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メタル君の「今日の精神医学豆知識!」(896)-(900)

皆様、こんにちは。

鹿冶梟介(かやほうすけ)です☺️

卒爾ながら、皆様はどんな迷信を信じていますか?

小生が知っている迷信としては…

「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」

「黒猫が横切ると縁起が悪い」

「夜に口笛を吹くと蛇が来る」

……などが挙げられますが、いずれも科学的な根拠に乏しいものばかりです。

こうした「迷信」をとても気にする人はたくさんおりますが、これは行動心理学的に説明すると、オペラント条件づけ*の原理が働いているためだと言われています。

要するに迷信とは動物におこる"学習効果"の一つにすぎず、そこには超自然的な力などは一切関与しておらず、気にすること自体ある意味無駄なことなのかもしれません。

しかし、迷信は決して悪いことばかりではありません。

たとえば「ゲン担ぎ」や「アスリートのルーチン」などは、人の心を落ち着かせ、ときに通常以上の力を発揮させることもあります。

*オペラント条件付け: 心理学者 バラス・スキナー によるハトの行動実験。ハトを箱(通称スキナーボックス)に入れ、15秒ごとに餌を与えると、しばらくして8羽中6羽が、餌が提示されるまでの間にそれぞれ特定の行動を繰り返すようになった。それはあたかも「その行動が餌の出現を引き起こしている」かのように振る舞うものであった。

さて、迷信といえば世界的に有名なのが、「13という数字は不吉」という欧米の言い伝えでしょう。

先日の13日の金曜日にXでこのようなポストをしてみました。

13が忌み数字とされる理由には、「キリストを裏切ったユダが最後の晩餐の13人目だったから」や「キリストが処刑されたのが13日の金曜日だったから」など諸説あります。

もっとも、現代において「13日の金曜日」が不吉と強く結びついているのは、映画『13日の金曜日』の影響も大きいのではないでしょうか。

小生が小学生の頃、この『13日の金曜日』がちょっとしたブームになり、みんなで「ジェイソンごっこ」をやりました(ただの鬼ごっこですが)。

当時のキッズたちは、13日の金曜日が来るたびに「今日は何か不吉なことが起きるのでは……」と戦々恐々としていたものです。

ところが最近の子どもたちは、「13日の金曜日」はおろか、「13」という数字自体にあまり関心がないようです。

事実、先ほど娘に「嫌いな数字はないの?」と聞いたところ、「うーん… …6かな?」とのこと。

理由を尋ねると、「なんだか形がキモいから」だそうです… …😅(ヒドイ)

形を理由に嫌われる「6」が少し気の毒になりましたが、そういうわけで我が家では「助六寿司」や「6Pチーズ」はしばらく禁忌となりそうです……。

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【今日の精神医学豆知識集!(その180)】

896.運動幻覚とは身体の一部や全体の運動感覚に関する幻覚で、動かしていないにも関わらず、手、足、後頭部などが勝手に動くと感じることだよ。統合失調症やせん妄などの病的状態だけでなく、感覚遮断や入眠時に生じることもあるよ。

2025年11月21日

【メタルのおまけ】
運動
幻覚(運動感覚幻覚)は、このほかにも「体が持ち上げられる」「手足がひとりでに浮く」など、「させられ体験」を伴うね。大麻中毒などの薬物によっても生じることがあるね。

↓運動用のマット、我が家でも購入いたしました!


897.偽幻覚とは人、物、情景が詳細かつ明瞭な映像として見えるけど、本人はそれを「現実ではない」と認識できる幻覚だよ。KandinskyやJaspersによると偽幻覚は病的なものではなく、極論すると"空想の派生物"なんだって。

2025年11月22日

【メタルのおまけ】
偽幻覚は1868年にドイツの精神医学者フリードリヒ・ヴィルヘルム・ハーゲンが導入したと言われているけど、彼は「幻覚または感覚的な誤り」としたよ。この他にも、視覚イメージが不随意にあらわれる抽象幻覚、夢に似た場面表象の仮性幻覚など、様々な用語が生まれたよ。このようにドイツ語圏内では偽幻覚という現象は注目されていたけど、英語圏ではそれほど関心が集まらなかったそうだよ(理由は不明)。

↓ハーゲンと聞くとハーゲンダッツを思い浮かべるのは宜なるかな。


898.陰性幻覚とは物体がそこに存在しているにもかかわらず、それを知覚できないことだよ。例えば、目の前にリンゴがあるにもかかわらず、そのリンゴを「見えない」と感じる体験だよ。統合失調症、解離性障害、催眠などで生じるよ。

2025年11月23日

【メタルのおまけ】
陰性幻覚は臨床的には非常にまれな幻覚なんだけど、解離性障害や催眠術ではときどき生じることがあるね。例えば冷たいものを触らせても、「全然冷たくない」と思ったり、3の数字が見えなくなるという暗示で「3」を認識させないなど、催眠による感覚麻痺も陰性幻覚に相当すると思うよ。

↓未読ですが、面白そうですね!


899.域外幻覚とは通常の感覚範囲を超える幻覚のことだよ。たとえば「背後の人が見える」「外国にいる人の声が聞こえる」なんて訴えが該当するね。統合失調症、てんかんなどで生じるけど、健常者でも入眠時幻覚として現れることがあるね。

2025年11月24日

【メタルのおまけ】
僕が診たことがある域外幻覚に悩む患者さんで、最長記録は「月」にいる人が話しかけている...、というケースだったよ。満月になると特にその月をからの声が鮮明になるんだって。昔から「満月の夜」は人を狂わせると言われているけど、何か関係があるのかな?

↓小生のnote過去記事です!是非ご高覧を!


900.機能幻覚とは、外界の知覚と一緒に同じ感覚領域の幻覚が起こるものだよ。「水道の水音を聞くと同時に人の声が聞こえる」なんてことが該当するよ。幻聴が多く、統合失調症やアルコール精神病でみられるよ。

2025年11月25日

【メタルのおまけ】
機能幻覚は幻聴の場合が多く、例えば雨、風、波音など自然現象が幻聴となることもあれば、動物の囀りが「声」に聞こえることもあるよ。特に動物の鳴き声が人の声に聞こえる現象を「ドリトル現象」と呼ぶね。ちなみに幻聴以外としては、ごく稀だけど機能性の幻視もあるよ。自分の部屋にある人形の口が動いていた...、なんてオカルト現象も実は「人形を見る」という視覚刺激がトリガーとなって「その口が動く」という幻視を見るんだよ。

↓人形のオカルトといえば、チャッキー!


【メタル君の考察】

今回は「珍しい幻覚」に関係する精神医学ネタをポストしたよ!

今回紹介した幻覚はいずれも臨床の場ではなかなか遭遇しない幻覚だね。

しかし、患者さん(特に統合失調症の患者さん)の多くは幻覚を「言語化」することが難しく、実際はこういった異常体験で悩んでいる可能性はあるね。

でもこういった症状の有無を確認するために、幻聴や妄想を根掘り葉掘り聞くのはお勧めしないよ。

それは、こういった異常体験を語るというのは、患者さんによっては失恋や破産のような失敗談を語らせるのと同等に屈辱的なことだからなんだよね。

本人から自発的に、「実はこういうことで悩んでいる...」と語るのを待つ姿勢が大切だと思うよ。

これからもマニアックな精神医学ネタをバリバリと紹介するぞ😆

↓ドラクエVIIのリメイク、面白そうですね!


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