システムの発展パターン2【可動性の向上】
ものごとには柔軟性が必要です。
システムの柔軟性をアップさせるには、どうすればよいでしょうか?
システムの発展パターン2「可動性の向上」を使うことができます。
「可動性の向上」について、具体的な例をあげて解説します。
発展パターン2:可動性の向上
可動とは、動かすことができること、動く構造になっているという意味です。
構成要素の間に可動部分(可動点)ができると、それまで動けなかった構成要素が互いに動けるようになります。

上の図のように、可動部分(可動点)が増えることで、システムの可動性が向上していきます。
発展パターン2の可動性の向上は、次のような順で進んでいきます。(参考文献1~4)
可動点なし→可動点が1つ→可動点が複数→十分な柔軟性→流体(液体、気体)→場(エネルギー)
システムの中のそれぞれの構成要素が相対的に動けるようになれば、システムが柔軟になります。
動ける構成要素の数が増えることで柔軟性がより向上し、十分な柔軟性のあるシステムに発展します。
さらに流体(液体、気体)や場(エネルギー)を利用することで、システムが変化する構造へと発展していきます。
可動性の向上の例
可動性の向上の例として、電気スタンドを見てみましょう。
最近の電気スタンドはアーム部分が可動式のものが多いですが、初期の頃は固定式でした。
電気スタンドの構造の変化に対して、「可動性の向上」を当てはめると次のようになります。
固定式のスタンド:可動点なし
照明の角度が変えられるスタンド:可動点が1つ
照明の角度と位置が変えられるスタンド:可動点が複数
上記1のスタンドは可動点がないので、ライトの向きが調整できません。

上記3のスタンドは可動点が複数なので、ライトの向きや位置が調整できます。

電気スタンドの発展段階は、「可動性の向上」の3段階目(可動点が複数)まで進んでいるといえます。

シリーズ記事
次の記事
前の記事
シリーズの最初の記事
関連記事
参考文献
Yuri Salamatov 『超発明術TRIZ シリーズ5 思想編「創造的問題解決の極意』の「6.2.ルールによる解決策:可動性向上のトレンド」
Darrell Mann『TRIZ 実践と効用 (1) 体系的技術革新』の「13.7技術進化のトレンドの一覧」「トレンド(12)可動性の向上」
G・アルトシューラー『超発明術TRIZ シリーズ2 導入編「やさしい事例に見る活用法」』の「第8章 システムが進化する4つの段階」
日経メカニカル編集 『超発明術TRIZ シリーズ3 テクニック編「図解 40の発明原理」』の「第2章 TRIZ入門」「5.技術システムの進化」
