Sawが簡単に作れちゃう便利なノブです。
ノブを時計回りに回すだけです。めちゃくちゃ簡単!笑
もちろん、Saw波以外の波形であっても同様にデチューン効果が得られますので、手あたり次第にチェックしてみるのも面白いですよ!
また、UI下部のOSCの項目を表示すると、Square波のPWM(パルスワイズモジュレーション)や、オシレーターのボイス数(同時発音数)、さらにはデチューンされた音のステレオ幅や、MIX量の細かい調整もできますので要チェックです。

また、次にサブオシレーターですが、これは意外となかなかに凝った事ができます!
初期状態ではSUBのツマミは12時となっていますが、サブオシレーターらしく、これを反時計回りにすると1オクターブ下でTriangle、時計回りに増やすと1オクターブ下のSaw波が追加されます。
しかも先ほどご紹介したOSCの項目内では、
サブオシレーターの2つずつの波形のセットを"Sub Alt Mode"
半音毎の音程変更を"Sub Alt Semi"
半音を100で割ったチューニングを"Sub Alt Fine"
などが任意で変更できます!
(※Offのモードの際は"Sub Alt Semi"、"Sub Alt Fine"共に変更できません)
(※波形のモードの際はオクターブがメインオシレーターと同じ高さとなります)
"Sub Alt Semi"と"Sub Alt Fine"は上記の通りなので割愛しますが、
サブオシレーターの波形のセットを下記にご紹介しましょう!
Sub Alt Mode
ー Off = 反時計回り Triangle / 時計回り Saw
ー Saw-Spr = 反時計回り Saw / 時計回り Square
ー Tri-Sin = 反時計回り Triangle / 時計回り Square
ー Wht-Pnk = 反時計回り White Noise / 時計回り Pink Noise
ー Chi-Org = 反時計回り Chime / 時計回り Organ

さらに強烈なのはモジュレーションマトリクスのスロット数!
先ほどのOdin2の場合は、9スロットの中でDestination1,2それぞれが個別で設定できるため、9×2の実質18スロットでしたが、このDeducktionはなんと24スロット…!!
ここまでのスロット数はさすがに全部は埋めた事はありません笑(Odin2は足りなくなったことがある…)
しかもその各スロットはSource→Destinationのみというシンプルさ!
UIと同じように、ごちゃごちゃさせずまさにシンプル・イズ・ベストの言葉がぴったりなこの音源からは、どこか漢気のようなものを感じます笑

13~24までのスロットを表示できる。
また、エンベロープの数は3と、オーソドックスな数ですが、LFOは4基あり、細かい調整もできるのはいいですね!
LFOの波形はこれまたシンプルで、
ー Sine
ー Triangle
ー Square
ー Sawtooth
ー Random
以上の5種の波形からそれぞれ任意で選択する形となります。
また、フィルターは2基あり、その種類は、
- Lowpass 24
- Lowpass 12
- Highpass
- Bandpass
- Bandstop
- Peaking
の、計6種の中から2種まで選択できる形となります。
さらに、その2基のフィルターのルーティングも変更でき、その内容は
①
OSC1,2がそれぞれ直列されたフィルター1,2を順に通過しAMP1へ
②
OSC1はフィルター1に、その後OSC2とフィルター1を通過したOSC1がMIXされ、フィルター2を通過しAMP1へ
③
OSC1のみ、それぞれ直列されたフィルター1,2を順に通過しAMP1へ、OSC2はフィルターを通過せずAMP2へ
④
OSC1はフィルター1、OSC2はフィルター2と、それぞれ個別にフィルターを通過しAMP1へ
⑤
OSC1はフィルター1からAMP1へ、OSC2はフィルター2からAMP2へと、それぞれ個別に通過する
となります!
制作目的に合わせた適切なルーティングを使用するのが好ましいですね!

さてさて、このDeducktionでもいろいろな事を書かせていただきましたが、UIや波形等は非常にシンプルではありますが、それとは打って変わって自由度の高い作り込まれたシンセであると言えるかと思います!
私もこのシンセでたくさんのサウンドメイクをしてきましたが、まだまだやってない事も多いです…!
気になられた方は入手されてみてはいかがでしょうか?
因みに、このDead Duck Software(ほんとなんでこんな名前なの…笑)では、
今回ご紹介したDeducktionに機能面でよく似た、しかしUIは全然違う別のフリーシンセもあったりしますので、しれっと紹介しておきますね笑

それがこのReducktion(名前もよく似ている笑)!
とはいえ、こちらはDeducktionと比較するとずいぶんとシンセっぽいUIですよね。
LFOの数やモジュレーションマトリクスの有無等の違いはありますが、Deducktionと同様にこちらも簡単にSuper Sawが作れるのはお勧めポイントのひとつでしょうか?
こちらのReducktionも併せて、気になられた方はぜひ入手されてみて下さい!
お勧めフリーシンセサイザー音源③ ~TAL-Elek7ro~

さて、それでは3つ目にご紹介させていただくフリーシンセ音源は、こちらのTAL-Elek7roです!
因みに、この音源の旧バージョンはUIが黒でしたが、現行のバージョンは青となっています。
また、この音源の名前の「7」はアルファベットの「T」として読みますので、そのまま「エレクトロ」となります。
こちらは、以前書かせていただいた私のnoteの記事、
【フリーVST音源 第3弾 ~ベース編~】でご紹介したシンセベース音源、TAL-BassLineを開発し、数々のフリーシンセやフリーエフェクト等でも有名なTAL Softwareからリリースされている音源となっており、アナログライクなそのサウンドは高い評価を受けている有名なシンセ音源となっています。
上記のように、非常に有名なシンセ音源ではありますので、既にご存じであったり、また既にお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、他のシンセと同様に、私なりにも詳しくご紹介してみようと思います!
先ずこのTAL-Elek7roで最も特筆すべき事はそのサウンドでしょう!
比較的どっしりとした、ファットでアナログライクなそのサウンドは素晴らしいです!
実機のアナログシンセサイザーに興味のある方は、先に一度この
TAL-Elek7roを試してみるのもいいかもしれませんね。
また、この音源の各部の構成はオーソドックスの一言に尽きるところもある種の特徴でしょうか。
「無駄な機能を省いた」というよりは「アナログシンセってこうだよね!」
といったメッセージが聞こえてきそうな程、すべてがアナログライクであると私は感じます。
では、このTAL-Elek7roの各部を掘り下げてみましょう!
先ずはオシレーターセクションから。
オシレーターセクションでは下記の波形から選択できます。
ー SAW
ー PULUSE (Square)
ー TRIANGLE
ー SINE
本当に基本的な波形のみで、実にシンプルです!
また、PULUSE波にはもちろんPW(パルスワイズ/PWM/パルスワイズモジュレーションとも)が調整できるところもザ・シンセサイザーといった所でしょうか。
因みに、オシレーターの数はメインが2基、サブオシレーターが1基と、合計3基のオシレーターから使用することになりますが、サブオシレーターのみ、SAWかSQUAREのいずれか1つのみしか設定できませんのでそこは注意です。
また、上記の波形はみなどれもアナログっぽく、後述する"Syncモード"を
オフにした際に、オシレーター1,2と、サブオシレーターをユニゾンさせると、それぞれ微妙にチューニングがずれている所はまさにアナログシンセのようで良くできています。
では、逆にデジタルっぽく全てのオシレーターのチューニングを揃えたい、という場合にはどうすればいいのか。
そこで先ほどチラッと書いた"Syncモード"を使用することになります。
オシレーターセクションの波形選択ボタン最上部の"Sync"ボタンを入れる事によって、そのオシレーターと他のオシレーターの周波数が同期されるようになっています。
例えば、オシレーター1の"Sync"ボタンを解除した状態でサブオシレーターをMIXし、オシレーター1のチューニングを上げ下げしてみても、もちろんサブオシレーターはその音程に追従はしませんので、不協和音となります。
では、"Sync"ボタンをオンにした状態でサブオシレーターをMIXし、オシレーター1のチューニングを上げ下げしてみると、サブオシレーターの音程はオシレーター1の音程に追従する事がわかるかと思います。
また、これはオシレーター2においても同じことが言えます。
では、次はフィルターの種類をご紹介しましょう。
TAL-Elek7roでは下記の4種類からフィルターを選択できます!
ー 18dB LP
ー 24dB LP
ー 24dB HP
ー 24dB BP
ローパスフィルター(LP)のみ18dBと24dBの2種から選択でき、ハイパスフィルター(HP)、バンドパスフィルター(BP)は共に24dBとなっています。
また、そのフィルターセクションも実にシンプルで、必要最低限の機能のみとなっているのもアナログシンセっぽさがありGOODです!

エンベロープは、フィルターセクションのフィルターエンベロープと、
アンプリファイアセクションのアンプエンベロープ、そして当音源唯一のモジュレーションマトリクスのコントロール用エンベロープがあるのみで、こちらも非常にシンプルです。
因みに、この唯一のモジュレーションマトリクスにてコントロールできるDestinationのターゲットは、
ー OSC1
ー OSC2
ー OSC1+2
ー PW1
ー PW2
ー FM1
ー FM2
の、合計7種からひとつのみ選択できる形となります。

また、LFOは2基あり、その波形の種類はこれもやはりオーソドックスな波形のみ。
そして、気になるLFOのターゲットはというと、
ー CUTOFF
ー OSC1
ー OSC2
ー OSC1+2
ー PW1
ー PW2
ー FM1
ー PAN
ー VOLUME
から選択できます。
本当に何から何まで基本に忠実と言えるシンセサイザー音源ですね!
今回ご紹介させていただいた上記2つのシンセ音源と比較すると、この
TAL-Elek7roはサウンドメイクの自由度があまり高くないと感じられるかもしれませんが、実はこの音源のようなシンプルな機構こそが、もっともオーソドックスなシンセサイザーであるとも言えます。
「これからシンセサイザーの音作りを勉強したい!」
といった方は一度このTAL-Elek7roで各部の機能や挙動を理解してもらえるような、そんな"教材"ともなれる素晴らしいシンセ音源ですので、ぜひご興味のある方は入手されてみてはいかがでしょうか?
また、TAL Softwareでは今回ご紹介させたいただいたTAL-Elek7roと
【フリーVST音源 第3弾 ~ベース編~】でご紹介したTAL-BassLineの他にも、TAL-NoiseMakerというフリーシンセサイザー音源もあります!

こちらもTAL-Elek7roと同様にシンセサイザーの基礎を学べるような優秀な音源となっていますので、気になる方はこちらもぜひチェックされてみて下さい!
各シンセサイザー音源のデモサウンドを聴き比べ!

文章と画像だけでは各シンセサイザー音源の音の特徴を知ることができませんよね!
せっかくなので、今回ご紹介したフリーシンセ音源3つを、それぞれ同じ曲(MIDIデータ)で演奏させたオリジナルのデモサウンド動画をご用意しました!
(※各シンセに実装されている機能を除き、エフェクト等での加工は極力行っていませんので、インストールされたらほぼ同じ音を作れると思っていただいてかまわないかと思います)
それでは各シンセサイザー音源のデモサウンドを試聴してみましょう!
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