【連載】日本神話を彩る『天の剣』たち《第8話》 『アメノムラクモノツルギ』とは何か?《前編》 from ロマン派史説
さて
前回までの 第5話第6話第7話 の三話に渡って
アメノハバキリを深掘りしてきた
スサノオという荒神が
知恵と剣でヤマタノオロチを倒し
石上神宮に神剣として祀られるまでの物語
そして
ハバキリが
ヤマタノオロチを斬った時
オロチの体内から
ハバキリの刃を欠けさせる剣が出てきた
その剣こそが
今回からの主役やねん
天叢雲剣《アメノムラクモノツルギ》
ヤマタノオロチの体内から
出現した剣
その剣を軸に
日本神話を深掘りしてみたい
▼この記事を1枚にまとめると

✦ ✦ ✦
第一章:
オロチの体内から出てきた剣

日本神話には
剣がたくさん登場する
ただし
怪獣の体内から出てきた剣は
これだけや
オハバリは
イザナギが持っていた愛剣
ハバキリは
スサノオが持っていた愛剣
でも
ムラクモは違う
誰かの愛剣が
神化したもんやないねん
怪獣の中に
最初からあった神剣やねん
これって
めっちゃ異常やと思わへん?
古事記では
スサノオがオロチの尾を切り開いた時
「光り輝く剣あり」
という事で
スサノオ自身は
「怪しと思ほして」
と言うとるねんけど
要するに
「なんやこれは!」
と言う風に
めっちゃ驚いとんねん
最強クラスの神が
驚くほどの剣やったわけや😅
せやけど
なんでヤマタノオロチの体内に
神剣があったんやろか?
記紀には
明確な理由は書かれてへん
せやから
ロマン派考察してみる
ヤマタノオロチの正体については
二つの有力説がある
▼説① :斐伊川の氾濫説
毎年暴れ回る川の化身
▼説② :たたら製鉄の豪族集団説
出雲の砂鉄と製鉄技術を握った
豪族集団の化身
実はこの二つ
僕の考え方やと矛盾せえへん
両方とも
同時に成立する仮説やねん
なぜか?
たたら製鉄では
砂鉄を採取するために山を切り崩して
土砂を川に流す
鉄穴(かんな)流し
という作業をしとったんよ
この土砂が川底に堆積すると
川床が上がる
ほな
どうなるか?
少しの雨でも氾濫する様になってしまう
天井川が生まれた
つまり
製鉄豪族集団が
洪水の原因も作っとったかも知らん
という構造やねん
ほんま
もののけ姫の世界観やんな
エボシ御前が
率いるタタラ場が
山を削り
川を濁らせ
自然を変えていく
宮崎駿は
間違いなくこの構造を知っとって
取り上げたんやと思う😄
そして
「最高品質の鉄剣を作れたのは
当時の日本で出雲だけやった」
アメノムラクモは
製鉄技術の象徴としてオロチの体内にあった
スサノオが
出雲の製鉄豪族を制圧し
その製鉄技術で作られた鉄剣
というか製鉄技術そのものを手に入れた
そう考えると
どう?
「ヤマタノオロチを倒した」
というのは
「出雲の製鉄技術を制した」という話を
神話的に表現したんかもな
知らんけど😄
✦ ✦ ✦
第二章:
八重垣剣 ー 歌に込めた愛

オロチの体内から出てきた剣を
手にしたスサノオ
この剣に
最初につけられた名前は
八重垣剣(やえがきのつるぎ)
やねん
その根拠は
こんな物語で語られとる
オロチ退治を終えたスサノオは
クシナダヒメと結婚
出雲の須賀の地に宮殿を建て
歌を詠んだ
「八雲立つ 出雲八重垣
妻籠みに 八重垣作るその八重垣を」
この歌は
日本最古の和歌とされる
現代文に訳すと
「雲が幾重にも湧く出雲の地で
妻のために幾重にも垣根を作ろう」
という感じや
愛する妻クシナダヒメを
幾重にも守る
スサノオの想いが込められた
愛の歌や
神に匹敵する強敵
ヤマタノオロチを討伐したスサノオ
幾重にも守りを固めて
愛する妻を守るという意味を込めた剣
これが
「八重垣剣」という名前の由来や
そう思うと
スサノオって
ロマンチックやな😁
✦ ✦ ✦
第三章:
三種の神器「八揃い説」と真名

ここで
一つ違った角度の考察をするでぇ!
三種の神器を
改めて並べてみたら気づく事ない?
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
草薙剣(くさなぎのつるぎ)
気づいた?
鏡と勾玉は
「八」で始まっとるのに剣だけ違う
ここで
改めてアメノムラクモの名前を整理する
① オロチの体内から出現
→名もなき剣
② スサノオが宮を建て和歌を詠む
→「八重垣剣」と名付けられる
③ スサノオがアマテラスに献上
→「天叢雲剣」と名前が変わる
④ ヤマトタケルが草を薙いで炎を退けた
→「草薙剣」とも呼ばれる様になる
つまり
一番最初の名前は
八重垣剣や
やとしたら
三種の神器の名前は
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
八重垣剣(やえがきのつるぎ)
となって
全部「八(ヤ)」で始まる統一感が出るやろ?
因みに「八」は古代日本で
「無限・神聖・完全」を表す数字や
三種の神器が全て「八」で始まるとしたら
めっちゃしっくり来ぇへん?
そしたら
なんで剣だけ「草薙」とか「天叢雲」とか
別の名前で呼ばれとるのか
気になるから
自分なりに考えてみたんやけど
古代呪術が関わっとるんやないか?
という
結論に達した
(どうゆうこと?)
順を追って説明するから
よう聞いてな
古代日本において
人々は
「名前に霊的な力が宿る」
「真の名を知られると魂を支配される」
と信じられとった
これが
「真名(まな)」という概念 や
氏族の長や
祭祀を担う者は
本当の名を隠し
通称や役職名で呼ばれるのが一般的やった
つまり
それは呪術的な攻撃から身を守るための
護身の知恵やってん
この概念
実は現代の映画やアニメ作品なんかにも
度々描かれとる
例えば
「千と千尋の神隠し」で
千尋が湯婆婆に名前を奪われて
「セン」と呼ばれるようになった瞬間
元の自分を
維持できなくなるシーンがある
あれも
日本古来の真名信仰へのオマージュや
と言うわけで
呪術と名前の関係性については
イメージがついた?
はな
話を戻すで
「八重垣剣」が真名(まな)と考えると
その名を知る者は
剣に呪術をかける可能性が出てくる
天皇の威光を示す神器は
何人にも支配されてはいけない宝であり
最強の武力である神剣は
最も丁寧に守られなければならない
「草薙剣」「天叢雲剣」という
通称で呼ぶことで真名を隠し守ろうとした
古代人がそう考えたとして
全くもって不思議な話ではないと思う
エジプト神話でも
太陽神ラーの真名をイシスが手に入れた
ラーを支配する話がある
真名を隠すことは
世界共通の呪術的常識やったかも知らん
「八重垣剣」という真名を隠すために
「草薙剣」という通称で語り継がれてきた
信じるか信じひんかは
あんた次第や😄
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第四章:
そして天の剣へ

八重垣剣 を手にした
スサノオ
しかし
この剣を
自分のものにせえへんかった
「これは不思議で霊妙な剣だ。
どうして自分のものにできようか?」
そう言うて
スサノオはアマテラスに剣を献上した
なぜスサノオは
神剣を献上したのか?
ロマン派考察的には
二つの解釈を紹介させてもらうわ
▼解釈①:呪術的な理由
オロチという
神クラスの存在の体内から出てきた剣
ハバキリの刃を
欠けさせるほどの力を持つ
手に余る存在
スサノオ自身が
「怪しと思ほして」と驚いたのは
独り占めしとくんは危険やと思った
という文脈にも取れる😄
▼解釈②:政治的な理由
スサノオは
高天原から追放された身や
「こんな凄い剣を見つけました!
良かったら姉ちゃんにあげます😁」
というのは
アマテラスへの謝罪と服従の証
とも解釈できる
いずれにせよ
アマテラスの手に渡ったこの剣に
新たな名前がつけられた
天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)
『天』を冠したこの名前の由来は
日本書紀によると
「ヤマタノオロチの居る上には
常に雲気が掛かっとったもんで
天叢雲剣と名づけられた」
とされとる
叢雲(むらくも)とは
群れ集まった雲を指す言葉や
ヤマタノオロチの頭上には
常に神秘的な雲がたなびいていた
それと
『天』を組みあわせて『天叢雲』とされた
因みに
「この剣を持って戦うと
いつも天空に群れ雲が発生する」
という
言い伝えもある
つまり
オロチやなくて
この剣自体が雲を呼ぶ力を持つ
(何か格好いい!)
さすが
ヤマタノオロチのドロップアイテム
しかもやで
最高神アマテラスに
渡ったことで更に神霊力が追加注入された
「神クラスの怪獣が
ドロップした神剣に
最高神の神霊力が加わる事で
天の称号を得た」
つまり
「八重垣剣」 から 「天叢雲剣」へ
伝説は引き継がれた
もしかしたら
アイルランド神話に登場する
魔剣カラドボルグが
時代と所有者の変遷により
エクスカリバーと呼ばれる様になったんと
似てるかも知らんね
✦ ✦ ✦
最後に

今回は
アメノムラクモノツルギの
序盤の物語を語った
神竜を倒したドロップアイテムやった
名もなき剣
八重垣剣として
スサノオの愛と共に名付けられ
天叢雲剣として
高天原の神霊力をまとった
しかし
この剣の物語は
まだ始まったばかりや
三種の神器として
ニニギに託され
やがて
日本神話を代表する英雄の手に渡る
次回《中編》では
いよいよ
ヤマトタケルの登場や
お楽しみに!
筆者:Khaosan
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『アメノムラクモノツルギ』とは何か?《中編》
【付録】 まとめ資料
【Khaosanの舞台裏】
大学中退のバンドマンが、遅めの社会デビューから叩き上げて、マニラで散って、再生して、20年を越えるBiz-dev人生の修羅場を通じて《日本精神》に辿り着いた。
その真相と現代ビジネスに効く独自考察を高尾から発信してます!
そんな Khaosan の 波乱万丈な人生 とこれまでの 全考察記事一覧 は、このリンク先で包み隠さず大公開中やで 😁
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📝 この記事について
この記事は学術的な通説とは異なる点を多く含んでおります。あくまで一つの「妄想」として楽しんでもらえたら嬉しいです。
この記事は、AI戦略アシスタント「コマちゃん」との対話をベースに執筆しました。
Khaosan / 2026年6月
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