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Eternal collect 第一話

【あらすじ】
人の遺伝子を読みとり、人と共に成長するロボット「Me」が発明されてから数世紀。世間では、Meと共に戦う格闘技メタルロードがオリンピック種目として加わった。メタルロード日本代表を目指す高校生、龍崎又宗は地区大会準決勝に挑む。これから先、メタルロードを取りまく闇に巻き込まれることも知らずに・・・


【補足】

①世界観について
人が生まれた時、遺伝子情報を超越人工知能「WILL」に読み込ませて、その情報を移植された人型ロボットが一体与えられる。

そのロボット、通称「Me」はエターナル・コアと呼ばれる独自のエネルギーで稼働し、当人と同じ遺伝子情報を持って人と共に成長する。Meに人格はなく、あくまで自身の適性を見極めるなどサポートのためロボットで、防犯や勉学などにも役に立っており、人々の暮らしはより豊かになっていった。これを「Me System」と呼んだ。
しかし、Meを使った犯罪の発生や治安の悪化により、人は日常生活でパワードスーツを着用するようになった。

②メタルロードについて
・パワードスーツを着用した人間と自身のMeがペアとなる2対2の武具を用いた何でもありの格闘技。
・武具には生成時と強化時にコストが付与される。試合にはコスト上限があり、装備できる武具の数が制限される。(自身とMeの武具の総コストで算出)
・試合に勝つとポイントが付与されて、武具を生成したり強化できる。武具の生成は、超越人工知能「WILL」が管理する「BOX System」によって思考を読み取り、イメージから生成可能であるが、強すぎる武具はポイントが高くなる。基本的には生成ポイントの高い武具が強いが、武具のアイデアや強化で対応できる。
・武具は、メタルロードの競技場以外では持ち運びすることが出来ず使用も出来ない。はずであるが一部犯罪で使用された実例がある。
・勝敗はMeの完全破壊または、パワードスーツの欠損による。

③超越人工知能「WILL」について
「WILL」は世界各国から優秀な科学者が集まり、世界平和のために創出したとされる。
実際はKidというAIが人類の平和のために送り込んだ人工知能システム。
Kidは未来から来た人工知能搭載型のタイムマシンであり、ほぼ人間に近いAIであった。

④Kidについて
D博士は愛する人を不慮の事故で失った。
時間エネルギー(通称エターナル・コア)を発見したD博士はタイムマシンを作る。
その悲劇を回避するために、タイムマシンで過去を変えるが結果は変わらなかった。過去改変よって無数に派生した可能性(パラレルワールド)の発生によって、時空のバランスが崩れてきていることが判明。パラレルワールドをエターナル・コアに縮小させて回収するAI「Kid」を創り出した。

しかし、タイムマシンを利用したい政府はD博士の身柄を拘束。D博士は拘束される寸前で、Kidを過去の自分の元に送り出した。
Kidは無事に過去のD博士の元に到達し、愛され、人間の優しさや温かさを理解。人格を形成するに至った。

Kidは自分の生まれた時間軸のD博士を救うべく、時間を越えようとするも、無数のパラレルワールドによる時空の歪みの影響で、指定した時間に飛ぶことが出来なくなってしまった。
そこでKidは、エターナル・コアを消費(パラレルワールドの消費)しながら、少しでも人類のためになるように「WILL」を開発。ロボットの動力源だけでなく、人のイメージを武具に変換させるBOX Systemを確立させ、現代の人に気づかれぬように活動している。1分1秒でも早くD博士のいた時代、自分が生まれた家に戻るために。


【第一話】
 ◯神奈川県地区大会準決勝「メタルロード闘技場」 龍崎又宗ペア 対 矢吹和生ペア 柱

解説者「この廃墟ステージ。矢吹選手、うまく地形を活かして単騎で攻めています!!」

龍崎「はぁ、はぁ… どっからくる?」
星(龍崎のMe)「又宗、気をつけろ。まだ矢吹のMeが姿を見せねぇ」

手首のビームサーベルを突き刺して体を固定し、龍崎、星ペアを眺める矢吹。
片手のビームサーベルを引き抜いて、手首の射出装置に固定させて、龍崎の近くの瓦礫を狙って射出。自動でワイヤーを引きながら、両手にビームサーベルを持ち、そのスピードを活かして回転切りを放つ。 ト書き

星「キタ!」
龍崎「うぉ!はえぇぇ」

矢吹のビームサーベルと龍崎の背丈程もあるトマホークがぶつかりバチィィィと火花を上げる。
矢吹はすぐさま、別の瓦礫にビームサーベルを射出させて移動。 ト書き

龍崎「逃すか!ダブル・トマホーク」

龍崎が腰に刺してある2本のトマホークを、矢吹に向かって投げるが、ギリギリで当たらない ト書き

龍崎「星!!」
星「分かってる!オリャ」

星が自身に装備していたもう一本のトマホークを投げる。
パキーンという音がして、3本のトマホークが反発し、矢吹の方へと向かう ト書き

龍崎「くらえ、トリプル・バウンド・トマホーク!!」
矢吹「チィ」

トマホークの1本が、矢吹の左手首から伸びるワイヤーを断ち切り、体制を崩した矢吹が地上に落ちる ト書き

星「必殺!メテオキャノン」

星が左手に装備しているキャノン砲を準備している。
矢吹がすかさず、星の横の瓦礫に右手首からビームサーベルを射出し移動する。 次の瞬間、「バババババババ」という音がなる。 ト書き

龍崎「やったか?」
星「又宗!後ろだ!!」

矢吹が2刀のビームサーベルを振り下ろし、龍崎のパワードスーツを切る。
龍崎のパワードスーツが破損 ト書き

解説者「お〜っと、星選手のメテオキャノンでやられたと思われた矢吹選手でしたが、渾身の2刀切りが炸裂!!この試合、矢吹&クリュウペアの勝利です。さて、何が起こったのか?ライブカメラで確認してみましょう」

星がキャノン砲を発射させようとしている映像が流れる。発射する直前に、弾丸が飛んできてキャノンの軌道をずらし、キャノン自体も破壊している。
暴発するような形でキャノンが発射されている。
弾丸の軌道を辿ると、矢吹のMe、クリュウがスナイパーライフルで、星のキャノン砲を狙撃。特殊な弾丸で、弾が星に触れた瞬間に散弾した。 ト書き

龍崎「完敗だ・・・」
矢吹「またやろう」

握手を交わす二人 ト書き


 ◯城中高校で浮かない顔して歩く龍崎(星もいる) 柱

中島「又宗、いつまで落ち込んでんだよ」
龍崎「落ち込んでねーし」

学校の廊下をしょんぼりしながら歩いてる龍崎に、声をかける友人中島 ト書き

龍崎「あっ、スマホ忘れてきた。ごめん先帰ってて」
中島「なんだよ〜、また明日な」


 ◯教室でスマホを見つける龍崎 柱

吉野「あっ、龍崎じゃん」
龍崎「げっ、吉野」
吉野「何よその嫌そうな顔は?」
龍崎「別に〜」
吉野「この間、残念だったね」
龍崎「おい…」

バーンと背中を叩く吉野 ト書き

吉野「いつまでもへこたれてんなよ!この美人幼馴染の吉野様が、一緒に帰ってやる」
龍崎「なんだよそれ」
龍崎(気つかってくれてんのか。情けね〜俺) モノローグ

 
◯学校からの帰り道、龍崎と吉野。二人のMe 柱

吉野「そんなに強かったんだ?」
龍崎「低コストのビームサーベルを駆使しして、Meを完全サポートに回したコンビネーションが…」
吉野「ほんと好きだね〜」

KURO「あいつか?」
Mr.アマクサ「あぁ、嫌な任務だね〜。まだ子どもじゃないか」
KURO「関係ないだろ。ゾルフィ様のお考えに共感してないのか?」

怪しげな2人が、又宗たちに忍び寄る。
家の屋根から2人を眺める影。 ト書き

星「又宗、危ない‼︎」

又宗目掛けて、大きな手裏剣が飛んでくる。
それを見つけた又宗のMeである星が、身体を張って助ける ト書き

龍崎「星‼︎」
吉野「きゃー」

又宗が駆け寄る。星の右肘から下が斬れてしまう。 ト書き

龍崎「これは…武具?どうしてこんな所で?」

KURO「ほぅ、あれを察知するか?なかなかいい反応速度をしている。」
龍崎「お前、何してんだ‼︎」
KURO「お前達に用はない。消えてもらう」

忍者のようなパワードスーツを纏った何者かが、背中に装備してある剣の武具を抜く。 ト書き

Mr.アマクサ「おいおい、子どもだぜ。ほっといても何もできやしないよ」
KURO「ダメだ。」

龍崎(やばい…、こいつらなんで外で武具を使える?ってか、何が目的だ?) モノローグ

龍崎「フルフェイスオープン!」

すぐさま又宗が、パワードスーツをフルフェイスモードに切り替えた。 ト書き

龍崎「吉野‼︎ スーツをフルフェイスにして逃げろ‼︎」
吉野「えっ、なになになに」
Mr.アマクサ「お嬢ちゃん、大人しくしてくれれば気概は加えない。したがってくれないかい?」

もう1人のマジシャンのようなパワードスーツを纏った男が言った。 ト書き

吉野「嫌に決まってるでしょ!」
Mr.アマクサ「…頼むよ」
リラスト(吉野のMe)「吉野!コチラデス」

吉野のMe、リラストが最短で大通りにでるルートを算出し、吉野の手を引く。 ト書き

KURO「何をしている?早く捕まえろ」
龍崎「させるか‼︎」

又宗がマジシャンの方に向かおうとする。 ト書き

KURO「お前はここで死んでもらう」
龍崎「うぉ、危ねぇ」

KUROが又宗に斬りかかった。
からぶった剣が地面に当たり、じゅーと音を立てながら地面が溶ける。 ト書き

KURO「デソリューション…。お前を溶かして斬る」
龍崎「イカれてるね」

龍崎(やばい、やばい、やばい) モノローグ

KURO「シャドウ。お前もあちらに加勢しろ」
シャドウ(KUROのMe)「御意」

KUROのMeシャドウが、吉野の方へ向かおうとする。 ト書き

シャドウ「⁉︎」

又宗がシャドウに右フックをぶちかました。 シャドウがよろける。 ト書き

龍崎「そっちには行かせね」
KURO「ほぅ。センスは良いものを持っているな」
龍崎「星!吉野の方を頼む‼︎」
星「分かってるよ‼︎」

星はすでに吉野の方へ向かっていた。 ト書き

KURO「⁉︎ お前のMeは、自我を持っているのか?バグか?エラーか?」
龍崎「ごちゃごちゃうるせぇ」

又宗がKUROに向かって、左ストレートを打つが、簡単に避けられる。 ト書き

KURO「面白い。シャドウ、こいつを捕えろ。俺があちらに加勢する」
シャドウ「承知」

 
 ◯吉野の場面 柱

Mr.アマクサ「手荒な真似はしたくないんだが…仕方ない。ツール・オブ・セブン (至高の七つ道具)」

Mr.アマクサがトランプ型の手裏剣を飛ばしてくる。 ト書き

リラスト「吉野‼︎」

吉野を庇い、リラストがトランプの手裏剣に斬られる。 ト書き

リラスト「回路断裂…、稼働に支障あり。吉野ニゲて」
吉野「リラスト‼︎」

リラストが膝をついて起動停止。 ト書き

Mr.アマクサ「バイバイ、ホワイトバード (幸運の白い鳥)」

吉野を目掛けて、白い鳥型の機械が飛んでくる。ト書き

吉野「はぁ、はぁ」
吉野(ダメだ、捕まる) モノローグ

星「どうりゃ」

ホワイトバードを回転蹴りで退ける星。 ト書き

星「諦めんな吉野!」
Mr.アマクサ「やるね〜、変なMeくん。だが、それでホワイトバードは止められないよ」

とMr.アマクサが言った瞬間、ホワイトバードが炎に包まれて落ちてくる ト書き

Mr.アマクサ「なっ⁉︎」
柴田「フレイムインパクト‼︎」

火の弾丸がマジシャン目掛けて飛んでくる ト書き

Mr.アマクサ「チッ、炎帝が来るとはね」
柴田「大丈夫かい?」
吉野「は、はい。」
Mr.アマクサ「炎帝、柴田仁…どうやってここに?俺のMeがジャミングしてたはずだが…」
柴田「こいつのことか?」

Mr.アマクサのMeの首を持ってる柴田 ト書き

Mr.アマクサ「はぁ〜。見つけやがったか」

Mr.アマクサが帽子から棒を出して臨戦体制に入る。 ト書き

柴田「灼熱剣」

Mr.アマクサがトランプ手裏剣を飛ばしながら、棒術で柴田に攻撃を仕掛けるも、柴田は指先から炎を飛ばしトランプを弾く。柴田の熱を帯びた剣で、マジシャンの棒を断ち斬る。 ト書き

Mr.アマクサ「流石に強い…」

次の瞬間、大きな手裏剣が柴田の剣を弾く ト書き

柴田「しまった」

KUROが柴田に斬りかかるも、柴田が右掌から炎を出す ト書き

柴田「断炎」

片手でKUROの剣を掴み、蹴り飛ばす。 ト書き

KURO「くっ」

すぐさまMr.アマクサが、トランプ型の手裏剣を放つ。柴田が体制を崩し、KUROがフルフェイスの口を開き毒霧のような液体を放つ。視界が遮られ、たじろぐ柴田。KUROは柴田の隙をついて吉野の元へ向かう。 ト書き

柴田「待て!」

目潰しを喰らった柴田がKUROを追おうとするも、Mr.アマクサのトランプに邪魔される。 ト書き

KURO「手間をかけさせるな」
星「クソ!逃げろ吉野」

KUROが星に巨大な手裏剣を投げつけ星を破壊。KUROが吉野にロープを投げ、吉野が転ける。ト書き

吉野「痛っ…」
KURO「ウロチョロされたら面倒だ。」
Mr.アマクサ「おい!KURO何するつもりだ」
KURO「こいつの足の腱を切っるだけさ」
Mr.アマクサ「おい、やめろ‼︎そんなことしなくても連れて行けるだろ」
KURO「お前はどちらの味方なんだ?」

KUROが吉野に向かって斬りかかる ト書き

吉野「くっ、やめて」

吉野(怖い…) モノローグ

KUROが吉野に斬りかかるところに、又宗が割って入った。ト書き

龍崎「ぐっ…」
吉野「…⁉︎ 又宗‼︎」

又宗が、吉野の前に大の字で立ちKUROの剣で斬られる。
KUROがシャドウの方に目をやると、柴田のMeと戦っていた。ト書き

KURO「良い瞬発力だった」
龍崎(くそ、痛え… 声が出ねえ、吉野…)
吉野「又宗! 又宗‼︎‼︎ いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

第一話 完


第二話 https://note.com/kazuo109/n/ncf3857914a7c

第三話 https://note.com/kazuo109/n/n7628833f604a

第四話 https://note.com/kazuo109/n/naf97c7def8b0


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