【往復書簡】近藤弥生子さま from KEACON。THE優等生だった過去と胸のうち #3
台湾在住のノンフィクションライター近藤弥生子さんとの【往復書簡】。心の中にあるまだ言葉にしてない思いを、やり取りを通して深掘りしていくような、そんな二人のお手紙交換です。
〈前回頂いていたお手紙はこちら〉
弥生子さん、
お返事ありがとうございました。添えられていた陽明山のシダの写真も、台湾の景色をお裾分けしてもらっているようで嬉しくなりました。
今回、晴れてお友だちになれたので、調子に乗ってお願いしたいことがあります。これから頂くお手紙のトップ画像に、台湾の風景や暮らしの一コマをリクエストしてもいいでしょうか?

私は旅行が大好きで、台湾にもこれまでに4~5回遊びに行きました。添えられた台湾の風景を眺めながら「次はいつ行こうかな?」とニヤニヤしたいと思っています。笑
「優等生に課せられた問い、なのかも」というタイトル。オール5の通知表で3年間の中学生活を締めくくったスーパー優等生だった私に、弥生子さんからド直球のボールを投げ込まれた気持ちで読ませて頂きました。
待って待って、今さらっとオール5って言った?と思いましたか?そうなんです。国語、数学、英語、社会、理科の5教科だけでなく、9教科全部。先生からも覚えのめでたいTHE優等生な学生時代を私は送ってきました。
でも、このことは家族以外に(友だちにも!)、実は自分から誰かに話したことが一度もありません。「え〜!言ったらよくない?」と言う弥生子さんの声が、今にも聞こえてきそうです。

これは注目されるのが得意ではないという私の性格だけでなく、「目立つと嫉妬や羨望の的になるかもしれないから、人よりできることを自慢してはいけない」と、子どもながらに思っていたからでもあると思います。
日本ならではの同調圧力に、知らず知らずに呑み込まれていたんですね。
私たち日本人は「空気を読む」ことが得意です。生まれてから今までずっと、「空気を読む力」を鍛え、磨き上げてきたような感さえあります。
先日読んだEQリーダーシップの本に書いてあった、まさにこの状態です。
息子が「学校に適応できない子ども」なら、私は「適応しすぎて本音を隠した子ども」でした。形は違えど、どちらも学校というシステムに窮屈さを感じている&感じていたんだと思います。
1月19日に配信されたVoicyで、フォロワーさんに元優等生が多いのは、自称落ちこぼれの(そんなことはないだろうと思っていますが。)弥生子さんが自分とは異なる視点で物事を捉えているのが、優等生にとってはインパクトが大きいからではないかと話していましたよね。
そうなのかもしれません。
学校に行くことに疑問を持たずに育った優等生にとって、学校に行かないという選択肢は自分が経験したことも、想像したこともない世界。地図を持たずにジャングル探検に行くような、そんな心細い気持ちなんです。
私を含め過去の優等生たちが弥生子さんに惹かれるのは、そんなジャングルの中に突如現れて「こっちの道も行ってみたけど、大丈夫だったよ」と、手を差し述べてくれるような存在だからなのではないかと思っています。
「なんできみは休学できるの?僕はだめ?どうやってお父さんとお母さんを説得したの?きみはもう自由だね!」
小学校に休学届を出したオードリーさんを羨んで、こう声を掛けた子どもたちとおそらく同じ気持ちです。まじめな優等生が、自分の選んだ道を行くクラスの不良にこっそり憧れを持つ、みたいな?そんな感じなのかもしれませんね。笑

最後に元優等生からもう一つだけ。実はタイトルにあった「優等生」という言葉を見たとき、少し違和感を感じたんです。学力や生活態度など、その人の一面だけをみて優劣のラベルを付けるこの言葉は、もう今の時代の価値観には合わなくなっているのかもしれません。でもこれって、社会がいい方向に変化しているって証拠ですよね!
追伸
往復書簡を始めたことを紹介してくださったVoicyの配信回。すごく嬉しくて何度も聞いてしまいました。再生数のうち100回は私の分かもしれません。
KEACON
今回のお手紙に出てきた
近藤弥生子さんの本
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〈前回の私からのお手紙はこちら〉
〈弥生子さんからお返事が届きました〉
