システムの発展パターン3【制御の向上】
システムを正しく機能させるためには、どうすればよいでしょうか?
そのためには、システムの制御が必要です。
システムの制御を向上させることで、より優れた機能を提供することができます。
今回は、システムの発展パターン3「制御の向上」です。
「制御の向上」について、具体的な例をあげて解説します。
発展パターン3:制御の向上
次のような順で進む発展パターンです。(参考文献1~3)
制御なし→制御点が1つ→制御点が複数→フィードバック制御
次の図のように、システム中の制御点が増えていくという発展パターンです。

システムの主要機能を正しく働かせるためには、次の図のように、少なくとも1つの点が制御される必要があります。

そして次の図のように制御点が増えることで、システムの制御性が向上します。

さらにシステム外から制御要素にフィードバックが働くようにすることで、より理想的なシステムになります。

上の図では、システム外の対象物から制御要素にフィードバックが働いています。
制御の向上の例
制御の向上の例として、扇風機を見てみましょう。

扇風機をシステムとします。

扇風機システムの主要機能と対象物を、次のように定義することができます。
主要機能:動かす
対象物:空気

システム(扇風機)の主要機能を正しく働かせるためには、少なくとも1つの点が制御される必要があります。

もっとも基本的な制御として、「ON/OFF」スイッチによる(手動)制御があります。
それで1つ目の制御点には、次の点が当てはまります。
制御点1:電源のON/OFF
さらに制御点が増えることで、システムの制御性が向上します。2つ目、3つ目の制御点を考えてみましょう。

「強・中・弱」の切りかえスイッチにより風量(強さ)が制御されます。
また風の方向には、上下と左右があります。首の角度を手動で上下に変えたり、首振り機能を使って自動で左右に変えることもできます。
それで2、3番目の制御点には、次の点が当てはまります。
制御点2:風量(強さ)
制御点3:風の方向
3つの制御点を考えました。「制御点が1つ→制御点が複数」と増えることで、扇風機システムの制御性が向上してきたことがわかります。

それで一般的な扇風機システムとしては、「制御の向上」の3段階目(制御点が複数)まで進んでいるといえるでしょう。

【注記】
ここでは「一般的な扇風機」の制御点について考えました。これらは基本的なものであり、他の制御点もあります。
(注記おわり)
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参考文献
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Darrell Mann『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「13.7技術進化のトレンドの一覧」「トレンド(28)制御性」
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