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夫にはもう「知らないワタシ」なぞないと思っていたんだが。(ラストワード2026のあとがき)

1月31日に参加した読み合い企画「ラストワード2026」で、多分30年ぶりくらいに創作らしきものをしました。

▼企画はこちら

▼わたしが書いたのはコレ

▼皆さまの作品はこちら

「Webライター田中歌耶子」としてnoteをやってきたので、このようなnote文芸界隈というのか何なのか、こういう世界があることは「知ってるけど知らない」みたいな感じだったのですよね。

一歩試しに踏み込んでみて、皆さまの作品の緻密さや美しさ、そしてコメントの丁寧さにめちゃくちゃびっくりした次第。

普段ライター向けnoteしか読んだことがない人はぜひこのマガジンをチェックしてみて。世界が広がると思います。

わたし自身、8月に「WebライターはSEO記事とビジネス書ばっかり読むのをやめるべし」って記事を書いたんですが、油断すると「そういうの」ばっかり読んでしまうので、改めて身が引き締まりました。


■「MMXXVIの大魔王」のウラ側

この企画に参加しようと思ったきっかけは、最近よくしてくださっているみくまゆたんの影響でした。

▼彼女も企画に参加してます!

▶ なぜ「掌編小説」で参加したのか

彼女が企画の紹介ポストをしているのを見て、まず「面白そう!」と直感的に思いました。そして内容を見て「ラストワード」という切実なお題を知った瞬間、ばばばっといろんなことを考えたんですよ。

  • めっちゃ面白そう!参加したい!

  • でも自分は主宰の青山ヱリさんのことも存じ上げなかったようなにわかだ

  • いきなりエッセイで踏み込むのは気恥ずかしいし「誰だよお前」ってなったら嫌だ(被害妄想)

  • じゃあ、ショートショートを書こう💡

…って思考の流れにより、ショートショート≒掌編小説らしきものを書くことに。

▶ そんなもの書いたことあるの?

わたし、「若い頃にエッセイ書いてた」とは折に触れて言っている気がしますが、実は人生で最初にハマったのはショートショート制作だったんですよ。小学生のときに星新一にハマって、「ショートショートの広場」なんかも親にねだって買ってもらっていた人でして。

中学生から高2くらいまでかな。ワープロで書いて、感熱紙で印刷して、友達にも無理やり読ませて…ということをしていた時期があったんです。

ただ、やりながら「創作の才能はないなぁ」って思ったんですよね。

長編小説にも幾度となくチャレンジしていましたが、何度も途中で諦めて、あるいは意図的に続きを書くことを忘れたりして、完結させられた作品って2本くらいしかなかったんです。

ショートショートについても、まぁお手本が星新一先生じゃぁ無理があるわけですが、「とてもじゃないけど彼のようにはなれないな」って諦めちゃって。

その後エッセイにハマったのもあり、もう創作系からはずっと離れていました。

▶なぜ「MMXXVIの大魔王」を書いたのか

あの作品の内容は「ラストワード」というお題から逆算的に連想しました。

  1. 自分の言葉で文章を書けなくなる=よっしゃ世界滅亡だな!

  2. 世界滅亡=ノストラダムスだな!

  3. ノストラダムスといえば川本真琴の1/2だな!

  4. でも「ノストラダムス」ってもう若い子は知らないんだよなぁ…

  5. じゃあ知っている人と知らない人を両方出そう

  6. どうせならサイカノみたいな「どうしようもない、救いのない、滅びるしかない世界」にしたい

  7. 独白調っていいよね~=よし書簡体にしよう

  8. 滅びゆく世界でノストラダムスを知っている母がノストラダムスを知らない息子に手紙を書くことにしよう

こんな感じ。「羊皮紙のローマ数字を読み違えていた」というのはClaudeに考えてもらったアイディアです。他にもあちこちでClaudeの力を借りながら制作しました。

最初はここから。
リアルにするために「今書いてる」感を上げたくなった
ミレニアムベイビーの人生って?
母親の年齢も設定しました

▶「MMXXVIの大魔王」のあれこれ

はじめは日常っぽいトーンから
→中盤までは子どもに向けて語りかけるですます調
→息子が高校生になったあたりからは彼女の中では「最近のこと」になるので少しずつ常体へシフト
→最後は「終わりのとき」が目に見えているので文体が崩壊する
→世界がホワイトアウトして終了

まず大前提、この手紙は息子には届きません。リアルタイムで世界は滅びてしまうわけですから。

「主人公」もそのことを理解したうえで、どうしようもなく何らかの言葉を残したくなってこの「ラストワード」を書いている、という設定です。

嘘。
こんな回想、したくない。

そもそもこんな回想、まだしたくないんだわ!もっと生きたかったんだわ!私は「良きお姑さん」になって「良きおばあちゃん」になるはずだったのよ…という気持ちで書きました。

ちなみに実際のわたしはこの主人公とはまったく違う属性の人間です。

  • メンタルを病んだ毒母のもとで育ったのでこのようなストレートな愛情を向けられたことはありません

  • 1999年当時は大学1年生だったのでまだ氷河期をそこまで認識していませんでした

  • 大学時代にはパソコンで思いっきりMMO廃人していたギーク女子です

  • 結婚はしていますが子どもはいません

  • 多分今すぐ世界が滅びてもそこまで後悔したり悲しくなったりしないと思います

こんな具合に、作中の「私」とは正反対に近いタイプ。

でも書いている最中は自分の息子が本当に存在していて、小島よしおの物真似をしている様に苦笑いをし、彼女と先に「君の名は。」を見にいってしまったことを寂しく感じながら書いたつもりです。

塾業界で20年以上働いてきていろんな親子を見てきたので、その中から「母親の愛情」という成分をたくさん集めて書きました。

■ 夫はわたしがこの手の文章を書いていたことを知らなかった!

わたしは普段あまり積極的に他の人のnoteにコメントを書く方ではありません。書いていただくのはめちゃくちゃ有難いし嬉しいですが、だからって「たくさんコメントが欲しい」と思っているかっていうと、そうでもなかったりして。

どちらかというと「長いTwitter」(※あえてXだとは言わない)みたいな感覚でnoteを使っているタイプなんですよね。

でも今回は「読み合い企画」だからたくさんコメントを書きました。そしてたくさんコメントをもらいました。その感覚が新鮮だったのと、久々の創作活動でハイになっていたことから、夫にこの企画の話をしたわけです。

しかし真っ先に返ってきたのは予想外の反応。

「…え、アナタってショートショートとかそういうのも書くんだ」

あれ?言ってなかったっけ?

20年以上の付き合いがあって、ここには書けないあーんなことやこーんなことも全部打ち明けてきた夫に、まさかの「ショートショート書いたことがあるって言ってなかった」事実が判明したのです。

うわー。

でも話しちゃったからには見せたい読ませたい自慢したい。

でも、初めて見てもらう作品がコレ?

マジで?

よりによって「母の愛」的なやつ見られちゃうの?

…正直めっちゃ困惑しました。そうはいっても話題にしちゃった以上、「見せたい欲」が勝っちゃうわけです。自分のスマホを渡して読んでもらいましたが、彼が読んでいるのを待っている間、ここ20年で一番こそばゆくてめっちゃモジモジしてました。

夫も照れ臭かったのかもしれませんが、読後の感想はとてもおかしなものでした。

「作品と中の人の人間性って無関係なんだなぁと改めて思った」ですって。

この野郎wwwwwwwww

その後ネチネチ追い詰めた結果「面白かった、うまくできているし良い作品だったと思う」と言ってもらえたけど。きゃ~!

日中、別のお仕事で自分が携わっている「相当グロいことで有名な某事件について調べ、可能な限りリアルにグロく気持ち悪く書いたシナリオ…をもとに作られた動画」のチェック作業をしていて「これ書いたの…?おま…何…怖いわ…」と人間性を疑われた直後だったので、さらにギャップが際立ってしまったのかもしれません。

でもこのお仕事だいすき。

結論としては面白かったので、今後も機会があれば創作系にもチャレンジしていこうとおもいました(小学生並みの感想)。

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